“顔色”は自分の状態を知るカギ 「赤ら顔」の人が気をつけたいこと

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憂鬱な時期を、体質別養生で快適に。中医学や養生法に詳しい櫻井大典さんによる「Daily(デイリー)養生」。今回のテーマは「赤ら顔」です。
■ 長引く赤みは、「心(しん)」の不調のサイン。

風邪をひいたわけでもないのに顔が赤い、緊張すると赤くなる。外気温の低さも手伝ってか、冬に近づくと増えてくる悩みが「赤ら顔」です。中医学では診断の際、舌やその人の全体の雰囲気など、目に見えるものから状態を推しはかる「望診(ぼうしん)」をよく行いますが、顔色もその判断材料のひとつ。体の中に溜まった熱がにきびのように吹き出て赤くなることもありますが、全体的に赤っぽい感じが続く場合は、別の原因があると考えます。

顔の赤みが引かないときにまず疑うのは「心」のトラブル。心は血を循環させるポンプの役割を持つ一方で、精神を司る場所でもあります。ここに不具合が生じると、動悸やのぼせなど循環器の不調が起きるほか、「心火(しんか)」といって、余分な熱がこもった状態になることも。こうなると生じてくるのが不安や不眠、イライラなどです。赤みに加えてそうした不調がある場合は、心をいたわる養生が必要です。

■ 不要なものを減らす、「引き算」の養生を。

気を増やすには「補気(ほき)」、血を養うには「補血(ほけつ)」の食材を摂っていたわる方法もありますが、心の場合、大切なのは“引き算”の養生。まずは、過剰な熱を生む脂っこいものや味の濃いものを多く口にしていないか、食生活を見直してください。とくに顔が赤い上にくすんで見える場合は、血がどろどろになる「お血(けつ)」も併せ持っている可能性が大。脂肪分や塩分の摂りすぎには、ことさら気をつけたいものです。

そして、心に負担をかけるストレスも、減らしたいもののひとつ。とりわけ緊張で顔が赤くなるという人は、「心」とともに「肝(かん)」のトラブルも隠れていることが考えられます。この場合は深呼吸やストレッチのほか、みかんなど香りの良い食べ物が緩和に有効。プレゼンなど緊張することが想定される場面では、こうした工夫で早めに手を打っておくとよいでしょう。

ちなみに顔が黄色っぽいときは、暴飲暴食によって胃腸が弱っているサイン。しばらくは温かくさっぱりとした食事を心がけてください。目の下にクマがあったりして何となく黒っぽく感じるなら、「腎(じん)」が弱っているしるし。腰から下をしっかり温めましょう。

顔色は自分の状態を知る大事な手がかり。いつもと違うと気づいたら、食生活が偏っていないか、無理をしていないか、振り返ってみてくださいね。

さくらい・だいすけ 漢方専門家、国際中医専門員。完全予約制の漢方相談処「成城漢方たまり」で相談を行う。『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(小社刊)ほか、監修書、著書多数。

※『anan』2020年11月25日号より。イラスト・momokoharada 文・新田草子

(by anan編集部)

当記事はananwebの提供記事です。

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