『まつもtoなかい』松本人志&中居正広が演出面も積極提案 CP&総合演出に聞く裏側


●キャスティングは「S難度」
お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志とタレントの中居正広がMCを務めるフジテレビ系バラエティ特番『まつもtoなかい ~マッチングな夜~』が、きょう21日(21:00~23:10)に放送される。プライベートでも仲の良い2人が自ら考案したというこの番組は、松本と中居が“会わせてみたい2人のゲスト”をマッチングし、対談する様子を仲人として見守るというものだ。

松本がレギュラーコメンテーターを務め、中居がたびたびゲスト出演する『ワイドナショー』も担当するチーフプロデューサー(CP)の中嶋優一氏と、総合演出の西村陽次郎氏に話を聞くと、今回の番組に松本&中居がMCとしてはもちろん、演出面においても積極的に取り組む姿勢が見えてきた――。

○■「番組の個性が増した」中居のアイデア

番組の成立経緯を聞くと、「『めちゃイケ』で中居さんと知り合ってから20年以上経つんですけど、松本さんへのリスペクトや思いが端々から伝わっていたので、中居さんと松本さんがご一緒できる番組ができればというのは、この20年ずっと思っていたんです。それが本格的に動き出したのは去年ですね」という中嶋氏。そこから番組内容を詰めていくにあたり、「いろんなアイデアが出たんですけど、2人が一番面白いんじゃないかと決めたのが、“マッチング”という企画でした」。

しかし、“会わせてみたい2人をマッチングする”というキャスティングは、「本当にS難度」(中嶋氏)。「普通のトーク番組のゲストのように、おひと方さえ大丈夫であればそれで決まりということにならないですし、なかなかテレビに出られない方をブッキングするというのも見どころなので」(西村氏)と、レアなマッチング実現のために裏方が奔走した。

今回は松本と中居が、企画の立案から番組タイトルまで、スタッフと細部にわたり番組の構成を練ってきた。西村氏は「僕と中嶋と4人で打ち合わせをすると、2人は“演出家”なので、『こういう番組にしたい』とどんどん提案してくれますし、収録当日も台本にないアイデアが出てくることがありました」と明かす。

ゲストとのトークを終えて送り出した後に、2人でアフタートークを行うというのがその一例で、「トークの余韻を大事にされるということで、とても細やかに考えているなと思いました」(中嶋氏)。

また、2人のゲストが出るトーク番組という座組の場合、普通の制作者であればバラエティにあまり出ないほうを後に登場させるところだが、この番組では先に登場させている。「MY FIRST STORY・Hiro×森進一」では森、「甲本ヒロト×菅田将暉」では甲本、「小池栄子×天海祐希」では天海、「フワちゃん×ローラ」ではローラといった具合だが、これは中居からのアイデアだそうで、「番組の個性が増したと思います」(西村氏)と、その効果が現れている。
○■『ワイドナショー』でも話さない本音が飛び出す

本番では、ゲストが緊張で相手となかなか話を切り出せないと見ると、2人が橋渡し役のように入っていき、トークが盛り上がると引いていく。また、試合運びがうまく行かないと“タイム”を取ってセコンドのようにアドバイスを送ったり、小池栄子×天海祐希では、天海の本音を引き出すために小池に加勢して3対1になるシーンも。このようにマッチングごとに、全く違うフォーメーションになるのも、特色の1つだ。

さらに、松本&中居がプレイヤーとして、『ワイドナショー』でも話さないような本音を打ち明ける場面も。中嶋氏は「そこは“松本人志×中居正広”のマッチングでもあったと思います。松本さんは中居さんならしゃべっていいだろうと思うことがあるだろうし、中居さんも松本さんの前ならという気持ちでお話しいただいたのではないでしょうか」と推測し、それを踏まえ、西村氏は「自分の本音を話した上でゲストから引き出していくなど、インタビューアーとしてさすがだなと思いました」と語る。

●未知数のマッチングが見せる“ドキュメント”

番組のキーワードの1つは「緊張感」。ゲストをマッチングした結果、トーク展開がどうなっていくのか分からない“ドキュメント”を演出するため、スタジオセットのビジュアルは、松本サイドが赤、中居サイドが青と、ボクシングをイメージする色彩を採用した。

そしてトークを終えると、ゲストの2人がセット奥の出口に向かって歩きだすという流れ。初対面だった2人が、トークを通して交流し、最後はカメラに背中を向けて2人だけで話しながら去っていく姿は、西村氏がチーフプロデューサーを務める『ザ・ノンフィクション』のようなドキュメンタリー番組のエンディングを思わせる。

西村氏は「森進一さんとHiroさんのパートの最後の流れは、すごいドキュメンタリーだなと思いました。松本さんと中居さんのおかげで、確実に親子の距離が変わったように見えましたから」と、手応えを感じたようだ。

○■画面上の演出はシンプルに「余計なものは必要ない」

“マッチング”という新たなトーク番組の構図を打ち出した一方、画面上の演出はシンプルだ。最近のバラエティの定石となっている、盛り上がった場面をオープニングやCM前に何度も先出しして煽ることもせず、コメントをフォローするテロップもなく、ゲストの紹介VTR以外でナレーションによる説明もない。

その狙いについて聞くと、「松本さんと中居さんの2人が組み合わせたゲストがどうなるか、という要素がある中で、余計なものは必要ないんです」(西村氏)、「集中していただくに値する充実したトークをお届けできると思うので、余分な画面演出は不要だと考えました」(中嶋氏)と明かしてくれた。
○■地上波バラエティで攻め続ける松本

どのゲストも、今までに見せたことのない表情が引き出されているが、改めて番組の見どころを聞くと、中嶋氏は「天海さんと小池さんはすごかったです。あれだけの盛り上がりは、『ダウンタウンなう』だったら“神回”と言われるくらい。しかも今回はお酒なしなのに、4人のテンポ感がばっちりでした」と予告。

さらに、「“親子共演”というのは、世の中の方に興味を持ってもらえる座組としてブッキングを考えると思うんですけど、今回の森進一さんとHiroさんは、同じ歌手同士であることに加え、幼少期に別々に暮らすようになったご関係性もあって、視聴者の方々の中で子供を持つ親御さんにはいろいろ思うところがあると思います」といい、西村氏は「トーク番組として面白いというのがベースにありつつ、それだけじゃない新しいものが、それぞれのマッチングで出てくると思います」と話した。

松本は、フジテレビで10月24日放送された特番『まっちゃんねる』でも、実験的な新たな試みに取り組んだばかり。大御所でありながら、守りに入らず攻め続ける姿勢に、中嶋氏は「本当にすごいですよね。そしてそれを地上波テレビでやっていただけるというのは、僕らの立場としてはうれしいですし、ありがたいです」と、驚きと感謝を述べている。

当記事はマイナビニュースの提供記事です。

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