ついつい「すみません」と言ってしまう…謝り癖がある人の心理と言い換え術

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「すみません……」、謝り癖がある人の心理と言い換え術

何か悪いことをしてしまったわけでもないのに「すみません(すいません)」とつい謝ってしまう、何かにつけて「すみません」を使ってしまうというようなことを耳にすることがあります。

なんとなく謝ってしまう心理やそれを回避する言い換えはないものでしょうか。謝る言葉のいろいろを見てみましょう。

なんとなくつい謝ってしまう心理とは?

ついあやまってしまう心理とは、どのようなものでしょうか。

◆ 自信のなさやあいまいさ
一概にひとつと言えるものではないでしょうが、考えられるのは、自信のなさなどが関係していることもあるのではないでしょうか。たとえば、自分の考えがあっても相手の発言のほうが正しいのではないか、相手のほうが説得力があると感じる、というように自分の意見に自信がもてないような例です。

◆ 遠慮や配慮
自信のなさやあいまいさに似た部分もありますが、自分の意見ばかりを述べるのも悪いような気がして、相手と合わせたい、相手の考えを優先したいというような遠慮や配慮によるもの。

◆ 他の言葉が見つからなくて「すみません」ばかりに頼ってしまう
大切な場面で相手におわびを言いたいのだけれど、他の言葉が見つからなくて、ついいつも同じ言葉ばかりを連発してしまうもの。

「自信のなさやあいまいさ」でつい謝ってしまうのは、誰にでも起こりうることでしょう。相手の話の流れや迫力に押されてしまい、萎縮してしまうことだってあります。「遠慮や配慮」も心理としては決して悪いことではありません。自分の意見をきちんと述べることは大切ですが、あまり自分本位になるのもよくありません。相手への気遣いや優しさ、柔らかさも言葉には大切なものです。

「すみません」という言葉の癖が気になると言われてしまうのは、「ほかの言葉が見つからず多用してしまう」ものが多いのではないかと感じます。いつなんどきでも同じ言葉ばかりを繰り返してしまう、配慮というよりはあいまいさばかりが目立つ、改まった場面や目上の人に謝る場面でも適切な言葉に言い換えられないというような例です。

このような場面では、自分ではそんなつもりがないのに相手をイラッとさせてしまう、より怒らせてしまうなどということにもなりかねないものです。

よく用いられるお詫びの言葉、それぞれの意味と使い方

誤解や失敗を防ぐためにも、場面にふさわしいお詫びの言葉を用いるのは大切なことですね。そんなお詫びの言葉のいろいろを見てみましょう。

◆ すみません
「すみません」とは、「すまない(済まない)」の丁寧語です。相手に対してお詫びやお礼、または何かを尋ねたり依頼したりするときにも用いられます。

・「電車が遅れ到着が5分ほど遅れてしまいそうです、すみません」
・「すみませんが、道を教えていただけますか」

また、「すいません」もよく聞きますが、くだけた場面での使用ならば問題にはならないでしょうが、もともとは「すみません」です。

“すい‐ませ‐ん【▽済いません】とは
[連語]「済みません」の俗な言い方。”
「デジタル大辞泉(小学館)」より

このように本来は「すみません」で、「すいません」は俗な言い方ですから場面によってはきちんと言い換えたほうが無難でしょう。

◆ 申し訳ありません・申し訳ございません
言い訳や弁解の余地がないような気持ち。相手におわびしたり、無理を頼んだりしてすまない、悪いというような気持ちを表します。

・「申し訳ありませんが、もう少しお待ちいただけますか」
・「こちらの不手際でご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません」

「申し訳ない」のほかに、「申し訳ありません」「申し訳ございません」も使ってもいいのかとときに問題になることもあるようですが、辞書には次のようにあります。

“[補説]「申し訳」に「ない」の付いた複合形容詞で一語とするが、「申し訳」は名詞としても使われ、「申し訳がない」「申し訳が立たない」という言い方もある。従って丁寧にしようとして「申し訳ありません」「申し訳ございません」と言うことは、一概に誤りとは言えない。”
「デジタル大辞泉」(小学館)より

◆ 失礼いたしました
相手に礼を失した、礼に欠けた行為をしてしまったような場合に用いられます。

・「昨日はたいへん失礼いたしました」

また、おわびのほかにもあいさつの言葉としても使われます

・「お先に失礼します」

◆ その他のおわびの言葉
・「深く反省しております」
・「心よりおわび申し上げます」
・「気付きませんでたいへん失礼をいたしました」
・「不注意でご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございません」
・「ご不快な思いをなさったこととたいへん申し訳なく思っております」

時には、お礼の言葉として言い換えることも

また、お世話になったり何かをいただいたりした場合にも、(私にまでお気遣いいただき恐縮というような気持ちから)「すみません」「申し訳ありません」とおわびの言葉で表現することもありますが、お礼の言葉に換えることもいいものです。

◆ お世話になったような場合のお礼の言葉
・「お世話になりまして、まことにありがとうございました」
・「お忙しい中、ありがとうございました」
・「お時間をいただきまして感謝申し上げます」

◆ 贈り物へのお礼の言葉
・「お心遣いいただきましてありがとうございます」
・「私にまでお心遣いいただき恐れ入ります、おいしくいただいております」
・「おかげさまでたいへん使いやすくて重宝しております」

おわびは、相手に対して何か失礼をしたり迷惑をかけたりしたような場合に用いられる言葉です。相手や場面にふさわしい表現を用いる、ときにはお礼の言葉として言い換えるなどちょっとした工夫で言葉の印象も変わってくるものです。場面に合わせて上手に使い分けたいものですね。
(文:井上 明美(手紙の書き方ガイド))

当記事はAll Aboutの提供記事です。

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