テレ東「生理」イベント開催! 「視聴者の声に答えられる場を」

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工藤里紗プロデューサー

今年8月、テレビ東京で放送された30分の特別番組『生理CAMP2020』。放送終了後には多くの反響を集め、ツイッターではトレンド入りを果たし、「動画で配信してほしい!」との要望も多く寄せられました。

この声を受け、11月23日には生配信イベント『教えてドクター!生理CAMP2020 オンライン』の開催が決定!

今回『生理キャンプ2020』を手掛けた工藤里紗プロデューサーに地上波放送での反響や、イベントについての意気込みを伺いました。

■放送後にはリクエストが続々


――これまでも番組内で生理について取り上げることは増えてきているとはいえ、地上波で「生理」だけにフォーカスした番組はとても意義のあるものだと感じました。そして深夜2時の放送だったにも関わらず、ネット上での反響にも驚きました。

工藤さんのもとにはどのような声が届きましたか?

工藤:「旦那さんに見てほしい」「子供に見せたい」などシェアしたいと言ってくださる声が多かったです。

何十年分の生理の悩みや苦労を30分番組で表現するのは、相当難しくて(笑)。本当に触りの一部として、生理用品の紹介ということに重きをおいていたこともありますが、「PMS(月経前症候群)についてもっと知りたい」「ピルについて知りたい」「出産経験のある人の生理の話を聞きたい」という声など、「もっとこれを知りたい」というリクエストが一番大きかったです。

「もっとこうだったらいいのに」という意見が出るということは、今後もやれるチャンスがあるのかなと思います。

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■「バーチャル女性像」と「時間帯」の壁


――番組制作までの道のりのなかで、社内では「生理の話題なんて、女性は誰も聞きたくないよ」と言われたという経験もあったようですが…。

工藤:不思議なことに男性から「“女の人は”そんなの見たくない」「“女の人は”こういうダイレクトなのは苦手だからやめたほうがいいよ」と言われるんですよね。「バーチャル女性像」みたいなものがあって(笑)。

それでも需要がある、知りたい人がいるということを説明しましたね。でも、深夜の2時ですけど(笑)。

――地上波で放送するには、まだ“時間帯”という大きな壁があるのですね…。

工藤:そうですね。たとえば「骨盤底筋」を説明する際「“ちんちん”はかわいいけど、“膣”っていうワードはよくない。“内もも”って表現をしたほうがいいんじゃないか、とか。

なるほど…普段聞かないワードに反応するのは分からんでもない…しかし「内ももではない…!」ですよね(笑)。

■テレビで放送することの意味


――性や生理の発信をしようとすると、勝手にエロ扱いされることもありますよね。

工藤:下ネタで生理をやっているわけではないのに、エロに見られちゃうんですよね。下ネタ目線から変えていかないと…。

ただ、おおっぴらにすればいいとは思っていないですが、困っているものは困っている、悩んでいるから情報を知りたい・相談したいというのは、あってもいいと思っています。

ネットの世界では、生理についての情報も溢れているけれど、テレビで放送することに対して反響があるということは、人に相談したり検索して調べたりすることがまだまだ難しい状況の人もいるんだな…と。『生理CAMP』を通じて「テレビで放送することの意味」を改めて感じました。

■自身も直面する「性教育」


――工藤さんが、今後取り上げたいと思うテーマはありますか?

工藤:私自身、9歳の息子がいるんですが、子供の性教育というのは…色々直面していて(笑)。多くの人がきちんと教えないといけないんだろうなと思いながらも、なかなか話すきっかけがなかったりするので。

年代に応じて、どこまで何を話せばいいのか悩まれている方も多いので、手軽に会話のきっかけになる番組やイベントには興味があります。

――工藤さんも直面されているんですね。

工藤:子供の疑問って、大人のタイムスケジュールと違うところで湧き出すもので。先日、学校に行く前の朝5時50分に突然「赤ちゃんってさ、どうやってできるの?」って言われまして(笑)。

とにかくバタついているので「お父さんとお母さんが結婚して。あ、でも、出来る人もいるし、できない人もいるしと答えたんですが、「人間は婚姻届を出した瞬間に、体の中の変化が起きるわけじゃないでしょ?」って返ってきたんです。

もう学校に行かなきゃいけない時間だったので「えっと…おしべとめしべ?」と誤魔化してしまって…そんな自分にいたく反省しましたね。改めて会話をする場を設けました。

自分の頭の中では「特別な時に子供と向き合って話す」という理想形があるんですけど、現実はそんなものじゃないんですよね(笑)。

■性教育=セックスではない


――なぜ朝の5時半に「そうだ、ママに聞いてみよう」ってなったのか気になるところですね。

工藤:色々話していた時に「僕がお腹にいるってわかった時、嬉しかった?」「男の子だってわかった時は?」「1歳の時は嬉しかった?」って質問されたんです。

もちろん「人生で1番嬉しかった。今も1番嬉しい」って答えたんですが、彼の場合は、自分がどう誕生して、それによってどう嬉しかったのか…おそらく生物的疑問と愛情確認をしたかったんですよね。

――学校でそういうワードを耳にしたり、話しをしたりしたのかなって思ってしまいがちですが、自分について知りたいという純粋な疑問から「赤ちゃんってどうやってできるんだろう」という疑問が生まれることもあるんですね。

工藤:「性教育」って聞くと、多くの大人は「セックス」と関連付けてしまうけど、必ずしもそうじゃないんだなと、息子を通じてわかりました。

■SHELLY「生理について、もっと知るべき」


――23日に開催されるオンラインイベント『教えてドクター!生理CAMP2020 オンライン』では、SHELLYさん、フォーリンラブ・バービーさん、森三中・黒沢かずこさん、厚切りジェイソンさん、産婦人科医の稲葉可奈子先生が出演されます。

バービーさんと黒沢さんは8月の特番でも出演されていましたが、今回初参加のSHELLYさんをキャスティングした際の経緯は?

工藤:2010年~2012年に放送された『極嬢ヂカラ』という番組で出演していただいた時に、性についての話も積極的にお話してくださって。

また、6月に「テレ東無観客フェス」で配信された「withコロナ時代に必要な『新・性教育』」と、大人のための性教育を開催した時にも出演していただきました。その時は「性的同意」についてお話してくださったんですが、「生理についても、もっと知るべき」という考えをおっしゃっていて。

自身の考えも自立してらっしゃるし、生配信においても安心してお任せできる方なので、今回のイベントで是非! とお願いしました。

■「みなさんの声を拾っていきたい」


――今回、開催されるイベントは、オンライン上で「視聴者の方の質問にどしどし答えよう」というコンセプトということですが。「#生理CAMP」で送った質問をリアルタイムで答えていただけるということですか?

工藤:最初にお話しした「もっとこういうことが知りたい!」という視聴者の声に答えられる場を…との思いから開催するイベントです。

生理に限らず、体の悩みや“性”に関して、性別問わず、どんどんみなさんの声を拾っていきたいと思っているので、是非参加していただきたいです!

***

自分が抱える性の悩み相談、また“誰か”の悩みに共感や新たな発見が得られそうなイベント。3日間のアーカイブもあるので、生放送に参加できなかった人も是非、訪れてみてはいかがでしょうか?

★『教えてドクター!生理CAMP2020 オンライン』

会期:11月23日(月・祝)15時開演

出演者:SHELLY、黒沢かずこ(森三中)、バービー、厚切りジェイソン、稲葉可奈子(産婦人科医)

担当:工藤里紗(「生理CAMP2020」「シナぷしゅ」「アラサーちゃん」プロデューサー)

チケット料金:1,500円

チケット販売期間:2020年11月 7日(土) 12:00~11月25日(水)19:00

★チケット購入はコチラから!

★「生理CAMP2020」 Twitter Instagram

★8月に放送された「生理CAMP2020」はコチラ

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(文/fumumu編集部・長谷川 瞳)

当記事はfumumuの提供記事です。

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