古川雄大、コメディ作品で新境地へ 『極主夫道』は「すべてが刺激になっています」

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“ミュージカル界の新プリンス”として知られる俳優・古川雄大。NHKの連続テレビ小説『エール』では、これまで舞台で見せていた印象とは異なる個性的なキャラクター・御手洗を熱演。玉木宏が極道のスーパー専業主夫・龍を演じるアットホーム任侠コメディ『極主夫道』では、勘違いで周囲を巻き込む天然気味の警察官・酒井タツキ役で、その演技力の幅広さを見せつけている。

これまで数々の王族や貴族を演じ、どこか高貴な印象を漂わせる古川だが、実はお笑い好きでコメディ作品にも意欲的。笑いを追求する『極主夫道』の撮影現場で、竹中直人安井順平らに刺激を受けながら、新たな境地を開拓している彼が、『極主夫道』撮影現場の裏話や今後の展望を語ってくれた。



──今回、コメディ要素の多い作品への出演ですが、演じてみていかがですか。

舞台では過去にコメディ作品をやらせていただいたこともあるんですけど、あまり機会は多くなかったです。お笑いが好きなのでコメディに挑戦したいという思いもあったんですが、映像ではどういった雰囲気になるのかなと不安もありつつ挑みました。現場ではテスト撮影の段階で監督を含めたスタッフの方々が大笑いしてくれるなど、とにかくやりやすい空気を作ってくださいました。たぶんそんなに大笑いするほど面白いことはやってないんですけど(苦笑)、士気を高めてくださるので楽しみながら撮影できています。

──竹中直人さんやくっきー!野性爆弾)さんをはじめ、アドリブの多い現場だそうですね。

くっきー!さんは単純にファンなので共演を楽しみにしていたんですけど、一緒のシーンがなくてお会い出来なかったんです。竹中さんはすごくフラットな方で、いろんな演技をされるなかで、振り回されるんですが、それが酒井っぽい。玉木さんもスッとしているようで毎回いろんな攻撃をしかけてくるので、「こんなことやられるんだ」とすべてが刺激になっています。「僕も頑張んなきゃな」と何回か挑戦したこともあるんですが、酒井は狙いに行っちゃダメな役だなと。変な方向に進むけど、それを真剣にやるのが酒井なんだなと、ちょっと攻めたのを後悔しました(笑)。

バディを組む佐渡島(さどしま)さんを、酒井はサドジマと呼び間違えるんですが、そもそも僕がサドジマだと思っていたんです。それでテストのときに「サドジマさん」と言って「サドシマですね」となったのを見た(佐渡島役の)安井順平さんが「ちょっと間違えてみようか」とおっしゃって、本番でも採用したんです。

──ミュージカル界のプリンスである古川さんですが、映像作品への出演で周囲の反響はいかがですか?

ミュージカルを観てきてくれたファンの方は、舞台ではいわゆる王子様的な役をいっぱいやってきた人が、連続テレビ小説『エール』での“ミュージックティーチャー”や、今回の酒井のような、舞台では見たことがないような役柄を演じるのを、すごく喜んでくださっている方が多いです。

『極主夫道』は、僕の友達にも原作のファンが何人かいたんですが、「あれやるんだ」「頑張ってね」というように、この作品に出るということ自体に反響がありました。と言っても(連絡をくれたのは)2人なんですけど(笑)。そもそも友達が少ない(笑)。

──公式HPに掲載されているキャラクター紹介PVでは「古川雄大がうたうっ!ラップもあるよ!登場人物紹介のうた」として歌声も披露されていますよね。コミカルな歌と真剣な歌声のギャップが面白かったです。

耳馴染みのあるメロディだと思うんですが、実際に歌ってみると意外と難しくて。だからアレは本当に真剣に歌っているんです(笑)。真剣に面白いことをやっているのも酒井っぽいと思って、あえて狙いにいかず真剣にやらせていただきました。短期間の撮影だったんですが、すごくこだわりを持ったスタッフの方々が揃っていて、ストイックに突き詰めて作ったので、良いものになっていると思います。

──ミュージカルと映像作品で、役を作るうえで違いはありますか。

今回に限って言えば、ドラマは先がわからないまま撮影をしていくんですが、舞台は結末を知っている状態で組み立てるので、違いはあります。場面場面で求められているものに重きを置いていけばいいんじゃないかという風に意識して挑んでいます。

──コミカルなキャラクターは、舞台での古川さんのイメージとは大きく違いますよね。

いろんな役をやらせていただいて、すごくありがたいなという思いです。自己分析すると、根本的に王子様キャラとはかけ離れていると思うんですよ。正直に言うと王子様をやっているときの方が違和感を感じるというか、挑んでいる感じ。根暗な役も実はハマるんじゃないかなと思っています(笑)。

──古川さんはお笑いに関心が強いんですよね。インスタグラムでも独特なセンスの「#激突シリーズ」を上げていたりして、面白いです。

アレを面白いと思ってくださってありがとうございます(笑)。アレが面白いかは別として、シュールが好きなんです。『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』とかが好きで、この間も「自分の口と指でサバイバルゲームをやる」という回があったんですが、ああいう感じが好きなんです。月亭方正さんがすごく好きなんですよ。奇跡が降りるんですよね。

──「古川さんは天然」というウワサも見かけますが、酒井のような天然エピソードはなにかありますか?

そんなないんですよね、たぶん。...あるのかな?自分では天然ではないと思っているんですが、「天然だよ」と言われることもあって。でもあんまり天然だと思ってないです。昔、表に出るときに構えてる感じが天然な発言を誘発させるというか、自分で導いちゃってる感じはあったんですよね。それを「天然・かわいい」と言ってくれる。それを少し「いいな」と思ったときもあったんですが、昔の話です。天然というかダメ人間なので、「しっかりしないとな」というのがあります(苦笑)。

──最後に、舞台に映像に活躍する古川さんですが、目標とされる俳優さんはいらっしゃいますか?

舞台で共演させていただいた市村正親さんは、ステージに立つ存在感や演技力はもちろん、ストイックさがすごいんです。休むことを知らないと言うか、休みでも常に自分のためになることをやり続けているような方なので、目標としています。

取材・文:山田健史

カメラマン:友野雄(Yu Tomono)

『極主夫道』

日本テレビ系 日曜ドラマ枠 毎週日曜22:30~23:25(55分枠)

制作著作:読売テレビ

衣装クレジット:コート7万4000円、パンツ3万2000円/ともにTジャケット(三喜商事)、カーディガン2万円、ニット1万6000円/ともにオールド イングランド(オールド  イングランド 広尾店)、その他はスタイリスト私物

三喜商事 03-3470-8232

オールド イングランド 広尾店 03-3443-2002

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