口臭や歯周病の原因だけじゃない! マスク生活で知っておきたい口腔ケアのコツ


マスクの着用が日常化するようになってから、気になることの一つが自分の口臭。マスクだと口呼吸をしがちなこと、またマスクのなかで息がこもるため、改めて自分の口臭に悩んだり口腔ケアをしっかりたいと考える方もいるだろう。

そのような悩みに対し、マウスウォッシュ「リステリン」を販売するジョンソン・エンド・ジョンソンは、口腔ケアのコツと必要性に関する勉強会を開催した。今回、その内容をレポートする。

ジョンソン・エンド・ジョンソンが販売する「リステリン」は、菌のすみかであるバイオフィルムまで浸透し、お口の菌をすみずみまで殺菌するマウスウォッシュだ。9月4日には30歳以上の日本人の約80%が持つといわれる歯周病を予防する「薬用リステリン トータルケア歯周クリア」を発売するなど、刺激の強いものから初めての方が使いやすい低刺激のものまでさまざまなラインナップを用意している。
○口腔内の菌は、足の裏よりも多い!?

今回、口腔ケアの必要を解説してくれるのは、東京・自由が丘の歯科医院、井原歯科クリニックの井原雄一郎先生。

口腔ケアは口臭や虫歯、歯周病にならないためにする……というイメージが強いが、実は歯周病菌などの口腔内菌は、全身の疾患と関連があるという


井原先生によると、「古くから口腔内菌と関係性がある疾患は多いと言われています。例えば心血管系の疾患、糖尿病、がんをはじめとした消化器系の疾患などとの関係性があるんです。また、インフルエンザウイルスなどが口腔内菌と関係して、肺炎になることも報告されています」とのこと。

普段、口の中の菌を意識することは多くないかもしれないが、実は人体の口の中には、1日の終わりの時点で約700種類、およそ2,000万もの菌が存在するという。これは足の裏よりも多い数。さらに、最も菌が多い時間帯は起床した時だそう。朝起きると口の中が乾いているときは要注意。唾液が減って口腔内が乾燥すると、口腔内菌が増殖するそうだ。

しかし、口腔内の菌がなぜ全身の疾患と関係があるのだろうか。

「歯周病菌は、毒素を発生させてのどの粘膜の層を破壊し、ウイルスが体内に侵入することを手助けするのです」と井原先生。ウイルスは通常、粘膜細胞に吸着して体内に入り込む。健康であれば免疫でブロックされるものの、そうでない場合は細胞を乗っ取られ、発症してしまうという。

実際に、老人ホームで口腔ケアを受けた方、受けていない方を比較し、インフルエンザの発症率を比較した実験報告もある。発症率は、受けた方は受けない方に対して約10分の1に抑えられたそうだ。

また、新型コロナウイルスと口腔内全体のケアの関係性も報じられているそう。新型コロナウイルスが細胞に感染するときは、細胞の「アンジテオシン変換酵素(ACE2)」に吸着すると報告されているが、そのACE2は口腔内、舌部分に多く存在しているという。そのため、口腔環境をしっかり整えることが重要視されている、と井原先生。

新型コロナウイルスの影響を受けてマスクを常用する方が多いが、マスクを着用することで口呼吸が増加し、それにともない口腔内が乾燥、口腔内の菌が増殖する傾向にあるという。井原先生は、口腔内の菌の増加は口臭や全身疾患のリスクにつながるため、きっちんとケアを行ってほしいと呼びかけた。
○正しいマウスウォッシュの方法を知ろう

口だけでなく全身に関連する口腔ケア、歯磨きをしっかりやろうと改めて思ったものの、井原先生によると「実は歯磨きだけでは磨き残しも多く、口の中の約75%はケアしきれない」とのこと。

「口」を臓器としてみた場合、歯だけでなく、舌や頬の内側、喉なども含まれる。歯磨きだけでは、口内のケアをしきれるとは言えないそう。口内全体のケアには、マウスウォッシュを活用する必要があると井原先生は語る。

実際に、歯磨きのみの場合と、歯磨きとマウスウォッシュを併用した場合では、プラークや歯肉炎が大幅に減少したという報告もある。

また、マウスウォッシュを使用し、歯磨きを行う前に口腔内菌を少ない環境にすることで、歯周病菌が血管の中に侵入する「菌血症」の予防も期待できる。これは本来無菌である血液内に歯周病菌が侵入する状態のことで、菌が様々な臓器に移行すると糖尿病や心臓病、脳卒中、大腸がんなどの全身疾患を誘発したり、症状の悪化につながるというもの。

この菌血症は、歯肉の出血している部分から血管に入って起こる。「歯磨きの際に出血しても、口腔内に菌が少なければ起こりにくいため、歯と歯の隙間までケアできる殺菌剤入りのマウスウォッシュがおすすめです。選ぶときは"殺菌力"がポイントです」と井原先生は語る。

また、合わせてマウスウォッシュのコツも教えてもらったので、ぜひ実践してほしい。

歯磨き前のマウスウォッシュのコツ
1.マウスウォッシュを入れて30秒程度、頬や舌に浸透するようにうがいをする
2.ガラガラと喉のうがいをする

このマウスウォッシュのポイントは、先に口の中を洗浄すること。いきなりガラガラとうがいをすると、口腔内菌が喉から肺のほうに入ってしまうためだそう。

これから寒い時期になり、まだまだマスクが手放せない状況は続きそうだ。しっかりと口腔ケアを行って、スッキリした生活を送りたいものである。

当記事はマイナビニュースの提供記事です。

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