個性派「軽」に若者は振り向く? ホンダが「N-ONE」を刷新


ホンダは軽自動車の「N-ONE」(エヌワン)をフルモデルチェンジして発売する。1967年発売のホンダ「N360」を思わせる「タイムレスデザイン」はあえてキープし、レトロ感で20~30代のユーザーに訴求を図る。価格は税込みで159.94万円~202.29万円。月間販売目標は2,000台だ。

○伸び盛り? 個性派軽市場とは

新型N-ONEは見た目こそ大きく変わっていないが、プラットフォームを新しくし、最新の安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備とするなど商品性が向上している。前後のライトはLED化。トピックとしては、軽自動車として初めて、2輪駆動(FF)のターボエンジン搭載車に6速マニュアルトランスミッション(MT)という組み合わせを用意した。

軽ハイトワゴン「N-WGN」(エヌワゴン)は「スタンダード軽市場」、N-ONEは「個性派軽市場」に属しているというのがホンダの位置づけだ。新型N-ONEの事前取材会に登壇したホンダ 執行職 日本本部長の寺谷公良さんによれば、軽自動車市場の需要は底堅く、ここ数年は総需要(日本の自動車販売台数は年間500万台くらい)の37%くらいで安定的に推移しているとのこと。中でも個性派軽のシェアは伸びていて、軽全体の約18%を占める規模に拡大しているそうだ。例えばスズキ「ハスラー」などがホンダの定義する「個性派軽」に該当する。

ホンダは「Nシリーズ」として軽自動車の多彩な商品ラインアップを展開している。中でもスーパーハイトワゴン「N-BOX」(エヌボックス)は販売が好調で、ここ数年は台数で日本一という売れ行きを示している。N-ONEはNシリーズというブランドを象徴するアイコン的な存在だ。

ただ、クルマの中では価格が安く、利幅も相対的に薄そうな軽の比率が増えることにより、ホンダの収益面を心配する人もいるようだ。事前取材会ではそのあたりに関する質問も飛んだが、寺谷さんはさほど意に介していない様子だった。回答はこんな具合だ。

「軽自動車の需要は非常に堅調で、長期的には拡大してきています。ホンダは拡大基調の市場に的確な商品を投入し、シェアを獲得してきました。収益面から見て、軽自動車はホンダの足を引っ張る存在にはなっていません。昨今の軽自動車はラインアップや価格幅が拡大していますし、Nシリーズの平均価格も200万円レベルに近づいています。お客様のニーズを満たしながら、事業性も相応に確保できるようやっていますので、軽自動車の比率が高まることを、皆さまが心配されるほどネガティブには捉えていません」

軽自動車市場が今後、大幅に拡大する見込みは少ないものの、反対に、その需要が大きく落ち込んでしまうこともないはず。これが寺谷さんの見立てだ。市場規模の維持には若い顧客の獲得が欠かせないので、レトロで新しいホンダの新型N-ONEが背負う使命はけっこう重大だ。

当記事はマイナビニュースの提供記事です。

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