あなたは「何ロス」? リモートワークでもモチベーションを保つ4つの方法


リモートワークへの順応に必要なのは、通勤をやめ、Zoomの適切なエチケットを守り、始業・終業がはっきりしない勤務形態にうまく対処することだけではありません。

リモートワークは、(特にそれまで経験がなかった場合は)その人の目的意識にも影響を及ぼすことがあると、イェール大学経営大学院で組織心理学を研究するAmy Wrzesniewski博士は指摘します。

人がどのように仕事に意味を見出すかを専門領域とするWrzesniewski博士は、最近リモートワークに切り替わったことで、人によってはコミュニティーや組織の感覚が薄れてしまっていると述べています。

博士は先ごろ『Yale Insights』に掲載された記事のなかで、あまり知られていないこの種の副作用とそれへの対処法について語っています。知っておくべきポイントをご紹介しましょう。

リモートワークと目的意識の関係


米Lifehackerはこれまでに、在宅勤務にともなうさまざまな構造的変化への対処法をいくつか取り上げてきました。

しかし、それ以外にも考慮すべき、より人間としての存在に関わる問題があるとWrzesniewski博士は述べています。

多くの人にとって、仕事という経験を規定するのは他者との相互依存性です。その結果として育まれる人間関係は、人々が仕事に見出す意味や目的にとって重要なものです。

さらには、職場という場所自体が、集中したり、交流したり、集団の一員であることを自覚したりするのに都合がよく、人々が仕事に見出す意味や目的のための重要なインプットとして作用しているのです。

これらの要因が取り除かれ、さらに同僚たちと直に接することがなくなり、「仕事の内容そのもの」により意識を向けるようになった結果、自身の仕事に目的や意味を見いだせなくなる恐れがあると、Wrzesniewski博士は言います。

では、これに対処するにはどうすればいいのでしょう?

自分が「何ロス」なのかを知る


まずは、コロナ禍が始まる前、職場で仕事をしていた頃の、どんな要素がなくなって辛いのかを知ることから始めましょう。

それを特定することで、仕事に意識を集中させ、同僚や仕事そのものと自分がつながっている感覚を得るのに役立つとWrzesniewski博士は述べています。

Wrzesniewski博士はこれまで主に、自分1人で働く人たち(組織や同僚などとのつながりを持たない人たち)を対象に研究を行ってきました。

2018年に『Administrative Science Quarterly』に発表された論文のなかで、Wrzesniewski博士と共著者は、1人で働く人たちの多くが、職種に関係なく、自分の仕事への意欲と繋がりを維持するために、似たような方法を用いていることがわかったと述べています。

(なお、この研究の共著者は、国際的な経営大学院INSEADのGianpiero Petriglieri博士と、ミシガン大学のSue Ashford博士です。)

以下に、リモートワーク中のみなさんにも役立ちそうな4つの方法をご紹介しましょう。

1. 仕事専用のスペースを確保する


ここ数カ月のあいだ何度も耳にしているアドバイスですが、実際には、コロナ禍が始まる以前から有効な手法です。

興味深いのは、サイズが重要だということ。ただし、みなさんが思う方向とは違っているかもしれません。

Wrzesniewski博士によれば、研究参加者の多くが、かなり狭いスペースで仕事をしていたそうです。狭いほうが仕事に集中しやすいとのことです。

2. ルーティンを決めてそれを守る


たとえ通勤することはなくなっても、何かルーティンを決めて、「仕事」と「それ以外の時間」の境界線を明確にしましょう。

現在リモートワークを余儀なくされている多くの人にとっては、毎日の通勤というルーティンがその役割を果たしていたと考えられます。

通勤のおかげで、モードを切り替え、集中力を高める準備を整えることができていたのが、越える境界線がなくなり、切り替えの方法を失った人もいるでしょう。

3. リモートワーク仲間との繋がりを築く


必ずしも似た職種の人でなくてかまいません。

そうした仲間は、あなたが仕事において最も価値を見出してきたこと、いまもその仕事ができていること、そして自分はひとりぼっちではないことを思い出させてくれる存在になりうると、Wrzesniewski博士は言っています。

4. 仕事の目的を改めて意識する


2018年の研究に参加した人たちは、「自分が仕事をしている目的」とも繋がりを築いていました。

具体的には、「自分の仕事が、世界や自分自身、ほかの人たちに大きな意味を持つ部分に意識を向ける方法を見つけていました」と、Wrzesniewski博士は言っています。

そのような繋がりを持てず、あるいは、仕事そのものに大きな目的がないように感じられるなら、リモートで働くことは大きな困難になりえます。
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Image: hvostik/Shutterstock.com

Source: Yale School of Management, Yale Insights, Administrative Science Quarterly, INSEAD, Michigan Ross

Elizabeth Yuko - Lifehacker US[原文

当記事はライフハッカー[日本版]の提供記事です。

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