郵便ポストの中に赤ちゃんカンガルーが見つかる 熱中症寸前で救出(豪)

「郵便ポストに動物が入っている」と信じ難い通報を受けた消防救助隊。隊員らが現場に向かいポストを確認すると、そこには生後7か月の赤ちゃんカンガルーが入っていた。日中の気温は30度に達しており救出が遅れていれば助からなかったというが、事態を知った動物虐待防止協会は「こんなことは許されません」と非難している。『Brisbane Times』『Great Lakes Advocate』などが伝えた。

豪クイーンズランド州の消防救助隊は今月13日の午前7時頃、ポストに郵便物を投函しようとした人から「有袋類のような動物が入っているようだ」との通報を受け、同州ウーングールバのポストに向かった。現場で確認すると、そこには小さな赤ちゃんカンガルーが入っていた。

救出されたカンガルーがカランビン野生動物保護区に運ばれると、生後約7か月のオオカンガルー(Eastern grey kangaroo)のメスと判明した。脱水症状があったため点滴を受けた後、レントゲン検査や血液検査が行われたが異常は確認されなかったという。

野生動物病院の獣医マイケル・パインさん(Michael Pyne)は「もしこのカンガルーが誰にも発見されず、気温が30度を超えた中で丸一日放置されていたら熱中症で命を落としていた可能性が高いです。20年間獣医として働き年間1300匹もの動物を治療してきましたが、ポストから救出された例は初めてです。早く救出することができて本当に良かったです」と語った。

マイケルさんは、「この月齢のカンガルーは母親のお腹の袋から出て、外の草を食べ始める時期です。ちょうど外に出ている時に母親に何か起きてしまい、離ればなれになってしまったことが考えられます」と推測している。

なお今後、このカンガルーは人の手によって育てられていくという。「オオカンガルーは約30キロにまで成長します。徐々に自然環境に慣れさせ、最終的には野生にかえすことになるでしょう」とマイケルさんはコメントした。

今回の事件について、英国動物虐待防止協会オーストラリア支部は「現在、動物保護団体が動物虐待の疑いで今回の事件を捜査しています。容疑者が捕まった場合、懲役3年が下される可能性があります」と公表しており、同支部の代表マイケル・ビーティーさん(Michael Beatty)は「なぜ赤ちゃんカンガルーをポストに入れたのか理解できませんし、こんなことは許されません。もしケガをした赤ちゃんカンガルーを見つけた場合には獣医に連絡をしてください」と話している。

画像は『The Guardian 2020年11月13日付「RSPCA investigates animal cruelty after joey stuffed into Queensland post box」(Photograph: Qfes Media/PR IMAGE)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 iruy)

当記事はテックインサイトの提供記事です。

あなたにおすすめ

ランキング

ランキングをもっとよむ

注目ニュース

注目記事をもっとよむ

あなたにおすすめ