高校の年鑑アルバムで黒人生徒の名前が無く「黒人の男」と記載 保護者から非難の声(米)

このほどアメリカの高校で配布された学校年鑑アルバムで、バスケットボールチームの集合写真に各生徒の名前があるなか1人だけ黒人生徒の名前が「黒人の男」と記載されていた。これに気づいた生徒の保護者達から学校に苦情が入り、問題視されている。『New York Post』『WRTV』などが伝えた。

米インディアナ州ナッシュビルにあるブラウン郡高等学校で、2020年版の年鑑アルバムが生徒および保護者に今年も配布された。

アメリカではほとんどの学校が毎年この時期になると生徒や保護者に対して年鑑アルバムが配布される。アルバムには卒業生や各クラスの生徒の写真はもちろんのこと、年間の学校行事やクラブ活動に従事してきた生徒達の写真が掲載される。

ところが同校の一部の保護者から、今年の年鑑アルバムについて「男子バスケットボールチームの集合写真に人種差別的要素がある」といった声があがった。

その集合写真に写る生徒のほとんどが白人で、その中で1人だけ黒人の生徒がいた。そして写真の下には各生徒の名前が記されていたが、黒人の生徒だけ名前が無く「黒人の男(BLACK GUY)」と記載されていたのだ。このことに一部の保護者は憤慨したようだ。

この件について、学区内の教育長であるローラ・ハンマック氏(Laura Hammack)と同校のマシュー・スターク校長(Matthew Stark)は「これは本当に非難されてもおかしくないミスである」とし、10月19日に次のように声明を出した。

「当校では、学校においての生徒達の姿をこの年鑑アルバムを通して誰にでも見てもらえるようにしています。私達は完璧を目指して努力しており、どんな些細なミスだとしてもそれは筋が通らないことだと思っています。今回の件は笑って済まされるようなミスではありません。」

そしてハンマック氏は「黒人の男」とだけ表記されてしまった生徒とその家族のことを思うと「心が痛む」とも明かしており、今回の年鑑アルバムは回収して改訂版を配布することを検討しているという。しかしながらなぜこのような重大なミスを犯してしまったのかは明らかになっていないそうだ。

ちなみに『U.S. News & World Report』によると、インディアナ州の高等学校に在籍する生徒のうち白人が93パーセントを占め、有色人種はわずか7パーセントだという。

画像は『New York Post 2020年10月20日付「Student only identified as ‘black guy’ in high school yearbook」(WRTV)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

当記事はテックインサイトの提供記事です。

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