蒼井優が“決断”するときに大切にしている思いとは?「自分が楽しいと思うほうを選んでいます」

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ミュージシャン、デザイナー、作家、俳優、職人など、異なるフィールドを舞台に活躍する“ふたり”が語らうTOKYO FMの番組「三井ホーム presents キュレーターズ~マイスタイル×ユアスタイル~」。10月9日(金)放送ゲストは、映画監督・黒沢清さんと女優・蒼井優さん。現在公開中の映画「スパイの妻」でタッグを組んだお2人。今年9月に開催された第77回「ヴェネチア国際映画祭」で銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞した同作を振り返りました。

<映画「スパイの妻」ストーリー>
舞台は1940年の太平洋戦争開戦間近の日本。満州で偶然、恐ろしい国家機密を知ってしまった優作(高橋一生さん)。彼は正義のため、事の顛末を世に知らしめようとします。妻の聡子(蒼井優さん)は、反逆者と疑われる夫を信じ、スパイの妻と罵られようとも、愛する夫とともに生きることを心に誓い、驚きの決断をすることに……。

*  *  *

映画の撮影には、出演者、スタッフなど膨大な人たちが関わります。監督は、作品の内容だけではなく、予算や撮影環境など、さまざまなシーンで決断が迫られます。

◆“正解”を知るために現場へ…

黒沢:自分が決めなければいけないことと、人の意見を聞くべきこと。はっきりした基準はないのですが、経験上、その場でなんとなく分かって、それに沿って仕事をしています。僕が決めることは決めて、分からないことは「ごめん、分からないからそっちでやって」と言うと、実にうまくやってくれたりするんです。

難しいのは、撮影が終わってから。例えば、取材時に僕が1人ですべてしゃべらないといけないとき。「なんで、あの場面であのような芝居をするのですか?」と聞かれても、僕は知らないけど、答えなきゃいけないとき。あとは、「作品にはこういう意図があって」とか「見所はここでね」「これが一番つらいシーンなんです」などと説明するときですね。

先日、この映画の脚本を書いた濱口(竜介)と話しまして。彼が書いた蒼井さんの最後のほうのセリフに「あの女がその胸に住み着いたんです」というセリフがあるんですけど、書いた本人が「これを書いたはいいけど、絶対に言えないだろう。どう言うんだろうと思っていたら、蒼井さんがあんなふうに言ったので、物すごくいい意味で驚いて、なるほどと思った」と言っていました。

蒼井:どう言うのが正解だったのか。

黒沢:あれが正解だったようですよね。

蒼井:でも今回、それがけっこう多くて。一生さんのセリフでも、「これ自分だったら言えないな……どうやって成立させるんだろう?」というセリフがたくさんありました。その正解を知るために、現場に行くこともあったんです。一生さんの答えを聞いて、「なるほど」と思いながら現場を過ごしていました。

◆蒼井優が決断をするとき
蒼井:前までは、“誰かの期待に応えたい”などという思いがすごくあったんですけど、ここ10年ぐらいは、“自分が楽しい”と思うことの質さえ上がっていけばいいかなと思っています。自分が楽しいかどうか。

例えば、子どものときは、おやつをもらえたら、それが自分だけでも嬉しかった。でも大人になってくると、みんなが食べていないのに、1人で食べていても楽しいとは思わなくなる。そんな単純なことだけではなくて、自分が楽しいと思えることを豊かにしていけば、自分本位でいいのかなって思って、自分が楽しいと思うほうを選んでいます。それ以外を考え始めると、もともとすごく優柔不断なので、決められなくなるんですよね。「あの人はこう思うのでは」と何も決められなくなるので。

▶▶番組Webサイトでは、この日の放送内容をPodcastで聴くことができます。ぜひお聴きください!

次回11月20日(金)の放送もどうぞお楽しみに!

<番組概要>
番組名:三井ホーム presents キュレーターズ~マイスタイル×ユアスタイル~
放送日時:毎週金曜 17:00~17:25
ナビゲーター:田中麗奈
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/curators/

当記事はTOKYO FM+の提供記事です。

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