結婚71年の90代夫婦、施設に入居した認知症の夫に妻が涙のサプライズ「あなたなしでは生きられない」(英)

結婚して71年になる90代の夫婦が、認知症の夫のケアホームへの入居をきっかけに離れ離れになってしまった。心に大きな穴が開いてしまった妻はある日、夫に内緒であるサプライズを決行した。夫婦の強く美しい絆を『UNILAD』『Essex Live』などが伝えている。

英ウェスト・ミッドランズに住むケネス・メレディスさん(Kenneth Meredith、96)が、ベティさん(Betty、91)と交際を始めたのは今から76年前のことだった。当時ケネスさんは20歳、ベティさんは15歳で、2人は5年後に結婚した。

穏やかな結婚生活を送っていたケネスさんとベティさんだが、今年8月には娘を亡くし、10月にはさらに大きな試練が訪れた。アルツハイマー型認知症が酷くなったケネスさんが、同州バーミンガムにある介護付き高齢者住宅「ボーン・ヴュー・ケア・ホーム(Bourn View Care Home)」に入居したのだった。

しかしベティさんはすぐ、夫を1人で送り出したことを後悔することになる。コロナ禍でケネスさんと面会できなくなったベティさんはこれまでにない空虚感に襲われ、寂しさで胸が張り裂けそうになったのだ。

ベティさんは悩んだ末、ケアホームのスタッフにこんなお願いをしたのだった。

「ケネスとこれ以上離れていることは耐えられないの。彼と一緒にケアホームで暮らすことはできるかしら?」

ベティさんのひたむきな愛に胸を打たれたスタッフは、この願いを快く受け入れた。そして彼女の願いを叶えるべく、まずはベティさんに新型コロナウイルスの検査をし、隔離のための別の部屋に入居してもらった。その間もベティさんはケネスさんに毎日電話をかけたが、自分が同じ施設にいることは内緒にしていた。

そして検査の結果が出た1週間後の今月10日夜、ベティさんは約5週間ぶりにケネスさんとの面会が許可され、スタッフは2人の特別な再会を演出するために施設の一室をハート形の風船やバラの花で飾った。全てはケネスさんへのサプライズとして進められ、2人の大好きな曲をBGMとして流し、ベティさんを椅子に座らせてケネスさんの登場を待った。

この時の様子は動画で捉えられ、施設のFacebookや2人の孫のシャーロットさん(Charlotte)のTwitterでシェアされている。

動画では、歩行器でやってきたケネスさんがベティさんを見るや否や顔をくしゃくしゃにして涙を流すのが見て取れる。その後2人はしっかりと抱き合って再会を喜んでおり、『Essex Live』は2人の間にこんな会話があったことを伝えている。

ケネスさん「私を家に連れていってくれるの?」

ベティさん「ここにはあなたと一緒に住むために来たのよ。」

ベティさん「幸せ?」

ケネスさん「君に会えたからね。」

面会だけだと思っていたケネスさんの涙はしばらく止まらなかったそうで、2人はその後、スタッフの粋な計らいでロマンチックなディナーを楽しんだ。

シャーロットさんは2人が施設で一緒に暮らし始めたことを非常に喜んでおり、「8月に娘を亡くしてからというもの、祖父母は体調が優れませんでした。でも悲劇を乗り越え、こうして幸せを見出したことを心から嬉しく思っています。また施設のスタッフのサポートにも感謝しています」と語っている。

一方でケアホームのスタッフ、ロージー・ボッシェルさん(Rosie Boshell、24)は2人について次のように述べた。

「ベティさんがやって来る前のケネスさんは、毎日感情的になり、『ベティがいなくて寂しい』と泣いていたのです。2人が離れ離れでいることは、5週間が限界だったのではないでしょうか。あの夜、夫婦の再会を目にしたスタッフはみんな涙を流していましたよ。」

「そしてあの日以来、2人が暮らす部屋には笑顔が溢れています。本当に幸せなんでしょうね。」

「それに70年以上も一緒にいて、これまでけんかをしたことがないというのですから…。2人こそ理想の夫婦だと思っています。」



画像は『Yahoo News UK 2020年11月12日付「Devoted wife surprises dementia-stricken husband by moving into his care home after a month apart」(SWNS)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 A.C.)

当記事はテックインサイトの提供記事です。

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