多才な女優・小川紗良がラジオ、ハロプロ、タッチ……次に興味を持つのは?

日刊SPA!

―[focus on!ネクストガール]―

◆♯5 小川 紗良さん(後編)

“今後輝いていくであろう女優やタレント”をピックアップする新連載『focus on!ネクストガール』。

前回に続き、監督業等もこなす多才な女優「小川紗良」さんが登場。彼女には、ボクがプロデュースした『サン・ジェルマン伯爵は知っている』(2019年、テレビ朝日)というバラエティ番組のMCを務めてもらったことがあり、個人的には、その方面での才能を感じていたりもする。今回は、女優・映像作家の話から少し離れ、テレビ朝日等でのバラエティ仕事を含めた、他のジャンルへの彼女の興味の幅などを聞いてみる。

◆MCを1年間務めて「バラエティ力がちょっと進歩」

――映画関連以外のことをお伺いしますね。ベタな質問ですが(笑)。最近ハマっていることはありますか?

小川:ハマっている……かまいたちさん!今「かまいたちチャンネル」を毎日観ていて。元々、お笑いには疎かったんですけど、育つ過程であまりお笑いを見てこなかったので。かまいたちさんも『M-1グランプリ』で見たことがあるくらいだったんですけど、たまたまYouTubeチャンネルのリンクが流れてきて観てみたら……どハマりしてしまって!そこからはネタとかも見返したり、出ている番組もあらためて観たりとか。ちょうどテレビ朝日で新番組(『かまいガチ』)が始まったじゃないですか……(自分の番組で共演したことのある)住田紗里アナウンサーも出ていた回があって(笑)。めっちゃ面白かったです。だから今は、かまいたちさんですかね……ハマっているのは。

――今まで、お笑いにそこまで触れてきてはいない?

小川:そうですね。芸人さんのラジオはすごく聴いているんですけど。ラジオを聴いていて(芸人さんの)プライベートのことは詳しいわりに、ネタは知らないっていう状況だったのが、YouTubeきっかけでテレビ番組を観るようになって。今までそういうことは、あまりなかったので「新しいな」って。自分の中で、新鮮ですね。

――いずれは、お笑いにもチャレンジ?(笑)

小川:お笑いにチャレンジするかは分からないですけど(笑)。そういう好きな芸人さんとかと、仕事でご一緒出来たら楽しいだろうなって思います。

――でもバラエティ力、ありますよね?

小川:ないですよー(笑)。なかったんですけど……本当になかったと思うんですけど。この間、他局で申し訳ないんですけど……。

――いや、コレは『日刊SPA!』なので(笑)

小川:(笑)。『今夜くらべてみました』(日本テレビ)に出させて頂いた時に、自分の中で急にバラエティ力がちょっと進歩したという感覚があって。それってやっぱり(昨年)1年間、古坂大魔王さんらと『サン・ジェルマン伯爵は知っている』というテレビ朝日の番組をやらせて頂いたのがちょっとずつ積み上がって、少し感覚が掴めたのかもしれないと思って。あまりバラエティをやる機会もないですけど、また挑戦してみても楽しいかもなって思いましたね。

――『今夜くらべてみました』でも爪痕を残していたと思いましたけど。

小川:ほとんどが、番組にゲストで来てくれたモーニング娘。さんの力ですね(笑)

――その、昨年1年間『サン・ジェルマン伯爵は知っている』というバラエティ番組のMCをやってみてどうでした?

小川:ほとんどバラエティをやったことがなかったので、自分に声をかけて頂いたこともビックリでしたし、本当に右も左もわからない状態でした。いざやってみたら、やっぱり(共演者の)古坂大魔王さんの存在が大きかったですよね。それとテレビ朝日のアナウンサーの方々……“まいまい”(池谷麻依)と“まりっちょ”(並木万里菜)も心強い存在で。古坂さんは、自分でも気づいていなかった自分の面白がられ方を見つけて下さる方で。だから私もすごくチカラを抜いて出来たし、“まいまい”や“まりっちょ”は、スタジオで私がよく分からなくなっている時にも横で落ち着いて進行して下さるので。本当に、女優業では関われない人たちとの出会いがいっぱいあったので、世界が広がったなと思いました。

――他にも林美桜アナとか、番組内でテレビ朝日の色々なアナウンサーと一緒になったと思うんですけど、印象に残っているアナウンサーはいますか?

小川:みんな濃かったですよ!こんなにテレビ朝日のアナウンサーの方に詳しくなるとは思っていなくて(笑)。そうですね……やっぱり“しもむー”(下村彩里)かな。番組の企画でお化け屋敷へロケに行ったのに、案内役のはずの“しもむー”が、私より驚きまくるっていう(笑)。なんか本当にパワフルな方が多いですよね。まだまだ世間的には眠ってらっしゃるので、早く世間にバレて欲しいです(笑)

――このバラエティ番組をやってみて、今後の色々な活動に活かせそうなところってありました?

小川:あります!自分の見られ方とかが、良い意味でどうでもよくなってくる……変なプライドが、バラエティに出たことでポン!ってなくなったかな。特にモーニング娘。さんが、番組のゲストで来て下さった時に、自分のヲタクな部分……好きなものを語っちゃう、浮き足立っちゃうみたいなところが、モロに出たんですけど。そういう自分も出していいんだな、と。良い意味で開き直れるようになりました。

◆好きなことはいくらでも喋れます

――色々と活動している中で今、いちばんしっくりくるものは何ですか?……書いたりとか撮ったりとか演じたりとかの中で。

小川:そうですね……今、実はちょっと書くのが楽しくて。他のものも楽しいは楽しいんですけど、自粛期間をきっかけにドラマ撮影が1回止まった期間があって、その時にけっこう書く仕事が増えたんです、何故か。ちょうどタイミングが良くて、お芝居がストップしている中で淡々と書くことをやっていたらすごく楽しくて。今は、もうちょっと出来たらいいのかなって……いちばん思っているのは、そこかもしれないですね。

――好きな作家さんやエッセイストはいますか?

小川:エッセイだと、やっぱり、さくらももこさんですかね。面白いのに何か刺さるっていうのが好きですね。小説は、ここ最近では、江国香織さんの作品を読んでいました。綿矢りささんとかも好きですし、その辺ですかね。

――映画『ビューティフルドリーマー』制作プロジェクトのきっかけにもなっている、ATG(日本アート・シアター・ギルド)系の(映画)作品もご覧になられてる?

小川:ATGの作品はたくさん見ているんですけど、今までATGという認識で観ていなくて。観ていた作品が後々ATGだったと知って、これもATG!あれもATG!みたいな。それを知ってから観てみると、確かに同じ流れを汲んでいるような感じがするなということに、後から気づきました。

――色々な方向にいけるから、うらやましいなと思うんですけど……。

小川:そのぶん、それぞれ時間はかかるのかな……って思いますね。

――バラエティは今後も、機会があれば?

小川:機会があれば全然やりたいですね。でも基本的には、やっぱり事務所も女優の事務所だと思うので(笑)。そんなに今のところはないですけど。もちろん話がきたらやりたいなっていうのはあります。

――期待しています!フリートークは、得意な方ですか?

小川:え?!フリートークは、全然得意ではないですよ。

――好きなものやハマっているものを語る時には、ものすごい熱量を発揮するなっていう気がしているんですけど(笑)

小川:そうですね(笑)。そのとおりで、ホント好きなことはいくらでも喋れるんですけど、バラエティをキチンとやるってなったら、もちろん自分の知らない部分とか興味のないところまで熱意を持ってやるわけじゃないですか。それが今、出来ないっていうのが……その差が大きいかもしれないです。好きなことはしゃべります(笑)

――かまいたちさんの他に、何か好きなものってあったりします?

小川:ラジオだとオードリーさんとか、みちょぱさんとかも聴いてますし。神田伯山さんも聴いてますし。ラジオ、好きですね。あとは、ハロプロ、タッチ、セーラームーン(笑)とかですかね。映画は好きな作品、いっぱいありますし。

――ラジオとか、そのあたりの世界とも絡めることがあれば嬉しいという感じですか?それこそ、ラジオパーソナリティとか。

小川:そうですね!あと、サンリオも好きです(笑)。全然また違うんですけど。

――今後やってみたいことって何かありますか?

小川:全然また違うんですけど(笑)。陶芸がやりたくて。陶芸には、ずっと興味があって……焼き物が好きなので。旅行へ行った先で器を買ったりするのが好きなんですけど。この間、友達と陶芸体験へ行って、ろくろをやったんですけど、それがすごい楽しくて「これかもしれないな」と、また思って(笑)。すぐに思っちゃうんですけど、陶芸にはちょっと今興味があります。まだ体験しただけなんですけど。

――陶芸ですね!では、いつか番組の方で(笑)。その(今、小川紗良さんがMCをやっている)配信番組のプロデューサーから質問を預かっていて……お聞きしますね。まずは「どんなコスプレをしたいですか?」という。

小川:コスプレ。なんだろう……いっぱいあると思うな。ガチのゴシックロリータというか、高いやつ!『下妻物語』みたいなガチなロリータの世界にすごく興味があります。

――なるほど。もうひとつ質問があって……「犬派ですか?猫派ですか?」

小川:猫派です。この質問、絶対、適当ですよね(笑)

******impression******

今回は、テレビ朝日の局員がインタビュアーをしているということを活かしつつ、映画以外の興味の幅や彼女自身のキャラクターに迫ってみた(つもり)。インタビューにもあるように、ひと番組のMCを1年間担当しただけとは思えないくらい数多くのテレビ朝日のアナウンサーと、彼女は絡んでいる。実際に、そのひとりひとりとの距離の詰め方を見ながら、どこか彼女の芯をチラ見したような気もしていた。

けれど、あらためて彼女の語りを聞くと、やっぱり一面しか見ていなかったのかもと気づかされる。彼女をもう少し理解するため、今度は逆に、それぞれのアナウンサーから見た彼女の話を聞いてみようかなとも思っている。ただ、それを終える頃には、ボクが捉えた遥か先を“小川紗良”は歩いているに違いない。実際、このインタビューの後、早速「ラジオパーソナリティ」(文化放送『小川紗良の夢見るラジオ』)という新しい顔も手に入れていたし!

【小川紗良(おがわ・さら)】

1996年6月8日生まれ。東京都出身。早稲田大学卒。高校時代に雑誌に掲載され、芸能界へ。初主演映画『イノセント15』(2016年)や『聖なるもの』(2018年)は海外でも話題に。その後も、テレビドラマ『まんぷく』(2019年、NHK)『アライブ』(2020年、フジテレビ)など多くの作品に出演。その一方で、映画『あさつゆ』(2016年)『最期の星』(2018年)などの脚本・監督を務めるなど、映像作家としての顔も持つ。2021年には映像作家として4作目の初長編映画『海辺の金魚』が公開予定。バラエティ番組『サン・ジェルマン伯爵は知っている』(2019年、テレビ朝日)では、古坂大魔王(CV)と共にMCを担当。新映画レーベル「シネマラボ」第1弾、11月6日公開の本広克行監督作品『ビューティフルドリーマー』では主演を務めている。

取材・文/鈴木さちひろ 撮影/Kazuma Yamano

―[focus on!ネクストガール]―

【鈴木さちひろ】

武蔵野美術大学大学院卒。テレビ朝日にて番組等のプロデュースを行なう。ほか、作詞や脚本の執筆、舞台の演出・プロデュースなどを手掛ける。

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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