“儲け無視”の嵐『11・3アラフェス』は何事もなく成功するのか

※『アラフェス 2020』が行われる国立競技場(Tomacrosse / Shutterstock.comより)

 

まさに”嵐の予感”が漂う。嵐の無観客ライブ『アラフェス 2020 at 国立競技場』が、11月3日(火・祝)のデビュー21周年記念日にネット配信される。5月に行われる予定だった新国立競技場でのライブイベントがコロナ禍の影響で延期となり、事前収録と無観客という方法で実現させることになった。

 

前代未聞の配信ライブ、一部で苦言が……

前代未聞のネット配信ライブは「PART1」と「PART2」の2部制で前者はファンクラブ会員限定、後者はファンクラブ会員以外も見ることができる。これまで嵐のライブは”プラチナチケット”とされ、入手しづらいことで有名だったが、今回は希望者全員が視聴できるようになっている。配信当日は全国各地で嵐一色となりそうな気配だ。

 

ただ、その一方でこのライブには一部メディアから苦言が呈されているのも事実だ。たとえば、視聴料金はファンクラブ会員が4,800円、一般5,800円と設定されていることに「生配信でもないのにかなり強気の値段設定」「コアなファンからもファンクラブ以外の人たちからも荒稼ぎできる」などと指摘し「ジャニーズ事務所は嵐の休止前に最後の荒稼ぎを決行しようとしているのではないか」と邪推する向きまである。

 

ところが、これはどうやら誤った見解のようだ。ジャニーズ事務所と密接な関係を持つ民放局プロデューサーは、こう反論する。

 

「視聴料金については、かなり安価に設定されています。実は儲けを考えて当初、視聴料金を1万円前後にするというプランも出されていたようですが、すぐに却下されました。事務所内で『このライブは嵐のファンの方々への”感謝”の意味を込めて行われる』ことが再確認され、極力ギリギリの値段設定に抑え込む方向性になったのです。これに関してはグループのメンバーたちからも強い要望があったと聞いています。実際にジャニーズの関係者に聞いたところ『全く儲けがないと言ったらさすがにウソになるが、あり得ないぐらいに低い値段にしていることは確か。一つ間違いなく言えるのは、この視聴料金の設定によって総収益は我々が当初見込んでいた数字の半分ほどに下がる。それだけ我々は嵐という国民的人気グループをリスペクトし、支えていただいたファンの方々にも”恩返し”をしたいということ』と力説していた。これまでの流れを考えれば(藤島)ジュリー(景子)社長の一声で”儲け路線”が強行されそうなものだが、今回ばかりは自らが手塩にかけて育成してきた嵐の一大イベントということもあって出血覚悟で視聴料金を抑え込むことにゴーサインを出したそうだ」

 

配信特有の懸念材料……成功なるか?

とはいえ、懸念材料もある。今回のライブはストリーミング配信のみ。同事務所側から「配信時間から遡って視聴することや、見逃し配信はありません」とアナウンスされていることから当日はアクセスが殺到してサーバーダウンが起こり、視聴できなくなるケースも発生するのではないかとの不安も渦巻く。芸能評論家兼スポーツライターの後藤茂喜氏は「この点については事務所側が11・3のライブの”希少価値化”に余りにもこだわり過ぎたことで、歴史的汚点を残してしまう危険性もある」と指摘し、こう続けた。

 

「アーカイブ配信、ライブ配信の別日を設けることもしない。そうなれば、とんでもないアクセスが当日に集中するのは目に見えて分かっている。嵐のファンクラブの会員数は10月に入って300万人を突破した。当然、ジャニーズ側はサーバーダウンをあらかじめ予測し、その対策としてサーバー自体の増強とシステムの改良にも取り組んでいるようですが……。”いざフタを開けてみたら想定外の事態になってしまった”なんてことにもなりかねない。そこには、やはり不安が残ります」

 

嵐、そしてジャニーズ事務所が「儲け」を考えず「感謝」にだけ重きを置いた一大イベント。しかしながら生ライブの希少価値を追求する姿勢がアダとならないことを、とにかく祈りたい。

 

WRITER

  • 四海方正
  •        

  • 芸能、スポーツをメインに取材活動を続けているライター

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