今年のハロウィンはコロナでどう変わる? 時期をずらした開催案も

日刊SPA!

 コロナ禍でのハロウィンが注目される中、日本各地のハロウィンイベントは軒並み中止を発表している。コロナ禍で「おうちハロウィン」を推奨する声も高まっているが、実際のハロウィンイベント動向はどうなっているのだろうか?

◆各ハロウィンイベントがオンラインで連携

例年多くの人が集まっていた池袋・川崎・栄ハロウィンはリアルイベントの中止を発表。配信プラットフォームを利用したオンラインイベントを予定している。

ハロウィン文化の伝達やマナー啓蒙活動をしている日本ハッピーハロウィン協会によると、地域主催のハロウィンイベント団体が川崎ハロウィンと連携し、オンラインハロウィンイベントを計画しているという。

「今年は地域主催のハロウィンもほとんどが中止かオンライン開催になっています。そこで川崎ハロウィンのコンテンツやプラットフォームを利用して、全国8~10箇所のハロウィンと連携しようとなりました。ハッシュタグを使った動画投稿など、全体で盛り上げようという動きです」(ハッピーハロウィン協会、以下同)

日本ハッピーハロウィン協会は9月22日に「ジャパンハロウィンサミット」を開催。地域主催のハロウィンをどう盛り上げていくか、各ハロウィンイベント団体とオンライン会議を行ったそうだ。

◆時期をずらして開催されるブラックハロウィン

「なるべくオンラインで開催して各地域と連携し、ハロウィン文化を持続させていこうと話し合いました。もちろんオンラインだけでなく、地元の商店街の支援になるようなハロウィンも企画しています。11月末のブラックフライデーの時期に、ハロウィンの経済効果を上げるチャンスを作ろうというものです」

ブラックハロウィンと称したこの企画は、10月19日から開始された「GoTo商店街」を利用して行われる。GoTo商店街とはGoToキャンペーンの一環で、イベント等を実施する商店街に政府から最大300万円が支給される制度だ。このキャンペーンとブラックフライデーセールを絡めて、商店街を活性化させようという試みだという。

「黒猫や魔女など、黒を基調としたスタイリッシュな仮装でドレスアップしてもらい、リベンジ仮装やコンテストなどを開催する予定です。お店側は黒マスクや黒エプロンなどでおもてなしをします」

本来のハロウィンとは時期をずらして開催することで、クリスマスから正月にかけての年末年始商戦まで商店街を黒字化させようという試みだ。

コロナ禍ならではのハロウィンを楽しんでもらおうと、さまざまな取り組みが考えられているが、リアルイベント派の人たちはどう捉えているのだろうか?

◆ハロウィンイベントのオンライン開催、コスプレイヤーたちの本音は?

毎年多くのコスプレイヤーたちが参加していた池袋ハロウィン。当初はリアルイベントの開催を目指して準備が進められていたが、9月に入り中止を決定した。代わりに、ニコニコ生放送内にて「池袋ハロウィンコスプレフェス ONLINE コスプレ大感謝祭2020」が予定されている。筆者がコスプレイヤーたちにコメント取材を行ったところ、

「リアルでのイベントが少ない分、オンラインでもコスプレ系のイベントがあるのは嬉しい」(女性・20代)

「コミケ(※コミックマーケット)が中止になってコスプレに対するモチベーションが下がっていたので、オンラインでいろんな人にコスプレを見てもらえるならヤル気が上がる」(女性・20代)

など、賛成の意見がある一方、「オンラインでの開催は物足りない」という声が多かった。

趣味でコスプレ活動をしているという会社員のリナさん(仮名・20代)はこう語る。

「オンラインで開催と言われたら、イベントとして興味は無くなってしまいます。コスプレイベントの醍醐味は、他のコスプレイヤーやカメラマンとの交流です。撮影したりされたり、作品や衣装について語りあったり……。コスプレをして街中を歩ける楽しさは、オンラインイベントでは味わえません」

コスプレイヤーはもちろん、普段コスプレをしていない人やコスプレに憧れがある人にとって、リアルイベントの存在は大きいという。ハロウィンイベントでコスプレデビューを目標としていた人たちからは、「寂しい」など嘆き声が上がっているそうだ。

「オンラインイベントを楽しめる人もいると思いますが……オンラインでは楽しめない事柄が多いので、私個人としては最近のオンライン開催は少し寂しいと感じています。もちろん、オンライン開催を否定する気持ちはありません。感染防止対策の面から大規模なリアルイベント開催が難しいことを考えると、せめてオンライン開催だけでも……というイベント運営側の苦渋の決断も理解しています」

◆小規模のイベントは開催

池袋ハロウィンは中止になったものの、池袋サンシャインシティにて10月31日・11月1日に小規模のコスプレイベントが行われる。

Twitter上では「池ハロを中止にした意味がないのでは?」と疑問視するユーザーもいるが、ハッシュタグを付けて参加表明するコスプレイヤーたちも多い。リアルイベントの実態についてリナさんに聞いてみた。

「8月末あたりからコスプレイベントが再開してきたイメージがあります。ただし、コミケなど明らかに多くの人が集まるイベントは、オンライン開催や中止といった措置が取られていますね。再開したイベントでも、人数制限や更衣室での消毒、ソーシャルディスタンスの徹底やイベント中のマスク着用の徹底などがされています。いかに感染リスクを回避しながらコスプレを行えるか、運営側も参加者側も試行錯誤している様子が伝わってきました」

リナさん自身も先日、三重県のナガシマスパーランドで開催された「スパコス」と、神戸で行われた「かみこす」に参加したそうだ。

「どちらのイベントも入場前に検温や消毒が徹底されていました。私自身10か月ぶりくらいのイベント参加だったので、自粛期間中に温めておいた衣装を出せて嬉しかったです。私の周りでも、久々に屋外でコスプレができたことを喜ぶ人が多かったですね」

ハロウィンに限らず、自粛期間中のストレスでリアルイベントを求めている人は多い。例年より数は少ないと予想されるものの、ハロウィン当日に渋谷や池袋に人が集まる可能性もあるかもしれない。<取材・文/倉本菜生>

【倉本菜生】

福岡県出身。フリーライター。龍谷大学大学院在籍中。キャバ嬢・ホステスとして11年勤務。コスプレやポールダンスなど、サブカル・アングラ文化にも精通。Twitter:@0ElectricSheep0

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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