手作り料理の愛情は子供に伝わる? 親の苦労より重要なこと/ひろゆき

日刊SPA!

―[ひろゆき連載コラム「僕が親ならこうするね」]―

◆楽できるところは楽をする子育てが、子供のためになる

部活の後輩イジメと同じように「自分の苦労を他人にも味わわせたい派」の人が多いのか、「子供の食事はすべて市販の離乳食」と主張したタレントさんに反対意見が出まくって大炎上していました。

反対意見には「市販の離乳食だと子供への愛情が足りない」というものがあったのですが、離乳食を食べる年齢の子供は「誰に食事を与えてもらっているか」の印象は残っても、「食事が手作りか市販品か」までは覚えていないと思うので、食事の内容で愛情を与えられなかったと感じることはほぼないに等しいのではないかと。

もし、その年齢から記憶力が発達している子供がいたとしたら相当の天才児なので、大人になって離乳食が手作りか市販品かの騒ぎにコメントをするよりもマシなことをすると思います。

◆市販品と手作り離乳食の安全面

他にも栄養価のバランスや安全面を危惧する人もいるようですが、市販品は栄養バランスを考えて作られていますし、衛生的なクリーンルームで調理・密閉・殺菌され賞味期限も明記されているので、一般家庭の台所で手作り離乳食を作って冷凍保存するよりは雑菌混入の可能性は明らかに低いわけです。

もちろん手作りを食べさせたい人は食べさせてあげればいいとは思いますが、それは毎日の睡眠時間を8時間確保できていたり、育児でストレスを溜めない範囲の余裕がある人が好きでやるべきことだと思うのですね。これは離乳食に限った話ではなく、子育てにおいて利便性の高いものを利用することは、健全な子育てをするためには大事なことだったりします。

飛行機は墜落しそうになると天井から酸素マスクが出てきますが、子供に装着させる前に、親の装着がルールになっています。これは親の安全を先に確保するのが重要で、親が酸素不足で気絶したら子供にマスクを装着できないし、子供だけマスクを着けても親がいないと生存確率が下がるからです。

◆親が健全であることは重要

つまり、親が子供の面倒を見られない状態になることは、子供にとってデメリットでしかないのですね。

炎上したタレントさんはシングルマザーなので、お金を稼ぎつつも子育てをする必要があるので、時間のやりくりが必要です。睡眠時間を削って離乳食を手作りし、親が健康を維持できなくなるくらいなら、市販の離乳食を使って睡眠時間に充てたほうが子供に対しても余裕ができるし、不慮の事故の確率も下がると思うのですね。

親が健康で余裕があるのであれば、手作りの離乳食でも家庭菜園でも好きなことを好きなだけやればいいと思います。ただ、健全な子供を育てるためには、親が健全であることは重要なのですね。

◆手抜きは子供のため

食事の量が少ない、栄養価が足りていない、運動が足りないなど子供に影響が出てるような手抜きは良くないですが、影響がない範囲での手抜きは悪いことではないですし、子供のためになることもあります。

睡眠不足のときは、夜中に起きて粉ミルクを作るのではなく液体ミルクを使って楽をしてみたり、一時的に預けられる場所があるなら預けたほうが子供もいろいろと新しい経験ができたりします。

周りの感情に流され離乳食作りをして睡眠不足になると、注意力が下がって事故の確率が上がったり、育児ノイローゼから鬱病になってしまう可能性もあります。そうなるくらいなら、楽ができるところは楽をしたほうが、最終的に子供のためにもなる気がするのですよ。

―[ひろゆき連載コラム「僕が親ならこうするね」]―

【ひろゆき】

西村博之(にしむらひろゆき)’76年、神奈川県生まれ。フランス在住、たまに日本。2ちゃんねる・ニコニコの元管理人で、英語圏最大の掲示板サイト『4chan』現管理人。SPA!誌面にて11年間にわたり「ネット炎上観察記」を連載。近著に『自分は自分、バカはバカ』(SBクリエイティブ)など

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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