銀杏BOYZ・峯田和伸、“絶対ヒロイン”YUKIとの15年ぶりの共演をアツく語る!【11週連続ロングインタビュー第7回】

ウレぴあ総研

銀杏BOYZの6年9ヶ月ぶりとなるフルアルバム『ねえみんな大好きだよ』が10月21日にリリースされることが決まった。本作は、オリジナルメンバー脱退後、峯田和伸1人になってから初めてのフルアルバムになるのだが、この6年9ヶ月を顧みれば、前作からここに至るまでの銀杏BOYZは休むことなくラジカルに動き続けていた。

銀杏BOYZ結成から17年間の活動の中でも、かなり濃厚な時間を過ごしていたわけだが、これらの経験や刺激が、銀杏BOYZにとって最も重要なアルバム制作にどう反映されたのだろうか。また、誰もが新型コロナウイルス感染拡大による制限や影響を強く強いられている今、峯田はどんなことを考え、銀杏BOYZの表現に反映させたのだろうか──。

ここでは、こういった今の峯田が考えていること、アルバム完成までの経緯と思い、収録楽曲についてを徹底インタビュー。アルバム収録曲数「11」にちなんで11週にわたってお届けする(毎週水曜日更新予定)。リリース日にアップとなった第7回の今回は、『エンジェルベイビー』『恋は永遠 feat.YUKI』について聞いた。

■ドラムのオカズが過剰になった『エンジェルベイビー』

── アルバムバージョンの『エンジェルベイビー』は、シングルバージョンからアレンジが変わりましたね。楽曲自体はそのままですけど、とにかくドラムがすごい(笑)。「何故そこで!」というドラムのオカズが入ってくる。

峯田 これはね、僕が健二くん(岡山健二。サポートメンバー・ドラム)にそうお願いしました。「オカズしか叩かないでください」って。これも『骨』のアレンジを変更したのと同じで、曲の並びを意識してのことなんだけど、『エンジェルベイビー』はドラムのオカズばっかり入れたほうが面白くなるっていう。シングルより速くなっているし、焦燥感のある音を目指してこうなった。

── 『エンジェルベイビー』は、曲のテーマ自体が中学生くらいの男の子が、初めてロックを聴いて自分なりの解釈で「ロック」を意識したような感じですけど、そのイビツだけど初々しくアツい衝動がより出ています。

峯田 まぁね。ただそこまで考えてそうしたかどうかは、今となってはわからないけど(笑)。なんか理由があったんじゃない? ただ、あのドラムのオカズと、UCARY VALENTINEさんのエレクトロノイズと、幹宗くん(山本幹宗。サポートメンバー・ギター)とPちゃん(加藤綾太。サポートメンバー・ギター)のエフェクトノイズが重なっていくところはすごい気に入っているけどね。

■峯田にとってのミューズ・YUKIとの15年ぶりの共演

── そして、この『エンジェルベイビー』の次が『恋は永遠 feat.YUKI』。

峯田 銀杏BOYZのファースト『君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命』の『駆け抜けて性春』以来だから15年ぶり。実はYUKIさんが去年出したアルバム(『forme』)がすごい良くてずっと聴いていてさ。今回も絶対ご一緒していただきたいと思って。「もう一度YUKIさんにお願いするんだったら『恋は永遠』だろうな」って勝手に思ってた。「中盤のパートでYUKIさんのボーカルが聴けたら最高!」っていう。それでお願いしたら「やります」って言ってくれたんで本当に嬉しかったし、ありがたかったね。曲もYUKIさんのボーカルのおかげですごく開けたし。

YUKIさんってさ、何か僕の中の幻想の象徴みたいな感じなんだ。なんかミューズみたいな。もし僕が映画監督で1本映画を撮るとしたら、ヒロインはやっぱりYUKIさん。これはもうずっと前から勝手に思っていることなんだけど、それがいつの時代でも良いと思ってる。YUKIさんは何歳になろうが、YUKIさんはYUKIさんだからね。僕にとってのYUKIさんって、そういう人なんだ。

ところでさ、さっきから質問ばっかりしてるけどさ、あなたはそういうミューズ的な人はいるんですか? 誰?

── ……池江璃花子さん。最高ですよね。

峯田 は?

── いや、大変な病気をしているのに負けないで前向きなのがすごい。あと、今のショートヘアがかわいくてたまんないっていう。

峯田 あのさ。「かわいい」とかで言ったら、他にもいっぱいいるじゃん。そういうことじゃねーんだよ。ミューズだよ、ミューズ。色んな要素を持ち備えていて、哲学的でもあって、それがミューズであり、ヒロインになるわけでしょ。自分の映画を撮る、作品を作るっていうことは、主人公をその人に託すってことだからね。言わば、命を託すと言ってもいいよ。それで……誰?

── ……やっぱり池江璃花子さんの顔が浮かんできますね。

峯田 なんなんだよ、マジでよー。だからね、僕の中でのヒロインはYUKIさんしかありえないの。それはYUKIさんのこれまでとか、今のことだけじゃないんだ。もうずっと先のYUKIさんも、絶対ヒロインなんだよ。何歳になろうが、YUKIさんだけが僕にとっての主人公なの!

■あの曲と、実はコード進行が全く同じ『いちごの唄 long long cake mix』

── そして、『いちごの唄 long long cake mix』。これもメロディーが面白い。ひねくれポップみたいな感じというか。

峯田 わかんないけど、どういう意味?

── テレビの「中華料理特集」みたいな番組で絶対流れる中華風のBGMがあるじゃないですか。ああいう中華風メロディーを意識されたんだと思っていたのですが。

峯田 意識なんかしてないし、全然違うよそれ。中華風なんていっさい意識してないからよ、マジで。

これはただザ・クラッシュとカステラとザ・ゲット・アップ・キッズをやりたかったっていう曲で。2018年に出た『いちごの唄』(岡田惠和/峯田和伸)っていう小説がまずあって、それが映画化されるときに主題歌を頼まれて。なんか疾走感を出しながら、3~4分で終わるようなね。主人公の青年が街中を走り抜けていく場面で、その背中を押してあげれるような曲にしたくて、こういう感じになってる。

ただ、正直な話をするとさ、GOING STEADYの頃の『童貞ソー・ヤング』って曲があるんだけど、実は『いちごの唄 long long cake mix』って、あのイントロのリフのコード進行と同じ。

『童貞ソー・ヤング』を今この時代にリメイクしようとは思わなかったけど、あのコード進行で新曲を作ろうと思ってできたの。それで、エイトビートのパンクで、メロディアスな曲にしたんです。

作ったときも超早かったよ。まず、スタジオに僕が曲を持っていって。サポートメンバーに初めて披露をして、コード進行やメロディーを伝えて、みんなで議論を交わしながら、その日のうちに出来ちゃった。2回演奏したけど、そのうちの2テイク目を採用したという。この次の『生きたい』のバンドインしてからもそうだけど、何度もやり直したからと言って、良い音が録れるわけじゃないんだよね。特に『いちごの唄』みたいなタイプの曲はそういうことが多い。

……まぁ、だから、中華風のメロディは別に意識してないよ(笑)。

※次回へつづく

●各回、記事更新中!

■リリース情報

銀杏BOYZ ニュー・アルバム『ねえみんな大好きだよ』

10月21日(水)発売

品番:SKOOL-049 価格:3,300円+税

収録曲(全11曲)

01.DO YOU LIKE ME

02.SKOOL PILL

03.大人全滅

04.アーメン・ザーメン・メリーチェイン

05.骨

06.エンジェルベイビー

07.恋は永遠 feat.YUKI

08.いちごの唄 long long cake mix

09.生きたい

10.GOD SAVE THE わーるど

11.アレックス

当記事はウレぴあ総研の提供記事です。

あなたにおすすめ

ランキング

ランキングをもっとよむ

注目ニュース

注目記事をもっとよむ

あなたにおすすめ