3分で学ぶ「賢く貯める」お金の知恵 第13回 夫をダメにするお小遣い制度!? 3つの弊害を解説


人生には大きな分岐点がいくつもあります。もしかすると今日もその分岐点の1つかもしれません。たまたま今日だけ違う道を利用したところ、思いもよらぬ出会いがあるかも? その人が人生を大きく変えてくれるかもしれません。

お金を貯めることに関しては、結婚が1つの大きな分岐点となりそうです。多様化するカップルや夫婦のかたち、それぞれ2人の在り方、そしてお金の管理方法はあっても良いと思いますが、その方法の1つとして「お小遣い制」について今回は考えてみたいと思います。

お小遣い制に反対する理由一般的に、特に年配の夫婦になればなるほど、妻が家計を管理し、夫はお小遣い制という夫婦が多いと聞きます。実際に私の周囲にもそういう夫婦が多い印象です。

一方、FP相談に来られる夫婦は少し違います。夫婦それぞれで協力してお金の管理をしている人が多いと感じています。このように数多くの夫婦とお金の話をしてきた筆者の出した結論は「お小遣い制には反対」というものです。

さまざまな夫婦、家庭像があることは大前提ですが、ここでは夫が働き、妻が家事を中心に行っているとします。そのうえで、妻が銀行口座を管理し、毎月、夫へお小遣いを渡す。この管理方法についてなぜ私が反対なのか、主な理由は以下です。

・夫婦での協力体制が築きにくい
・夫が自己投資をしなくなる可能性がある
・夫のお金に対する知識が一向に増えない
○お小遣い制による3つの弊害

みなさんは、お小遣いの平均額などの調査結果が発表され、街頭インタビューに答える会社員の姿を一度は見たことがありませんか? 多くの人が不満を口にしていますよね。これがお小遣い制の弊害の1つだと思います。

夫婦が横並びではなく、対極になってしまうのです。敵対とまでは言わないまでも、何とかお小遣いを抑えたい妻と、少しでも多くもらいたい夫という構図はあまり建設的ではありません。例えば、こういう関係で夫の営業成績が良く社内表彰され、朝礼で金一封手にしたとします。この場合、皆さんがこの夫の立場ならどうしますか?

本来であれば家族に報告し、お祝いでもして功績を労ってもらいたいところですが、実際にこういうケースで家族に報告しない人も多いようです。報告すると金一封が家庭のお金として"没収"されるからです。こっそり全額自分で使いたいという心理が働くのです。

2つ目は当然お小遣いの範囲でやりくりしようとするため、お金のかかる人付き合いを避ける、買いたい本を買わない、習い事をしたいけれどもしない……。こういうことも考えられます。自己投資や大きなチャンスをつかむ機会を逸している可能性があります。

そして3つ目は夫の家計への意識が希薄化し、税金や保険料といった煩雑なことも含め、金銭感覚が養われないということです。現役時代はまだいいのですが、リタイアした後に熟年離婚や妻が先に亡くなったとなると、お金の知識がさほどない中で一人で生きていかなければなりません。

退職金をもらった際に投資詐欺にひっかかるケースなどもあります。現役時代から少しずつ、今の金利水準は? 税金はどれだけかかるのか? どんな保険に加入しているのか? こういったことに向き合っておくことが重要です。
○夫婦で管理することが重要

お金を貯めるはずのお小遣い制が、結果として足を引っ張ることになっては残念ですよね。もちろん、お小遣い制で上手に管理している夫婦もいます。お小遣い制に反対意見を並べましたが、それ自体が必ずしも悪いわけではなく、夫婦でお金を管理しないことに問題があります。

ぜひどちらか一方に頼り、もう片方は家計に無頓着という場合は一度家計管理方法の改善に着手してみてください。それぞれが役割を担うことで、積極的に使うべきお金と抑えるべきお金の考え方も変わってきますよ。

もちろん、これから結婚をするという人はこの記事を参考にしてください。最初が肝心ですよ!

内山貴博 うちやまたかひろ 内山FP総合事務所代表取締役ファイナンシャルプランナー(CFP)FP上級資格・国際資格。一級ファイナンシャル・プランニング技能士 FP国家資格。九州大学大学院経済学府産業マネジメント専攻 経営修士課程(MBA)修了。 この著者の記事一覧はこちら

当記事はマイナビニュースの提供記事です。

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