「同性愛が広がれば『足立区は滅びる』」区議が発言撤回・謝罪へ…古田大輔「少子化とはまったく関係のない話」

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声優としても活躍中の鈴村健一(月~木曜)と俳優の山崎樹範(金曜)、フリーアナウンサーのハードキャッスル エリザベスがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「ONE MORNING」。10月13日(火)放送のコーナー「リポビタンD TREND NET」のゲストは、ジャーナリストで株式会社メディアコラボの代表・古田大輔さん。「足立区の白石正輝区議の問題発言」について伺いました。



(写真左から)鈴村健一、古田大輔さん、ハードキャッスル エリザベス

◆LGBTQ、少子化問題をからめるのはナンセンス(古田)
東京・足立区の白石正輝区議が性的少数者を巡り、「同性愛が広がれば足立区は滅びる」という趣旨の発言をし、批判が相次ぎました。区議会は10月12日(月)、白石氏から謝罪と発言撤回の申し出があったと公表。10月20日(火)の本会議で謝罪するということです。

*  *  *

鈴村:問題の発言があったのは、9月25日(金)におこなわれた足立区議会・定例会の一般質問。白石区議の発言に対し、区議会の事務局には10月12日(月)までにメールや電話で280件を超える意見が寄せられ、9割は抗議や苦情でした。区議会の鹿浜昭議長が、白石氏に公の場での謝罪と一般質問のLGBTに関連した発言の撤回を強く求めたところ、本人から申し出があったということです。

「謝罪するまでに時間がかかっている」という声も上がっていますが、どうでしょう?

古田:この発言が世の中に知られてから、BuzzFeedや毎日新聞などは本人に取材しているのですが、その場では本人から謝罪も発言の撤回もありませんでした。本人は“自分は間違ったことは言ってない”という姿勢だったので、自分で何かを学んで、悔い改めてくれて反省してくれていたら良いなと思うんですけどね。

鈴村:こういう話ってたびたび出てくるイメージがあるんですけど、なぜこういう発言が出てくるんでしょうかね?

古田:まずは、“本人の考え方”というものが、もちろんあります。それとやっぱり、LGBTやセクシャルマイノリティーに対することを全然学んでいないと思うんですよね。年々、みなさんよく学んでいますし、情報発信もすごく増えてきています。

最近だと「国際カミングアウトデー」(10月11日:性的指向や性自認をカミングアウトしたセクシュアル・マイノリティ(LGBTQ)の人々をお祝いする日)がありました。それにあわせてCMが流れたり、たくさんの情報発信がありました。そうやって学んで、同性結婚の法制化に関して賛成する人が増えたり、理解は広がっています。その一方で、知識がまったくアップデートされていない方々もいらっしゃるということですよね。

鈴村:もちろん、勉強している区議もいると思うのですが、政治家には、白石区議のような発想の人は多いのですか?

古田:多いか少ないかでいうと、少なくなってきていると思います。例えば、自民党は、同性結婚や選択的夫婦別姓に対して消極的な党として知られています。でも、議員のアンケート調査などを詳しく見てみると、年々、反対する人は減っています。議員の方々のなかでも、認識というのは随分変わってきています。ただ、なかには全然変わっていない人たちもいるということですね。

鈴村:この発言において、すごいなと思うのが「足立区は滅びる」という言葉。要は、“少子化につながる”という話が、“どういう発想でこんな言葉が出てくるんだろう?”と衝撃を受けました。どうなんですかね?

古田:昔から、LGBTQの話をするときに、必ずこういうことを言う人がいるんです。少子化問題に絡めて「少子化が進むではないか!」という発言をする人が。同性結婚の法制化について反対する人の論理の1つがこれなのですが、まったくもって間違っているんですよね。

なぜなら、異性愛者に対して「同性婚が法制化されました!」と言っても、異性愛者が「じゃあ俺、明日からゲイになろう!」とはなりませんよね? 逆もそうです。ゲイの方たちが、「やっぱり俺、女の人を好きになろう!」とは、ならないですよね。

だから、少子化とはまったく関係ない話ですし、さらにもう1つ言うと、今は同性パートナー同士や、同性婚をしている人たちの間で子どもを育てている方が増えてきているんです。あまり知られていませんが、日本でも増えてきていますし、アメリカでは、ものすごくたくさんの方々が同姓同士で子育てをしています。だから、むしろ少子化を改善していくためにはプラスなのでは? と思いますけどね。

鈴村:家族、家庭が増えるという意味では、プラスの要因のほうが大きいイメージがあります。本当に、何を考えてこんな発言をしたんだろう……。

古田:あと、すごく多いのが、「否定をする気はないんだけど……」と前置きしておきながら否定をする人。こういう人は、まず、相手を差別していたり、相手の権利を抑え込んでいるということを、自分で自覚するところから始めないといけないと思います。

鈴村:同性婚のような暮らしをしている方も増え、お子さんを引き取って育てている方もいる。性別が人を育てる訳ではなく、人が人を育てると思います。人は自由であるべきですし、なにか害をこうむったのでしょうか? それを認めるのが、区議のような立場の人なのではないかと思います。なぜ、そういう思考になるのかが理解ができません。

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番組名:ONE MORNING
放送日時:毎週月~金曜6:00~9:00
パーソナリティ:鈴村健一(月~木曜)、山崎樹範(金曜)、ハードキャッスル エリザベス
番組Webサイトhttps://www.tfm.co.jp/one/

当記事はTOKYO FM+の提供記事です。

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