ブルエン「ユメミグサ」が描き出す「青くて痛くて脆い」青春とは?

UtaTen

「ユメミグサ」はブルエンからのラブソング


▲BLUE ENCOUNT 『ユメミグサ』Music Video(Movie Ver.)【映画『青くて痛くて脆い』主題歌】

ユメミグサ』はBLUE ENCOUNT(ブルエン)が2020年9月2日にリリースした楽曲です。

ブルエンは辻村勇太(ベース)、高村佳秀(ドラム)、田邊駿一(ボーカル・ギター)、江口雄也(ギター)の4人からなるエモーショナルロックバンド。

熱量の高いパフォーマンスで人気を集めています。

そんなブルエンの『ユメミグサ』が、映画『青くて痛くて脆い』の主題歌に起用されました。

まるで映画の世界を書き起こしたような、物語とリンクする歌詞の秘密は、ブルエンが楽曲に込めた思いにあります。

2年前に原作の作者である住野よるが発した、「映画化の際にはブルエンを主題歌に」という言葉が実現した今回の主題歌提供。

ブルエンは約束を果たすべく、作品の世界観に寄り添うだけでなく、登場人物たちにも思いを馳せたといいます。

本人いわく「手紙」のような楽曲に仕上がったという『ユメミグサ』の世界観を、作品とリンクする歌詞を交えてご紹介します。

束の間の青春と残された痛み



『青くて痛くて脆い』は、吉沢亮と杉咲花が主演を務める青春サスペンス映画。

痛いほどに純粋な女性・秋吉寿乃(杉咲花)の死をきっかけに始まる、田端楓(吉沢亮)の復讐劇を描いた話題作です。

そんな映画の世界観にそっと寄り添う楽曲『ユメミグサ』。

映画のワンシーンとリンクするような歌詞に注目してみましょう。

歌い出しから、遠い過去を思い返しているのが印象的です。

「あの時、こうしていたら…」という、大切な人を失った悲しみや後悔する気持ちが表れています。

いつも笑顔を絶やさず、心の支えになってくれた人だったからこそ、その裏に隠した苦しみに気づけなかったのでしょう。



大学で出会い、少しずつ距離を縮めていった楓と秋吉のように、共に時間を過ごした大切な人。

その人を失い、自分だけ取り残される人生というのは、どれほど辛いものでしょうか。

2人で過ごした時間はほんの一瞬だったかもしれません。

それでも、大切な人ができたからこそ人生は輝き、何気ない日常さえも美しく彩ることができるのでしょう。

この歌詞では失った大切な人のことをいつまでも忘れられない気持ちが描かれています。

もういない人に「忘れないで」と願い、大切な「あなた」がいない日々を乗り越えて大人になんてなれないともがく「僕」。

その気持ちが痛々しく、聴く人の心に突き刺さるような歌詞です。

あったはずの未来と、過酷な現実




1本の糸を2人で紡いでいきたかった人生。

あったかもしれない2人の未来に思いを馳せているのでしょうか。

今更「あの頃」を思い返しても、幸せだった日々が戻ってくることはないのです。

過去に戻って過ちと向き合い、ようやく「さよなら」を言えたのでしょう。

過去を乗り越えるためには、その為の「何か」を手に入れなくてはなりません。

その「何か」が、楓が引き起こすこととどのようにリンクしていくのか…。

映画を観て答え合わせをしてみてください。



秋吉が楓を変えたように、それまでの価値観を壊してくれる存在というのは、人生においてかけがえのないものです。

言葉では言い尽くせない程の感謝の気持ちを抱えながら、大切な「あなた」を守れなかった悔しさを感じているのでしょう。

過去の選択が正解だったのか不正解だったのかはわかりません。

しかし、自分なりに考えて動いて、ようやく未来に向かうことが出来たようです。

「大人になる」という言葉から、過去への決別と、未来へと進んでいく覚悟が見て取れますね。

映画では、楓が秋吉の死をきっかけに復讐を計画します。

2人の青春の裏で何が起きたのか、映画館でぜひ見届けてみてください。

映画を観た後で楽曲を聴くと、また違った印象を味わえるのではないでしょうか。

映画を観て初めて完成する楽曲



ブルエンのボーカル・田邊は、原作小説のファンでもあります。

だからこそ、主題歌を担当するという2年越しの約束が叶った喜びもひとしおでしょう。

作品への思い入れの強さを考えると、映画『青くて痛くて脆い』と合わせて聴いて、初めて完成する楽曲といえるかもしれません。

楽曲で描かれるささやかながらも幸せだった日々と、それを失った切なさ。

そして、映画で描かれる青春の裏側にある嘘や、裏切りといった、どす黒い感情

どちらも味わい、追体験してこそ見える景色があるのでないでしょうか。

歌だけでは完成しない楽曲作りに、作品への深い愛を感じます。

最後に、映画の世界観を味わえるミュージックビデオをご紹介します。

メロディと歌詞、映画の世界観が見事にマッチした『ユメミグサ』を聴いて、映画の世界に浸ってみてはいかがでしょうか?

TEXT 岡野ケイ

当記事はUtaTenの提供記事です。

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