GO TOトラベル、行って大丈夫?心配な人に医師が教える「判断基準」とは

OTONA SALONE



こんにちは。「予防医療」のスペシャリストで、医師の桐村里紗です。

GO TOトラベルが東京でも解禁となり、全国的に人の往来が増えそうな観光シーズンです。
長い自粛生活、マスクを着用した新しい生活様式のストレスから解放される良いチャンスですし、大きな割引が適応されるとあって家族連れでの旅行や普段は手が届かないような高級ホテル、高級旅館に宿泊するチャンスと考えて予約が殺到しているようです。

しかし、ハタと頭をよぎるのは「行くべきか行かざるべきか」という疑問です。

GO TOトラベル、行くべきか行かざるべきか?


この思いとして、「自分達が感染したら怖い」という考えと「自分達が感染させたらマズい」という考えの二つがあります。

自分が重症化するリスクがある場合には、感染するリスクを極力避けることが安全です。

重症化するリスクが少ない場合には、自分が感染することを恐れるよりも、感染リスクが高い人に感染させてしまわないように配慮することです。

まず、前提となる、各旅行先の感染リスクについて知っておきましょう。

知らなかった、行き先でこんなにリスクが違う!


米国感染症学会が示すリスク分類を参考にしながら、どんな旅行がリスクが高いのかをみてみましょう。

■リスクが低い
  • ホテル・旅館に滞在する
  • 少人数でビーチに行く
  • 物理的距離を保ってキャンプ場でキャンプ
  • 散歩・ジョギング・バイク
  • 接触しないスポーツ(ゴルフ・テニスなど)

オープンエアで、人と密に接しない環境は、低リスクです。

■リスクが中等度
  • 空の旅、列車の旅、バスの旅
  • 遊園地
  • 繁華街・都会での滞在
  • 子供を遊技場で遊ばせる
  • 適度な距離を保って公共のプールを利用する
  • 接触の少ないスポーツ(野球・ソフトボール・バレーボールなど)
  • 友人や家族とのアウトドアパーティー
  • 物理的距離を保って家で食事(10人以下)
  • 博物館・ショッピングモールに行く

公共の交通機関を利用した旅は、中等度のリスクを伴うということですから、不安な方はマイカーでの移動が安全です。

■リスクが高い
  • クルーズ船での旅行
  • 混雑したビーチに行く
  • 屋内のレストランでの食事
  • 接触の多いスポーツ(サッカー・バスケットボールなど)
  • カジノに行く
  • 大規模なコンサート会場に行く
  • スタジアムでのイベントに参加する
  • ビュッフェでの食事
  • バーに行く
  • 映画館に行く

密室に人が集い、大きな声を出したり、食事を共有したりする環境は高リスクになります。

(米国感染症学会による新型コロナの行動リスクの分類改変)

自分と周囲が持つリスク要因によって、判断基準は変わる


これを踏まえて、自分自身が、感染することがリスクなのか、感染させることがリスクなのかによって、旅行を判断しましょう。

■基礎疾患がない場合

免疫を低下させるような基礎疾患がない場合、健康に自信がある人はどんどんGO TOキャンペーンを利用して、経済の循環に貢献したら良いですが、注意すべきは、感染をさせないことです。

感染対策のルールに則り、自分が感染しないように注意しながらも、免疫が低下した人や高齢者に感染させないことを第一に意識することが大切です。

感染したとしても、多くは風邪症状ですみますが、リスクはゼロではありません。
リスクゼロを目指すならば、行かない以上に良い選択はありません。

■子供連れのファミリー旅行の場合

この場合も、「子供に感染するかも!」と心配するよりも、むしろ子供さんが感染リスクの高い人に拡大する方を懸念すべきです。

新型コロナウイルスは、どの年齢層の子供にも感染する可能性がありますが、成人と比較して重症化するリスクが低いことがわかっています。

子供はまだ様々な感染症に晒されていないので、日常的に何かしらのウイルスに感染し、咳や鼻水を出していることも多いと思います。

症状があってもあまり気にせずに外出させているご家庭を見かけます。

親御さんの意識として「これくらいならいつもの風邪かな」と考えているのかと思いますが、新型コロナ感染症は、子供を含めて多くの人にとっては一般的な風邪症状と見分けがつきにくいものです。

そのため、検査をして確定診断しない限りは、風邪か新型コロナ感染症かは分からないのです。

成人も同じくですが、子供さんが何かしらの風邪のような症状を引き起こしている際は、「新型コロナ感染症かも知れない」と疑うことです。キャンセル代がかかるとしても、社会的なエチケットとして、拡大を防ぐために、他者と接触がある可能性がある旅行を自粛すべきかと思います。

子供さんの感染は家庭内での感染が主なので、家族の誰かに症状があれば、全員で旅行を自粛するつもりでいましょう。

■基礎疾患があるか、高齢者である場合

コントロールが不十分な糖尿病などの生活習慣病があったり、自己免疫疾患などでステロイドや免疫抑制剤を飲んでいるなど、免疫が低下するリスクを抱えている場合や、高齢であるために免疫力が低い場合は、移動中や旅行先での感染リスクがあることを前提に考えた方が良いでしょう。

不安があるのであれば、行かないという選択も賢明です。

敢えて旅行に行かずとも、家庭で植物を愛でたり、近所の自然公園や海辺を散歩することなどでストレスをリリースできます。

もし、旅行に行く場合には、公共の交通機関を使った移動を避け、マイカーで移動をすることが安全です。

また、旅行先も、リスクが低い場所を選び、換気の良いオープンエアで密にならない山林でのキャンプやトレッキング、人との接触が避けられるおこもり型の旅館や一棟丸ごと貸し切りができる宿など、工夫をすると安心してリラックスできますね。

健康のためにも自然に触れよう


私自身のおすすめの旅行先は、やっぱり大自然です。
人が多い人気スポットより、秘境的な場所がベストでしょう。

他人と接することがない大自然の中で、マスクを外し、山や森、川、海の自然音や光、香りなどを五感で感じることで、コロナ禍のストレスがリリースされます。

土壌や海の共生的な微生物に触れることで、免疫機能が養われ、抑うつ的な気分も解消されます。

田舎のご長寿に脅威を与えないように配慮しながら、これを機に日本の自然の価値を発掘してみるのもいいですね。

「いまこの症状が出たらコロナを疑ってほしい」その症状とは?




>>せき、くしゃみ、鼻水…医師はこう判断します!( https://otonasalone.jp/188159/ )

当記事はOTONA SALONEの提供記事です。

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