“スパイスカレー作り”にハマる男が増加中。「家ごもり中に“実験”感覚で」

日刊SPA!

 これまで「おじさんの趣味」といえば、サウナやキャンプなどが人気であった。しかし今、「スパイスカレー作り」にハマる男たちが増えているという。Instagramでは「#スパイスカレー」の投稿が70万件以上、「#スパイスカレー作り」が1.5万件以上と、かなりのボリュームである。その中には男性が投稿したらしきものも多い。

なぜ今、スパイスカレーなのか。何がきっかけでハマったのか……。男たちとスパイスカレーの関係を探った。

◆「コンビニ弁当に飽きたので」

「最初は昨年冬にkindleセールで偶然見つけた本がきっかけでした」と語るのは高田雄二さん(30代・既婚・仮名)。決して料理が好きだったわけではないと言うが……。

「コンビニ弁当にも飽きてしまったので。スパイスカレーは手軽に作れて、作り置きしやすい。バリエーションも豊富に増やすことができます。基本的には同じスパイスを使って、具材を変えて楽しんでいます」(高田さん、以下同)

スパイスカレーをアレンジする楽しみに気づいて以降、最近ではインド・ネパール料理ではポピュラーな具材のヒヨコ豆をスパイスカレーに使うまでになったとか。

「乾燥ヒヨコ豆は買い置きできるので便利ですよ。冷凍もできますし」

スパイスカレーは他の料理と比べ、献立のバランスや盛り付けに頭を悩ませることもない。そんな料理の知識やテクニックが無くても挑戦しやすいのが人気の秘訣なのかもしれない。

◆『情熱大陸』のYouTube動画を見て

「スパイスカレー野菜の素焼き添え。味は美味しいけど…もうちょっと映えるビジュアルで作りたかった笑」とTwitterに投稿したのは笑太郎(馬とサウナ)さん(@kinghalo1983)。

料理自体は「仕事が休みの時にYouTubeの料理動画を見て、食べてみたいと思ったものをたまに作っていた」という。

「スパイスカレーもテレビ番組『情熱大陸』の公式YouTubeチャンネルで齋藤絵理さんの料理動画を見て、自分でも作ってみようと思ったのがきっかけでしたね」(笑太郎さん、以下同)

齋藤絵理さんとは、大久保で「SPICY CURRY 魯珈(ろか)」という店を運営し、スパイスカレーの“女神”とも呼ばれる女性だ。彼女の動画をきっかけにスパイスカレーに興味を持った、笑太郎(馬とサウナ)さんは、ガラムマサラやクミンシード、ターメリック、カルダモン、クローブというスパイスを購入。

「揃えたスパイスはこの5種類ですね。市販のルーでは味わえない新鮮なスパイスの香りが楽しめることもあってハマりました! もっと揃えたいんですが、なかなか自分の住んでいる地域では手に入らなくて……ネットでも購入したいと思います」

◆外出自粛中のおうち時間の充実のため

コロナに伴う外出自粛期間中にスパイスカレーにハマったというのは浜田真一さん(30代・独身・仮名)だ。

「仕事や飲みにいくことはもちろん、ちょっとした外出さえもしづらい空気がありました。唯一できたのが生活必需品の購入。もともと料理はあまり得意ではないのですが、気づけば数日に1回スーパーに買い出しに行って自炊することだけが楽しみになっていました。そんな中、ネットでスパイスカレーが意外と簡単に作れるということを知って、スーパーに売っていたスパイスをいくつか揃えてみました」(浜田さん、以下同)

早速ネットを参考に作ってみたというが、上手にできたのだろうか?

「クミン、コリアンダー、ターメリックを同じくらいの分量で混ぜて、最後にガラムマサラを入れるだけでそれなりの味になるので簡単でしたね。あとはほかのスパイスも入れてみたり、バターや牛乳を足したりと毎回“実験”のようにチャレンジしています」

スパイスの組み合わせや分量によって変化する味。自分なりの正解を求めて“実験”を繰り返すという行為が、探究心や冒険心などの「男心」をくすぐるのかもしれない。

「あとはコロナによって、なんとなく外食しかしていない男は弱いみたいな風潮がある気がしています。スパイスカレー作れるよ、というだけでも女性からのポイントは高いんじゃないかなと」

確かに、女性である筆者もテレビで全く料理をしなさそうな男性芸能人が「自粛中、煮込み料理にハマって……」「自炊を始めました」と言っているのを聞くと、そのギャップにきゅんとする。さらにスパイスカレーと言われると「なんだかすごくこだわりがありそう」「料理ができる男」と感じてしまうから不思議だ。

いま、様々なきっかけと理由でスパイスカレー作りにハマる男たち……。

カレーの具材自体はシンプルで意外とカンタンにできるうえ、スパイス次第で無限に広がる味の可能性。そんな奥深い世界に没頭できることから男たちに人気が高まりつつある。さらに女ウケも悪くない。スパイスカレー作りは今後、要注目の趣味かもしれない。<取材・文/松本果歩>

【松本果歩】

恋愛・就職・食レポ記事を数多く執筆し、社長インタビューから芸能取材までジャンル問わず興味の赴くままに執筆するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり、店長を務めた経験あり。Twitter:@KA_HO_MA

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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