ガンダム、北斗の拳…隣からアニソンの絶叫が聞こえてくる部屋

日刊SPA!

 1人で家にいるとき、意外とやってしまいがちなのが歌を口ずさむこと。筆者にも覚えがあるが、人がいると恥ずかしくてできないのに誰もいない開放感で、つい大声で熱唱……なんて経験ないだろうか? だが、実際には隣人に歌声を聞かれているケースも少なくない。

◆隣の部屋からアニソンを歌う声。しかも、やたら上手い

会社員の里見健太さん(仮名・34歳)がまだ独身だった20代後半、当時住んでいたワンルームマンションでも隣の住人の歌声がたびたび部屋に漏れてきたそうだ。

「私と同年代くらいの方でしたが、高そうなスーツをビシッと着こなすエリートビジネスマン風の男性でした。でも、夜や休日になると、その部屋のほうからうっすらですが、歌声が聞こえてくるんです。当時住んでいたマンションはそんなに壁が薄いわけではなかったので、声量大きめのガチ熱唱だったと思います。しかも、普通に聞けちゃうくらい上手かった(笑)。

騒音でイライラするってほどじゃなかったからよかったですけど、それまで住んでいた家では隣人の歌声なんて聞いたこともなかったですからね。だから、最初はすごくビックリしました」

しかも、気になったのは隣人が歌う曲のチョイス。その多くがアニソンだったのだが、いわゆる最近の萌え系アニメなどの主題歌ではなく、誰もが知っているような人気・名作アニメの曲ばかり。そのため、「あっ、この曲は!」と彼の歌を聞いて思い出すことも多かったそうだ。

◆アニソンの替え歌も熱唱

「テレビでたまにやってるアニソン特集を聞いてるようなノリですね。例えば、『北斗の拳』や『マジンガーZ』、『機動戦士ガンダム』の主題歌など男の子が好きそうな作品の曲ばかりなので、こっちも聞いているうちにテンションが上がっちゃって。僕はアニメが好きでこれらの作品もネット動画やDVDで見たこともありますが、お互い世代的にリアルタイムでは作品を知らない世代のはず。それなのにアニメの好みが似ていたから勝手にシンパシーを感じていました」

また、この隣人は普通のアニソンだけでなく、それをベースにした替え歌を披露することもあったとか。

「よくやっていたのは、違う曲の歌詞をアニソンのメロディに乗せて歌うってやつです。特に印象に残っているのは、『CHA-LA HEAD-CHA-LA』(ドラゴンボールZ主題歌)の曲調でサザエさんの歌詞を歌っていたこと。テンポがまったく違うはずなのにドラゴンボールZの曲でも違和感なく聞こえてくるんです。この2つの曲をミックスしようっていう発想が普通じゃないなって。しかも、彼も個人的に気に入っていたのか、この替え歌はときどき歌っていました」

あと、アニソンではないが隣人と趣味嗜好が似ていると実感させるこんな出来事もあったとか。

「日曜日の早朝だったんですが、目が覚めても部屋のベッドでゴロゴロしていると隣の部屋からいきなり爆発音で始まる往年の名作ドラマの曲が大音量で流れてきたんです。先日亡くなった渡哲也さんが出演していた『西部警察Ⅱ』のオープニングテーマです。この曲はメロティだけなので彼が歌っていたわけではなく、DVDかネット動画だと思います。ボリューム調整を間違えたらしく、すぐに聞こえなくなりましたけどね。

でも、僕も再放送を見てハマった作品で、携帯電話の着メロにしていた時期もあったほど。アニメだけじゃなくてドラマの好みも一緒なんだって感動しました(笑)」

◆いい友人になれそうだと思うも話しかけることができず

里見さんはこの隣人男性と仲良くなりたいと思っていたが、実は彼はもともと人見知り。挨拶を交わすだけの関係でしかない隣人にどうやって声をかければいいかわからず、隣人も自身が住み始めて半年ほどで引っ越してしまったそうだ。

「あそこまで好みが似ていたら、きっといい友達になれたと思うんです。恥ずかしがらずに話しかければよかったなって」

普通であれば騒音でクレームを入れてもおかしくないのに、好みが似ているとまさかの親近感。彼の言う通り、単なるご近所さんではなく親しい友人としての交流ができたのかもしれない。<TEXT/トシタカマサ>

―[困った隣人]―

【トシタカマサ】

ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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