Fラン大学の「大学無償化」は税金の無駄です/ひろゆき

日刊SPA!

―[ひろゆき連載コラム「僕が親ならこうするね」]―

◆「大学無償化」こうすれば結構いいんじゃないですか?

前回書いたように、ヨーロッパの先進国が学費を安くして優秀な人を育てる教育をしていたりするわけですが、日本でも大学を無償化するという話をチラホラと耳にするようになりました。頭のいい子供が金銭的な理由で大学に行けないのは、子供が可哀想なのはもちろん、日本の将来にとっても損失になるので、個人的には大学の無償化には賛成だったりします。

ただし、全面的に賛成かと聞かれたら、賛成しかねる部分もあったりします。というのも、日本にはFランク大学と呼ばれている、ほとんど出席も勉強もしていないのに落第もせずに学位がとれてしまうような、役に立たない大学があるからです。

少子化の影響もあり学費を払ってくれるなら誰でもいいと実質的に試験がないに等しいうえに簡単に卒業できる大学が存在しています。他にも、人を集めるために留学生という名のもとに日本で出稼ぎを希望する外国人を集めまくって、年間約700人もの所在不明の留学生を出しているような大学もあります。

◆センター試験で一定以上の点数を取った学生だけ無償に

もし、昨今の日本で言われている大学無償化をするとなると、こういう大学も生き延びてしまいますし、そこに税金を投入しても優秀な学生が出てくるわけでもなければ、生徒数確保のために無駄に留学生を呼んで延命しようとする大学が出てくるだけで税金の無駄です。

それであれば、大学を無償にするのではなく、センター試験で一定以上の点数を取った学生の学費を国が支払う制度にすればいいと思うのですね。そうすれば、勉強した学生は好きな大学に学費を払わなくても入れるし、勉強は嫌だけど大学に行きたい人は学費を払って入ればいいことになります。

◆勉強する気のない学生に税金で払う必要はない

学費が無償になった学生は有名大学でもFランク大学でも無償になるので、現状、勉強は嫌だけど大学卒業という資格が欲しいだけの無気力な人のなかから、学費を払う余裕のある人を集めることが目的になっているFランク大学側も優秀な学生が魅力を感じるカリキュラムを作る努力をすると思うのですよ。

「頭の悪いコは学費が有償というのは可哀想」という意見も出ると思いますが、そもそも勉強する気のない学生の学費を税金で払う必要はないですし、もし無償で大学に行きたければ、再度勉強してセンター試験にチャレンジするのもいいと思います。

◆奨学金という名前のローン問題も

そうすれば、「高卒で就職したけど、やっぱり大学に行きたい」と思い直したものの生活費+学費を捻出することが難しくて躊躇している人も大学に行けますし、日本学生支援機構の奨学金という名前のローンを組まなければならない状況も少しは改善されると思うのですよ。

年齢に関係なく、高校生でも社会人でも本当に勉強したいと思う人が高等教育を受けられる社会のほうが、価値のある仕事をしてくれる人が増えることになるので、日本としては生産性が上がります。

そう考えると、働きながら勉強してセンター試験でいい成績を取ると学費の心配をせずに大学で学べる仕組みをつくることは、いろんな意味でいいと思うのです。

―[ひろゆき連載コラム「僕が親ならこうするね」]―

【ひろゆき】

西村博之(にしむらひろゆき)’76年、神奈川県生まれ。フランス在住、たまに日本。2ちゃんねる・ニコニコの元管理人で、英語圏最大の掲示板サイト『4chan』現管理人。SPA!誌面にて11年間にわたり「ネット炎上観察記」を連載。近著に『自分は自分、バカはバカ』(SBクリエイティブ)など

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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