【おそ松さん特集05】赤塚不二夫的ナンセンスの世界へ

『おそ松さん』第3期放送開始を記念し、月刊アニメージュのバックナンバーに掲載されたインタビューを再掲載して6つ子の世界の魅力をあらためて紹介する特集「おそ松さんを6000倍楽しもう!」。
今回掲載するのは2016年2月号掲載の監督・藤田陽一インタビューだ。
完売・増刷を記録した号にキャラデ・浅野直之インタビューとともに掲載されたこのインタビュー、藤田監督が深いリスペクトとともに『おそ松さん』の根幹に据える「赤塚不二夫的世界」について、かなり踏み込んだ言及がなされているのがポイント。
飄々とした受け答えから、社会現象的な大ブレイクにもおもねることのない、骨太な制作姿勢が感じられる。

とぼけた顔して赤塚スピリッツ!!
藤田陽一【監督】

キャストが育てた?6つ子の個性

——今回、『おそ松さん』表紙&巻頭大特集をやらせていただいておりまして。そんなことからも何となく察せられるかとは思いますが、世の中が大変な騒ぎになっているということはご存じですか?

藤田 いや、あんまり……ふわっと知ってるって程度で。意外に感じないもんですね、こうやってスタジオのなかで仕事ばっかりしてると。現実感が全然ない。でも、会う人、会う人に「観てるよ」って、これだけ言ってもらえるのは珍しいし、うちの子供が観てるとか、そういうことを聞くと、ありがてえなぁって思います。

——子供が観ていいのか? という気も多少、しないではないですが。

藤田 はははは(笑)。全然いいと思いますけどね、これくらい。

——放映前のインタビューでは、「今回は6つ子の個性を活かす方向でいく」というお話をうかがって、ひとりひとり「こんな感じ」というキャラクターイメージの紹介もしていただきました。

藤田 はい。

——実際にTVシリーズを1クール描いて、いかがですか。やっぱり基本線は変わっていないとか、それともキャラがそれぞれに育ってきた印象があるとか、どんな印象が?

藤田 キャストさんの芝居がついて、より個性が強調されていった印象はありますね。シリーズ構成の松原(秀)くんも毎回アフレコにきていて、キャストさんの演技を脚本にフィードバックしていく作業もうまくいってる気がします。

——たとえば、おそ松はどんな感じで育ってきました?

藤田 軽さというか、いいかげんさがよりちゃんと出てきたかなと。大雑把な感じっていうんですかね。こいつが無茶苦茶だから、弟たちがおかしくなったんじゃねえかって気もするくらい(笑)。

——じゃあ、カラ松はどうですか?

藤田 カラ松は……いい声してますよね(笑)。そのいい声がハマるようなセリフや言い回しを、こっちもどんどん足していったりしました。

——カッコつけてスルーされる芸も、いい感じに育ってきました。めげない感じがいいですよね。

藤田 ね。イイ奴ですよ。

——チョロ松は?

藤田 わりと真面目なんで、周りが暴走すると置いていかれるんですよね。で、兄弟に突っ込んだりもしてるけど、こいつも十分クソニートなんで(笑)。一番タチ悪いと思うんですよね。こんな状況なのに真面目って、ある意味、自覚がねえんじゃねえのか? みたいな(笑)。

——一松はどうですか? 暗黒面は相変わらずですが。

藤田 でも暗黒面から入りつつ、意外に優しい面がいろいろ出てきたかなと。気の弱さというか、繊細さが。

——「エスパーニャンコ」とか、確かに繊細なヤツ感は増してますね。

藤田 まあ6人のなかでは、一番意外な面が見えてきたかもしれないですね……つっても、各話完結ですしね。つながりはうっすらな感じで。

——前の話数で繊細な涙を流しておきつつ、次の話数でゲスなことをしていても……。

藤田 何の問題もないな、と。

——十四松はどうですか?

藤田 十四松は……どうですかねえ。こんなに人気が出るとは思わなかったですけどね(笑)。まあ、人間というよりマスコット的な感じなんですかね。十四松は、浅野(直之)くんのデザインに引っ張られていったところも多分にあると思いますけどね。基本が開き口で、必要に応じて閉じますから、口パクが普通と逆。

——で、最後はトド松。

藤田 トド松はね、オレはめっちゃタチ悪いなと思います(笑)。トド松は、自分のなかにない要素がいっぱいあるなぁって感じですかね。松原くんの要素が濃い気がします。自分が長男なんで、末っ子の気持ちがいまいちわからないのかもしれない。

個性の表現はおおらかに!

——そんな6つ子を、それぞれらしく見せる描き方や演出の仕方も、かなりつかめてきたのでは?

藤田 いや、自分ではあんま気にせずやってますよ(笑)。むしろ、作画さんとか演出家さんたちが慣れてきて、いい感じになってきたんじゃないですかね。最初は(個性の出し方を)口で説明してもなかなか伝わらなかったけど、何本か実際にフィルムにして、それを見た印象が次のフィルムに反映されていってる気がします。初期はわりと自分でいろいろ(修正を)入れてましたけど、今はもう、細かく入れなくても結構うまくやってくれる感じなんで。つかんでくれてるのかなぁと。

——初期に修正を入れていたのは、どんなポイントだったんですか?

藤田 表情とか動かし方、芝居感というんですかね。たとえば、「銭湯クイズ」で(お湯から)バッと出てくるときの、ぞれぞれのポーズとか表情とか。そういうちょっとした仕草。「こいつはこんな奴だから、こういう座り方」とか、そういうところに細かく指示を入れてました。基本は何でも、おそ松がオーソドックス。で、そこから性格に合わせて、ちょっと過剰に個性をだして。たとえば「トド松だったら女の子っぽく座るかな」とか。

——明確なルールはあるんですか? たとえば「こいつはこういうとき、必ずこうする」とか、逆に「こいつは絶対、こんなことはしない」とか。

藤田 ないです、ないです。見た感じそれらしくなってればいいんじゃんって、おおらかに。表情もちゃんと描き分けてさえあれば、あとはおもしろさ優先ですね。

——それでも強烈に個性的に見えているのは、なぜでしょうね? まあ、こちらも見慣れたってこともありますが(笑)。

藤田 はははは(笑)。個性的に見えてるんですかね? 見えてりゃあ良かったなと思いますけど。でもまあ、それはやっぱ、脚本段階で意識してるからってことが、一番デカいかもしれないですね。

——つまり見た目以前に、どういう行動を取るかとか、どういう言葉使いで何を言うか、みたいな部分ということでしょうか?

藤田 そうですね。それはひたすら突き詰めて考えているかもしれないです。こんなに脚本に時間をかけてる作品、ほかにねえよなぁってくらい、脚本には時間かけてるので。

——その脚本なんですが。最初に思っていたよりもバラエティに富んだストーリーというか、各話ごとのバリエーションが豊富だという印象があります。

藤田 はい、ありがとうございます。そこは、最初から絶対やろうと思ってたところです。そもそも原作がそうですから。どんどんネタをカブせていくギャグとか、いろんなシチュエーションものとか、人情話とか。

——各話のエピソード内容やネタは、どんなところからスタートして決めているんですか?

藤田 「こいつの話を作ろう」からはじまることもあるし、「ちょっと会話劇っぽいのが続いたから、動きのある話を作ろう」とかもあるし。バリエーションとか、並びのバランスから出発していることが多いかもしれないですね。特に1クール目は、やっぱ6つ子それぞれを明確に認知してもらいたなと思って、それぞれの担当話数を作ったつもりです。そこに脇のキャラクターの話数も混ぜたりしつつ、2巡くらいできればいいね、と。

——たとえば「おそ松の憂鬱」は、タイトルからしておそ松の話ですね。

藤田 そうですね。

——これは「おそ松の話で1本」と脚本家さんに発注して、何か書いてきてもらうとか?

藤田 どうだっけな……「おそ松の憂鬱」は松原くんが最初にプロットあげてきてくれたのかな。「カラ松事変」も、松原くんがこういう話をしたいということで、ざっとプロットをあげてきたところで、「カラ松の話だったら、こうじゃないか」って、みんなでネタを叩いていったって感じですね。

——「カラ松事変」はBパート「エスパーニャンコ」と対になっていて。「エスパーニャンコ」で泣かせておきながら、それが「カラ松事変」の壮大なオチにもなっているという構成でしたね。

藤田 あれは、先に「エスパーニャンコ」があったのかな。早めに原作エピソードを入れたかったのと、そこまでの話数のバリエーションのなかで人情話をやってなかったので、じゃあ「エスパーニャンコ」にしようか、と。とはいえ、まだちょっと(人情話全開でいくのは)怖かったんで、「最後にオチつけりゃあ、人情話もできんじゃないの?」っていう発想でしたかね。

——そういう意味では「エスパーニャンコ」も、裏の主役はカラ松ですよね(笑)。

藤田 オイしいと思いますよ、カラ松は(笑)。

——あと「泣ける」という意味では「恋する十四松」も印象的です。

藤田 あれもいい話数でしたね。音楽とかも良くて、どんどん跳ねていったなぁって思います。

——抑えた演出と行間で語る、シブいドラマでした。

藤田 まあ、映画とかだと普通の手法だと思うんですけど。

——でも、それを『おそ松さん』でやったところがインパクト大でした。しかも、十四松が主人公というのもサプライズで。

藤田 ははは(笑)。これも、またそろそろ人情話をやりたいなってことで、アイデア出し合って。意外なところから出発したらいいんじゃないかなっていう話をして、松原くんのほうでバッとプロットあげてきてくれて、みんなで叩いて……という感じでしたね。




(C)赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会

サブキャラたちの異様な存在感

——監督的に、1クール目で特に良かったエピソードは?

藤田 「北へ」じゃないですかね。

——あれは、なかなかの異色エピソードでしたよね。

藤田 そうですか?「北へ」、めっちゃオモロいと思うんですけど。

——いや、おもしろいはおもしろいですが(笑)。何を思ってこのエピソードを『おそ松さん』で? と。

藤田 ちゃんと「ナンセンス」をやりたかったってことですかね。キャラクターがわからなくても楽しいと思うんですよ。変なおっさんが2人で旅をして、途中でヒドい目に遭うという、オーソドックスなナンセンスコメディ。あとあれは、最初は短いネタだったけど、「これを5分でやっても普通だから、ちゃんと半パートでやろうよ」って。で、台詞は「ダヨ~ン」と「ホエホエ~」しか言わない話を作りたいと思って作った感じです(笑)。こういうのは楽しいですよね、作ってても。

——そういう異色のエピソードも許容する幅の広さが楽しいですよね。

藤田 いやぁ、あのくらいじゃまだ全然、全然! いくらやっても、赤塚(不二夫)さんの世界の幅の広さには、全然追いついてないと思ってるんで。

——6つ子以外のキャラクター、イヤミやチビ太は描いてみてどうですか? いくつかフィーチャーされたエピソードもありましたが。

藤田 やっぱスターだなと思いますね。キャラクターが完成されてるというか、何やってもおもしろい人というか。特にイヤミは、ズルいと思います(笑)。イヤミのエピソードは「動いてく」っていうんですかね。会話劇というより、ばんばん動かしてって楽しいってほうが似合うなって気がしてますね。

——「イヤミの大発見」もあっという間に話がデカくなって、どんどん転がってく荒唐無稽な展開でした。

藤田 ビジュアルからして相当、荒唐無稽ですから、地に足をつけても仕方ねえなという(笑)。

——監督自身は、特に好きなキャラクターはいるんですか?

藤田 ガキの頃からダヨーンは好きでした。造形が好きなのかなぁ……ほんとに何を考えてるかわからない感じがいいっすね。それに、原作だと一番幅広くいろんな役をやってるけど、その割には個性がありすぎるだろっていう(笑)。

——今回も、ブラック工場で製造されてたり、デカパンの助手をやってたり。

藤田 何やっても絵になるな、おもしろいなって思います。

いつも心に赤塚スピリッツ

——2クール目からはの『おそ松さん』は、どんな風になっていくのでしょうか?

藤田 ……どう思いますか? どうなんでしょう?(笑)

——いや、そこをぜひ、教えてください(笑)。「こんな風に作っていきたいなぁ」みたいな感じで。たとえば、ここまで反応が大きくなって、それが影響したりする部分はありますか?

藤田 まあ、そこをどうこうするのは松原くんに任せているかなぁ……。というか、そもそも自分的には、それこそ『銀魂』の頃からお客さんを意識して作っているので(笑)。反響がデカいからといって別に、スタンスが変わるわけではないって感じですかね。でもまあ、せっかくキャラクターに馴染んでもらえたみたいなので、そこに乗っからせてもらう感じで。もうちょっとポイント、ポイントで、赤塚さんらしい「ナンセンス」感を出していきたいかなぁとは思いますかね。赤塚さんは「ギャグ」というより、「ナンセンス」だと思うんですよね。

——先ほど、一番のお気に入りだという「北へ」でも、「ナンセンスをやりたかった」と仰いましたよね。「ギャグ」と「ナンセンス」の微妙な違い。その感覚が『おそ松さん』の肝なのかなという気が、今聞いていてちょっとしたのですが。

藤田 赤塚さんって、「何がおもしろいんだろう?」と何周も考えた末に、「おもしろい/おもしろくない」じゃなくて、ルールを壊したり、普通じゃないことすること自体が目的化していたりするじゃないですか。「笑える」っていうより、もう「ズレてる」「狂ってる」という領域に足を踏み入れてるというか。

——「とりあえず壊してみよう」って感覚ですよね。

藤田 そうですね。「とりあえず壊してみよう」ってことだけが、どんどん目的化していったようなところがあると思うので。まあ、『おそ松くん』ではあまりやっていないですけど、『天才バカボン』の後半とか、『レッツラゴン』とか。

——赤塚さんの後期の作品に、特に顕著ですよね。

藤田 そういう世界を、せっかくのチャンスなので『おそ松さん』でも垣間見せることができれば、と。

——赤塚スピリッツを継承していきたい、と。

藤田 そこは原作がある限り、守っていきたいとこだなって思ってはいますね。今風になっていても、赤塚作品であるってことは忘れずに……まあ自分なりに、ですけど。

——『おそ松さん』本編でも、単純にバカバカしくて笑える部分もありますが、それを通り越して何が起きているかわからないとか、むしろちょっと不気味でさえあるような感覚があるときもあります。そのあたりに、赤塚スピリッツが漏れ出ているわけですね。

藤田 自分も、小学校低学年頃に赤塚さんのマンガを読んでたんですけど、変な気持ちにしかなんないんですよ。『バカボン』の後期のエピソードとか。「怖えな」っていうのはありましたね、やっぱり。それが、「常識を崩していく行為」を目の当たりにしている感覚なのかなって。

——意外に奥が深い……というより、「ひょっとするとここは空っぽかもしれない」という空虚さ。一生懸命探したけど、結局何もなかったときの怖さ、ですよね。

藤田 はい。いい表現ですね(笑)。そんな感じです。

——その感覚が、単純にいかない『おそ松さん』の世界のベースになっている気がします。

藤田 自分もそこは、忘れないようにやっているので。もちろん、わちゃわちゃ楽しところもあるけど、オチは結構突き放してたりもしますからね。むしろ、お客さんがよくついてきてくれてるな、と。反応があるのが不思議です(笑)。

——逆に、それだけ6つ子のキャラクターが魅力的だったということではないでしょうか。6人でワイワイやってるのを見ているだけで楽しいというか(笑)。

藤田 はははは(笑)。そこはほんと、時間かけて作っていったんで。それが何とか形になったなってことですかね。



(C)赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会

ナンセンスは空気とグルーヴ

——具体的にナンセンス的世界を演出する上で、気を遣っていることはありますか?

藤田 いかにも「ギャグです」っていうギャグ表現ではなくて、やりとりのなかでのくだらなさとか、ですかね。そのものズバリのギャグというより、グルーヴとか空気感を大事にしていく感じで。あとはやっぱり、松原くんがああいう出自の人なんで(*松原さんはもともと放送作家、コント作家として活躍)。アニメというより、実際に人が演じておもしろい脚本という感じもあるんですよ。だから、いかにもアニメっぽい描き方にするとスベっているように見えちゃうことがある。絵コンテを修正するときに、そういう部分を全部ならして、「淡々と狂ってる」というノリを出していけるように気をつけてます。

——たとえば、大げさな演出になっているところを抑えたりとか?

藤田 そうですね。いかにもギャグアニメ的なカット割りを削ったり。実際のコントの映像とか、TVのバラエティとかでもそうですけど、あまりカット割りをしすぎるとウザいじゃないですか。ワンカメで、少し引いた画面で舞台全体を観ていた方がしっくりくるし、おもしろいと思うんですよね。そういうところをちゃんと出せればな、と。

——確かに、6つ子が全員映っていて、それぞれがそれぞれのリアクションをしているカットに、『おそ松さん』らしいおもしろさを感じます。

藤田 自然と6人がひとつの空間にいて、馬鹿なことやってればいいかなということですね。

——「顔のアップで、切り返して」というカット割りよりも、少し引いた画面で見せるような?

藤田 そうですね、そういう画面作りは、むちゃくちゃ意識してます。ギャグを撮るんじゃなくて、シチュエーションを撮りたい。おかしなことが起こっている空間の、空気そのものを撮っていきたいので、カメラはかなり引いて撮っているつもりです。「足し算」というより、すげえ「引き算」だと思いますね。あえて何もしないで、その場面の空気をダラっと撮るようにしていく。

——空気感という意味では、背景美術も特徴的ですよね。

藤田 背景、すごくいいですね。美術監督の田村(せいき)さんも、独特なセンスの人ですけど(笑)。美術も最初にかなり時間をかけましたね。自分と浅野くんと田村さんで、何回もやりとりをして。キャラクターとの合わせ方とか含めて、作っていきました。

——よく見ると線とか曲がっていたりするのですが(笑)、空間としては成立していて、独特の味わいです。

藤田 手描き感ですね。ぱっと見て「あ、『おそ松さん』だ」ってわかるような、この作品ならではの背景にしないと、もったいないよね、という思いもありましたね。もともとの原作からして、絵がすげえポップで、デザインとして完成されてるんですよ。それを何とか、アニメでも活かしたいっていうことで。

——原作の世界がしっかりと、ベースにあるわけですね。

藤田 自分は意識してますね。周りのスタッフはあまり意識しなくていいと思いますけど。自分がしっかり意識して、何となくやんわりと「ここに向かってください」という目印の旗だけ立てておけば。あとは各々が好き勝手に、そこに向かって行ってくれればいいかなと。

——ちなみに一部のファンのみなさんは、6つ子の部屋が何畳くらいあるのかとか、気にしてるみたいですよ。あと、6つ子の家の間取りとか。

藤田 ……あれ、セットですから! そんなの気にしたら負け! そのへんはおおらかに、昭和のノリでお願いします(笑)。

モテたいので頑張って作ります

——2クール目には、どんなエピソードが待っているのでしょうか。

藤田 1月4日に放映された、2クール目のド頭のエピソードは、自分の姿勢を如実に出してるつもりなんで。そんな感じで、この先もいければいいかなと思ってますね。

——つまり、本誌発売前に放映されたばかりの「実松さん」が、2クール目の指針である、と。

藤田 指針ですね。あれでいいと思ってます。おっさんがずっと、しみったれている話(笑)。とてもいい話ができたなと思ってますんで。

——では最後に、2クール目に向けての抱負を力強くお願いします!

藤田 抱負ですか……ま、モテたいですね。

——(笑)。

藤田 モテたいです、オレが。

——……それをインタビューのオチにする感じで大丈夫ですか?(笑)

藤田 ははははは(爆笑)。

——というか、今もモテモテだと思いますよ。これだけの人気アニメの監督なんですから。

藤田 全然、モテてないですよ、マジで。こうやって風呂にも入れずに、絵コンテばっかり直してる人生。何なんですかね、これは。世間とのギャップが激しすぎる。

——でも今きっと「『おそ松さん』の監督だよ」って言えば、キャーですよ。サイン攻めですよ。

藤田 いや、サインとかいいんで。そういうんじゃなくて、オレ自身が本当にモテたいですね。とにかくモテたいんで、そのためにも、これからも頑張って作ろうと思います。
(初出=アニメージュ2016年2月号)




(C)赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会

当記事はアニメージュプラスの提供記事です。

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