経済格差にかかわらず、教育を受けられるようにしないとヤバイ理由/ひろゆき

日刊SPA!

―[ひろゆき連載コラム「僕が親ならこうするね」]―

◆経済格差にかかわらず、教育を受けられるようにしないとヤバイ理由

日本は公立学校では教育内容や先生の質に期待できないことも少なくない上に、家が貧しいと塾には通わせられず、だからといって親の頭が悪いと勉強を教えることもできない……。こういう理由で、頭のいい子供や学習意欲のある子供が勉強を諦めたりするパターンはもったいないです。

日本は少子化が進んでいて、必然的に優秀な人の絶対数も減っていくので、日本の発展にとって、これはかなり微妙な状況です。

というのも、国の将来の発展というのは人口と教育レベルによって決まるからです。

人口が減っていく国というのは、将来的に国内向けの商品の売り上げが下がっていきます。すると設備投資もしなく(できなく)なるし、雇用も減るので、結果的に景気も悪くなる……というのが続いていくことになります。

グーグルやアップルみたいに超絶頭のいい人を集めて、その企業だけでGDPの大部分を稼ぎ、他の人は生活できるレベルで稼ぐというやり方もありますが、そのためには超絶頭のいい優秀な人材を育てるための教育レベルが重要になります。

つまり、国の発展のためには、「人口による数」か「教育レベルの高い人たちによる質」のどちらか、または両方で攻める……という当たり前の施策が必要になります。

◆世界の先進国では?

では、世界の先進国ではどんな状況になっているのか? というと、「頭のいい子が学費を払えずに勉強を諦めるのはもったいないので、学費は安いほうがいいよね」というのが潮流になっていたりします。

もっとも、アメリカでは、私立大学の学費は平均年間370万円で、公立大学でも州外から通うと年間230万円ぐらいかかるなど学費がべらぼうに高いわけですが、きちんと勉強した人しか卒業できない、つまり大学を卒業した人は優秀であることがわかるので、それなりに収入の高い仕事が待っています。でも、日本は大学を卒業しても、いまは収入はそこまで上がらないどころか就職もままならなかったりするのです。

ただ、日本の大学は、入学も卒業も簡単なところがあるので、今後世界と戦うことになる子供たちは、仕事ができない人であっても大学を卒業していたほうが世界基準では信用度が高くなります。

◆大学に行っておいたほうがいい

昨今、「大学は意味がない」なんてこともいわれますが、日本だけで考えればそうかもしれないけど、インターネットで世界は狭くなっていて、仕事をする上では国境という基準がなくなりつつあることを考えると、僕は大学に行っておいたほうがいいと思うわけです。

ヨーロッパでは、地元の大学に通ったり、地元でなくてもEU加盟国の大学に通うなら大学の学費は無料という国は、オーストリア、フィンランド、フランス、ドイツ、スウェーデン……などなど結構あります。もちろん、教科書代や登録料で数十万円がかかる国もありますが、それでも日本やアメリカと比べれば安いですし、ロシアの地方の大学とかでは年間にかかる費用はテキストなどを含めて約17万円で、寮に住むのも1か月4000円くらいしかかからないなんてこともあるそうです。

という感じで、国民が安価に教育を受けられるようにすることで、将来、国を担う人の教育レベルを高くしようとしているのが、アメリカ以外の先進国の一般的な考え方だったりします。

では「無償化」すべきなのでしょうか? それはまた次回。

―[ひろゆき連載コラム「僕が親ならこうするね」]―

【ひろゆき】

西村博之(にしむらひろゆき)’76年、神奈川県生まれ。フランス在住、たまに日本。2ちゃんねる・ニコニコの元管理人で、英語圏最大の掲示板サイト『4chan』現管理人。SPA!誌面にて11年間にわたり「ネット炎上観察記」を連載。近著に『自分は自分、バカはバカ』(SBクリエイティブ)など

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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