ミキ、揃っての声優業を振り返る「亜生が上から目線で…」<『トロールズ ミュージック★パワー』インタビュー>

 

人気お笑い芸人のミキ(昴生さん・亜生さん)が、10月2日(金)より全国公開されるアニメーション映画『トロールズ ミュージック★パワー』で、揃って声優に挑戦しています。

『トロールズ ミュージック★パワー』は、歌って踊ってハグして、ハッピーに暮らすポップ村のトロールたちが主人公。王国中のトロールたちから、すべての音楽を奪おうとするロック村のバーブに立ち向かうため、ポップ村の女王・ポピーと仲間たちが、壮大な旅に出る物語です。

本作にて、昴生さんはトロール王国のひとつ『シンフォニー村』に暮らす“クラシック・トロール”の指揮者・トロールツァルトを、亜生さんはみんなの案内役クラウド・ガイの声を担当しました。

めるもではおふたりに、声優に挑戦した感想や現場での裏話、おふたりの旅の思い出まで、たっぷりお伺いしました。

 

 

――『トロールズ ミュージック★パワー』日本語吹き替え版キャストに決まったとき、おふたりでどんなお話をされましたか?

昴生:亜生が『ライオン・キング』で1回声優をやっているので、偉そうにアドバイスみたいなの、してきよったんですよ。「こういうふうに臨めばいい」みたいな感じで言ってきて。

亜生:普段の声の使い方とは、また違う喉の使い方するんで。声優って、そういうことなんですよ。

昴生:……! こういうこと、言うてきよったんで一度、暴力は働きました。声優の経験はあるけど、1回やから! 何十年もやってるベテラン風にしゃべってきて、上から目線なんですよ。

 

――おふたりの勢い、仲の良さがすでに伝わります(笑)。昴生さんは初挑戦でしたが、声優は、やりたかったことではあったんですか?

昴生:やりたかったです! 前の亜生のを観ていて、「いいな、うらやましいな」と思っていたんです。映画館の大きいスクリーンに、自分の声がね、バッと出るのはやっぱりうれしいですよね。

 

――緊張はありましたか?

昴生:そりゃありました! なんやったら、録ってるときはずっと顔、真っ赤でしたから。

慣れない現場なんでね、「どんなもんなんかな」ってドキドキやってました。今回も、前にドラマに出たときも、練習は奥さんに手伝ってもらってたんですけど、感じが全然わかれへんくて。いざ本番に臨んで、何か言われるかなと思ったら、監督に「意外といいですね!」と言われたんですよ。「ホンマですか?」ってなって。「じゃあ次は、素のままの昴生さんでやってみましょうか」と言われてやったんですけど、全然トロールツァルトの声が抜けなくて……。「すみません、昴生がわからない……」って…もう、自分を見失ってしまいました(笑)。それ以外はスムーズに、いきました。

 

亜生:そうなんや。……僕は監督に、「面白くないなあ」とか言われてました。

昴生:ええ!?

亜生:だから、「じゃあ、面白い感じ、しましょうか?」とバーッとやっても、「全然面白くないな」と言われて、めっちゃイラッとしました(笑)。5パターンぐらい、いろいろな声を出したけど、全部、「ああ、違うな」みたいな。

 

――レコーディングブースに入ると緊張する、というのもありますかね?

亜生:やっぱり緊張はします。僕がしゃべっている後ろで、偉い人がいっぱい聞いてると思うと、「どうなんやろ!?」みたいな。一番緊張するのが、初めて声を出すときなんです。想像して声を練習してきたのに、監督に「全然違う、それじゃないです」とか言われたら、もう「恥ずかし!」っていう。

 

昴生:僕ら芸人の合格基準って、やっぱり笑いじゃないですか。笑い声があったら「これ、よかったんや!」となるんですけど、この現場はそんなんじゃない。だから、「これ合ってんのかな、どうなんかな」って余計ビクビクするんですよ。シーンと静まり返ってると、「なんか不手際あったんかな、違うんかな……」と思ってしまうんです。

 

――おふたりの声も入った、完成した日本語吹き替え版をご覧になったときは、どんなお気持ちになりましたか?

昴生:もう、「仲間に入れていただいてありがとうございます!」という感じです、本当に。自分らで合格点なんて出せないですからね。

亜生:そうですね。観てもらってどう思っていただけるかですね! 僕ら以外の日本語キャストの皆さんが、もう完璧で……。

 

昴生:ほんまにびっくりした。途中で、(上白石)萌音ちゃん、ウエンツ(瑛士)さん、仲(里依紗)さんが(声を)やってることを、忘れちゃうんですよね。みんな、そのキャラクターにしか聞こえへんからすごいな……、皆さんはほんまにさすがやなっていうか。何よりも歌があるから、めっちゃ大変やったやろなと思いました。皆さん、歌も完璧にできてるし、聴いていて違和感がないのが、やっぱいいですよね。萌音ちゃんの歌声が、さらにいいなと思いました。萌音ちゃんは結構しっとりした歌を歌うイメージが今まであったけど、今回はポップで明るい歌が多いから、「こんな萌音ちゃんの一面もあんねや」と思ったし、早く皆さんに観てもらいたいですね。

亜生:ほんまに、萌音ちゃん、仲さんとかすごいうまいんですけど、やっぱり……ちょっとウエンツさんが足、引っ張ってんなって。

昴生:(笑)。

亜生:次作は、ウエンツさんのところ、僕で!

昴生:(記事に)書けるわけない!!

亜生:すみません(笑)。皆さん、ほんまにうまかったです。正直、観てる最中は誰が声をやってるとかじゃなくて、ほんまにキャラクターが歌ってるという感じで観られました。ナチュラルですごいなと思います。

 

――お互いの声の印象は、いかがでしたか?

亜生:「お兄ちゃん、うまいな」と思いました。お兄ちゃんの感じやけど、集中して聴かなわからへんぐらい。

昴生:僕は観ていたとき、最初は恥ずかしかったですね。自分のシーンがくるの、わかるじゃないですか。「うわ、くる、くる」と思って、自分ではドキドキしてあまり観てられなかったっすね。あと……今回、亜生がしゃべり出しですけど、もう亜生の声としか聞こえへんかった。

亜生:うん。正直、今回、僕です。

昴生:(笑)。

 

――先ほどの5パターンの中で、「僕」がチョイスされたんですね(笑)。

亜生:観たとき、「あ、その声になったんや!」って、自分でびっくりしたんですよ。正直、映画観ながら「僕やん」って。

昴生:クラウド・ガイちゃうやん、ミキの亜生やん(笑)。

亜生:僕なんですよ。はい。だから、それだけが不安ですね。

 

昴生:(笑)。試写をマネージャーやみんなと観てて、終わった後「面白かったな」がもちろん一番最初にきたんですけど、その後に全員の口から「亜生やったな」って(笑)。『ライオン・キング』のときは、みんな、気づかなかったんですよ。僕、映画館に行って観てて、エンドクレジットがバーッと流れてくるときに、前の席の人とかが、「えっ。あれ、亜生くんがやってたんや!」って聞こえたんです。そのとき、うれしくて。

亜生:でも、今回の作品は、観ながら「これ、亜生くんがやってんねやろな」って言うと思う(笑)。

昴生:エンドクレジットで流れてきても、「もうわかっとるわ!」ってなるな。

 

――それも日本語版を観る楽しみのひとつになるかもしれませんね。本作、ポピーがトロールの世界を守るため、仲間たちと旅に出る様子が描かれますが、おふたりがこれまでの中で一番印象に残っている旅のエピソード、ぜひ教えてください。

昴生:地元が京都なんですけど、毎年、夏休みに3日くらいかけて、自転車で琵琶湖を1周するのをやっていました。京都の山から登って、下りて、琵琶湖に行くんですね。けど、山を登ってる最中に、「うわ、行くんじゃなかった……」って後悔するんですよ。3日間ずっと「嫌やな、嫌やな、はよ帰りたいな」って後悔しながら自転車乗ってて(笑)。逆走したらすぐ帰れるのに、わざわざ遠回りして「帰りたいな、帰りたいな」って。でも、それがいい経験やったなと思ってます。中学生のときから、自分らでテント張って泊まってとかやってたんで、楽しい経験でしたね。友達となんで、めっちゃケンカもするんですけど(笑)、いい経験でした、ほんまに。

 

亜生:……僕も同じことをやってました。

昴生:(笑)。亜生はすぐ真似するんですよ。

亜生:お兄ちゃんが1回やってることって、「あんたもやりなさい」って、全部オカンが勧めてくるんですよ。なので、僕も一緒のことやってて。僕は、1日目で口のところにめっちゃでっかいヘルペスできて。それがピリピリピリピリしてきて……琵琶湖のきれいな景色とかも何も覚えてない。唇がとりあえず痛かった、っていう印象です。

 

――ありがとうございました(笑)。では、最後に公開を楽しみにしている皆さんに、メッセージをお願いします。

昴生:小さい子から、大人の方まで本当に楽しんで観られる映画やと思います。一見、「子ども向けなんかな?」と思われるかもしれないけど、ストーリーは大人の方にも響くというか。音楽なんて、ほんまに僕らの世代もすごく楽しめる、知っている曲がたくさんなので、ぜひ観に行ってください。

亜生:80年代の曲とかが使われてるので、お母さんには懐かしい、子どもは初めて聴くけどちょっとハマっちゃう、みたいな感じもあると思います。日本語吹き替え版、英語版を交互に観ても両方楽しめる、二度おいしい作品やと思うので、よろしくお願いします!(取材・文:赤山恭子、写真:iwa)

 

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アニメーション映画『トロールズ ミュージック★パワー』は2020年10月2日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー。

 

出演:上白石萌音、ウエンツ瑛士、仲里依紗、ミキ・昴生、ミキ・‎亜生 ほか
公式サイト:gaga.ne.jp/trolls/
(C)2020 Universal Pictures

WRITER

  • 赤山恭子
  •        

  • エンタメ雑誌編集部に勤務後、ハリウッド映画の版権を買い付け日本国内で販売するディストリビューターを経て、フリーの映画/エンタメライターに。現在は、監督・俳優のインタビューを中心に、現場取材、映画紹介コーナーほかも担当。相手の心に寄り添い、時に突っ込みながら深めてゆくインタビューが持ち味。

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