Google、初の5Gスマホ「Pixel 5」正式発表。広角と超広角の2カメラ搭載


Googleは9月30日(米国時間)、5Gに対応したフラッグシップスマートフォン「Pixel 5」を発表した。日本を含む8か国で10月15日に発売。米国では10月29日に発売される。

○初の5Gモデル。同時発表のPixel 4a(5G)が兄弟機

Googleの技術を詰め込んだPixelシリーズの5世代目のモデルにして、初の5G対応モデルとなる。同時に発表された5G対応版のPixel 4aの上位モデルに相当し、多くの仕様が共通する。

独自機能を詰め込んだ前世代モデルPixel 4に対して、Pixel 5はスマートフォンとしてはオーソドックスな仕様を備える。ソフトウェアで実現できる機能に重点を置き、いくつかのGoogleサービスで5Gの高速通信に対応したことがアピールされた。

5G版Pixel 4aとはチップセットや5G対応、カメラの構成まで共通となっており、大きな違いは、ボディの素材と防水・防じん性能、90Hz駆動の有無など。なお、イヤホンジャックはPixel 4aのみが搭載しており、Pixel 5は備えない。

○90Hz駆動ディスプレイを継続搭載

前世代モデルと同じく、ディスプレイは90Hz駆動に対応。左上にインカメラ用の小さな穴が抜けたパンチホール型有機ELディスプレイとなっている。

スクロール表示などをなめらかに描画できる。サイズは6インチで解像度は2,340×1,080ドット。HDR表示もサポートする。
○バッテリー容量拡大。ワイヤレス逆充電も

Pixelシリーズで弱点となっていた電池持ちでは、バッテリー容量を4,080mAhに拡大。ソフトウェアで実現する機能として、緊急時用のスーパーバッテリーセーバーモードを搭載。駆動するアプリを制限することで、連続駆動時間を最大48時間に拡大した。同機能は過去のPixelシリーズ製品もアップデートで利用可能となる。

USB Type-Cで18Wの急速充電に対応し、ワイヤレス充電も利用できる。今回新たにワイヤレス逆充電、すなわちPixel BudsのようなQi対応のイヤホンや、他のQi対応スマートフォンへの給電が可能となった。

○カメラは超広角レンズを初搭載

カメラは前世代モデルのPixel 4と同じデュアルカメラだが、構成が変更されている。望遠レンズが無くなり、新たに超広角が追加された。

背面カメラは広角側が画角77度の1220万画素。超広角レンズは画角107度の1600万画素となっている。インカメラは画角83度の800万画素。なお、このカメラ構成は同時発表のPixel 4a(5G)とまったく同じ構成だ。

ソフトウェアの向上により、主に露出補正の性能が改善。HDR+機能が大きく改善された。また、新たな撮影モード「夜景ポートレート」が追加された。背景をふわりとぼかすポートレートモードは、一般的には薄暗い環境で撮影することはできないが、Googleのソフトウェア技術によって薄暗いでのポートレートが実現している。

また、夕焼けの逆光時に自分撮りをした時、人が暗く写ってしまうシーンで明るく補正する「ポートレートライト」機能を搭載。Googleフォトの編集機能でも同等の機能に対応する。

動画撮影では、シネマティックな撮影効果を手軽に実現するモードが搭載された。遠くの静物を撮影するロック、激しい動作を撮影するアクティブ、パンニング動画(固定カメラを回転させて撮影)を撮影するシネマティック撮影の3種類のモードを選択できる。
○保留電話を待たなくていい「Hold for Me」(英語のみ)

前世代のPixel 4ではレーダー技術Soliを活用した手かざしジェスチャーを検出する「モーションセンス」が目玉機能として搭載されたが、今回のPixel 5では省かれている。握って操作できる「Active Edge」も搭載されない。

Pixel 5が特徴的なハードウェア機能を失った一方で、ソフトウェアで実現する新機能が用意された。Pixelシリーズの電話アプリでは「Hold for Me」という機能が搭載される。

Hold for Meは、Google アシスタントによる自動通話機能「Google Duplex」がコールセンターに電話し、保留電話を自動で認識。人が出たらユーザーに知らせるという機能だ。

長時間待たされる可能性があり、どのくらい待てば相手が出るのか分からないという不安が解消できる。この機能は、過去に発売されたPixelシリーズにもソフトウェアアップデートで提供される。ただし、当初は英語のみに対応する。
○Snapdragon 765G搭載。5Gはサブ6のみ対応

5Gはサブ6帯をサポートし、ミリ波帯は利用できない(ミリ波は米国版のみ対応)。5Gモデルの登場にあわせ、Googleアプリの一部が高速通信に最適化されている。GoogleフォトやYouTubeなどが対象という。

物理SIMスロット(nanoSIM)に加え、eSIMにも対応するデュアルSIMモデルとなる。NFCに対応し、日本向けモデルではおサイフケータイも搭載する。

チップセットはSnapdragon 765Gを搭載。性能重視のミドルレンジモデルで採用例が多いチップセットで、GPU性能が強化されている。メモリ(RAM)は8GB、ストレージは128GB。外部端子はUSB Type-C (USB 3.1 Gen1)を搭載する。Wi-Fiは802.11a / b / g / n / ac対応で2x2 MIMOをサポート。

背面に指紋センサーを備え、指紋認証機能Pixel Imprintに対応する。セキュリティチップとして、Googleが開発した「Titan M」を搭載。暗号化により個人データや取引が保護される。OSはAndroid 11をプリインストール。3年間のアップデート提供が保証される。

Pixel 5の購入者には、Google One(オンラインストレージ100GB)やYouTube Premiumが3か月無料となる、Google Play Pointsの上位会員になれるといった特典として付与される。

なお、純正ケースにはPixelシリーズでお馴染みのファブリック調のケースが用意される。25gと軽量なケースで、素材の70%にリサイクルプラスチックを使用している。ワイヤレス充電、およびワイヤレス逆充電(給電)もケースをつけたまま利用可能。デザインはGreen Chameleon、Blue Confetti、Static Gray、Basically Blackの4色展開で、価格は各5280円(税込)。

著者 : 石井徹 いしいとおる モバイルが専門のフリーライター。スマホを中心に5GやAIなど最新技術を幅広く取材する。スマホ購入履歴は100台以上。3キャリアのスマホを契約し、どこでも通信環境を確保できるよう心がけている。 この著者の記事一覧はこちら

当記事はマイナビニュースの提供記事です。

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