CHIHIRO「もうおしまい」は悲しい恋から卒業するためのお守りソング

UtaTen

「泣きうた」だけど前向きになれる


▲CHIHIRO - もうおしまい【MV】

福岡県出身のシンガーソングライターCHIHIRO。

叶わない恋や報われない恋に苦しむ女の子の素直な気持ちを綴った「泣きうた」は、配信チャートの上位に軒並みランクインしています。

さらに作詞・作曲家としても活躍。

彼女の楽曲は「私も同じ気持ちだったよ!」と言いたくなるような共感性とリアリティに溢れていますよね。

そして「泣きうた」なのに聴いている人が前向きな気持ちになれるところが、最も魅力的だと思います。

この記事では2020年7月8日に発売されたアルバム『Rose Quartz』に収録されている『もうおしまい』の歌詞の意味を考察します。

「友達以上恋人未満」の彼にさよなら




友達以上恋人未満」の関係に悩んでいる女性はたくさんいますよね。

完全に友達どまりなら、諦めて次の恋愛に進めるかもしれません。

でも友達以上だとそうはいきません。

思わせぶりな態度で「頑張れば恋人になれるかも」と淡い期待を抱いてしまうのが乙女心。

それでもなかなか恋人になれないのが現実。

手が届きそうで届かない、グレーゾーンに閉じ込められているようです。

この歌の主人公は、そんな関係に疲れてしまって「さよなら」を言おうとしているのです。

好きな人からの優しい言葉は宝物




好きな人からの優しい言葉は、まるで宝物のようですよね。

自分の手のひらで、何度も何度も読み返してみては嬉しい気持ちになります。

返信を心待ちにし、送られてきたLINEのメッセージや絵文字に、一喜一憂してしまうもの。

「こんなに優しいことを言ってくれるのなら、私に恋愛感情を持っているに違いない」なんて思い上がってしまうこともあるでしょう。

でも本当はこの歌詞にあるように、相手の言葉ではなく態度を見るべきなのですよね。

態度は嘘をつけないから。

このように『もうおしまい』は、聴いた人が恋をしたくなるような共感性とリアリティに溢れています。

そこがとても魅力的で、一緒に恋をしている気分にさせてくれるのです。

その糸を手放して赤い糸を手に入れる




この歌詞で「好きな人は自分に恋愛感情を持っていない」ことがはっきり示されます。

本気で好きな相手に対して、気まぐれに連絡なんてしないですよね。

相手にも好きになってもらうために、必死で連絡してくるのではないでしょうか。

おそらくこの男性は、主人公の女性と恋愛関係になる気持ちはないけれど、その女性からはずっと片想いをされていたいのではないでしょうか。

自分は愛していないのに相手からは愛されることで、承認欲求を満たしたいのかもしれません。

なんだかずるいですよね。

でも、ここからがCHIHIROの真骨頂だと思うのです。

彼女は、はっきりと「握りしめているその糸は運命の赤い糸ではないよ」と表現しています。

彼は運命の人ではなかったのです。

その手から彼に繋がる細い糸を手放さないと、運命の赤い糸を掴むことはできません。

だから「辛いけれど、重くなりたくないと必死に頑張るのはやめて赤い糸を探しにいこうよ」と聴く人に語り掛けているのではないでしょうか。

『もうおしまい』と言い切って、自分で今の悲しい恋愛にピリオドを打つ。

そして新しく歩き出す凛とした女性の姿が描かれていて、前向きな気持ちになれますね。

誰かの温かい気持ちがお守りになる



『もうおしまい』が収録されているアルバムのタイトルの意味は、ご存知でしょうか。

「Rose Quartz(ローズクォーツ)」とは、水晶の一種で優しいピンク色をしているもの。

パワーストーンとしての効能は「恋が成就する」という意味を持っているので、ローズクォーツのブレスレットやペンダントを持っている女性も多いのではないでしょうか。

そうするとこのアルバムは、音楽で表す恋のお守りといえますね。

”本当は愛されていないのかもしれない。本当は運命の人ではないのかもしれない”。

薄々そう感じる恋もありますが、なかなか想いを断ち切ることは難しいものです。

今までの時間と努力を無駄にするような気がしたり、他に新しい人ができるかどうか不安になったり、付き合いが長ければ楽しい思い出でもあるでしょう。

それでも『もうおしまい』と、勇気を持って曖昧な関係に終わりを告げ幸せになることを、この曲は応援している気がします。

辛いことを乗り終えて前向きに生きる女性の背中をそっと押す。

そんなCHIHIROの温かい気持ちが、何よりもお守りになっているのではないでしょうか。

「泣きうた」と呼ばれているのに、聴き終わったあと爽やかな気持ちになる『もうおしまい』。

是非、聴いてみてくださいね。

TEXT 三田綾子

当記事はUtaTenの提供記事です。

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