西海岸山火事の空中散布がSF映画のよう。元JAL機も地表スレスレです

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Image: Rex Chapman/Twittter

やっと青空が戻った西海岸、これも火の海で戦う消火隊のおかげ。

オレゴンでは美しいマウント・フッドを守るため、モンタナから駆け付けた民間ヘリパイロットが殉職する悲劇もありました…。各地で活躍する消火隊の写真と映像を少し集めてみました。

JAL退役後の空の女王


まずはこちら、世界一大きな消火ジェット(尾翼番号944)。なんと日本航空に1992年納品されたボーイング747旅客機です。

2009年に貨物機になって、2014年にスーパータンカーに改造。2017年から空中消火機保有台数世界一を誇るカリフォルニア州消防庁に配備されました。一度に運べる水や消化剤はド~ンと7万2000リットル。グラマンの消火ジェットS2の17往復分に相当します。8月の記録的落雷による山火事同時多発のときには、名門ワイナリーが集中するナパ&ソノマの北部に迫る山火事の消火で見事なマヌーバーを披露しました。




水陸両用飛行艇も活躍


次に紹介するのは、カナダから応援に駆け付けた水陸両用飛行艇ボンバルディアCL-415。こちらは超低空飛行で湖から水をすくい上げて、そのまま山に放水に戻っています。高度15mから降下して12秒で410m水上滑走して6,137リットルもがぶがぶ取水するんだとか! 元の高度に戻るのに要する距離はわずか1,340mです(Wikipediaより)。ひゃ~。


民家上空にさっそうとやってきた消化ジェット


9月上旬オレゴン南端にあるシェイクスピアの街アシュランドからメドフォードの一帯に広がったアルメダ・ファイア(Almeda Fire)では、火の手に包まれたターレント町の民家上空に忽然と現れる消火ジェットの映像が話題になりました。



こちらの火災は8日から10日間続き、行方不明50名、死者3名。3,000軒近くが焼け、被害が集中したターレントでも800軒が焼け野原になりました。爆心地のような瓦礫の山にピンクの消火剤の跡が生々しく残っていて壮絶です。

当局の調べによると、火元のひとつはアシュランドの北にあるターレントのそのまた北にあるフェニックスの住宅街で、8日午後5時ごろ「男が家に火をつけている」という通報があって消防が駆けつけたところ近くに不審な男がいたため身柄をおさえて逮捕しました。男の名前はMichael Jarrod Bakkela容疑者(41)で、保釈金は500万ドル(約5億2600万円)。放火・薬物所持などの疑いですが、死者も出ているため殺人の重刑に処せられる可能性もあります。22日の罪状認否では無実を訴えましたが、どうなることやら…。

ちなみにアルメダ・ファイア自体はその6時間前に始まっていて、大元の火元はアシュランド北部。そこから約1マイル(1.6km)離れた地点から男の焼死体も見つかっていると警察は言っています。ネットでは「極左のアンタイファ(Antifa)が放火して回った」という噂も広まっていますが、FBIは事実無根と否定しています。現にBakkela容疑者もただのメスカリン中毒ですしね…。窃盗、住居不法侵入など前科多数。逮捕時の写真もニヤニヤ笑っていて、運動家というより火災に乗じたコソ泥っぽい風情を漂わせています。大元の火元は不明だけど、こちらの噂も火消しのスーパータンカーが要る…かも?

当記事はギズモード・ジャパンの提供記事です。

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