月刊「根本宗子」第18号 『もっとも大いなる愛へ』完全無観客で生配信上演が決定 根本宗子から熱いコメントが到着

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2020年11月4日(水)~8日(日)下北沢 本多劇場にて、月刊「根本宗子」第18号『もっとも大いなる愛へ』の上演が決定した。完全無観客で、本多劇場よりイープラス「Streaming+」にて生配信される。

作・演出・企画を根本宗子が手掛け、伊藤万理華、藤松祥子、小日向星一、安川まり、rikoが出演、7日のみ、大森靖子が生出演・生歌唱する。主題歌は、根本の強い希望で大森が担当し、歌詞は根本と大森の二人が手掛け、言葉を紡ぐ。

本作は、根本の完全オリジナルの新作となり、稽古は完全リモートで行われ、俳優同士が対面するのは初日の前夜となる。また、毎公演本編終演後の演出家と俳優のフィードバックの会話もそのまま生配信し、翌日への課題を観客と共有した上で、千秋楽までの製作過程を観客に配信して作品をブラッシュアップさせていくという前代未聞の試みを行う。

コロナ禍に於いても新しいことに挑戦し続ける根本の新たな挑戦に注目したい。

根本宗子ご挨拶

根本宗子 撮影.宮川舞子
根本宗子 撮影.宮川舞子

えっと、めちゃくちゃ長くなります。全部のニュースサイトがなるべく全文載せてくれることを信じて書きますね。

ついに劇団公演を、生配信無観客でやる時がやってきました。
客席への入場制限が緩和される中、何で無観客でやるの?って思われる方、たくさんいらっしゃると思います。
キャスト、スタッフ、お客様の安全面を最大限に考えた上、というのはもちろんのこと、2020年のこの状況を、しっかり興業として記憶に残しておきたい、という気持ちもあるんです。

演劇の興行というのはそもそも1年とか2年とか前から、大きものならもっと前から企画を立て、小屋を決め、キャスティングをして成り立っています。11月に本多劇場での本公演があると決まっていた私がこの公演形態の最終ジャッジをしなくてはならなかったのは今年の5月です。5月の時点で、「11月にはお客様が入れられているはず!」というギャンブルを私は出来なかったわけです。

もちろんそこから状況が変わったわけですから、配信とお客さん入れて両方やれば?ってお思いになると思うのですが、私は配信と生を全くの別ものだと思っているので、両方で面白いなんてのは演劇の場合無理なのです。ならばどちらか選び、その形態でやれるだけのパフォーマンスをやりたいと思ったので、5月からこの少しドキュメンタリーを兼ねたような興行を準備してきたわけです。

2020年このような状況になって、演劇はいろいろな事を言われてきました。でも、すぐに対応するのって本当に大変なことなのです。だって、全部1からやり直すわけですから。

私はお客様をがっかりさせたくないのはもちろんですが、携わる人たちをこれ以上がっかりさせたくないなという気持ちになりました。だって、次こそ本番がお客様の前でやれる!って思っていたものが、またダメになったり、企画がもう世界の様子で変わり続けて、その度俳優はがっかりし、肩を落とし、でもそれを悟られないように精一杯気持ちを持ち上げ、今できることをやってきたのです。もちろんこれは演劇に限ったことではないですし、世界中が大変な時ですから、自分たちだけ特別辛いなんてことを言うつもりもないし、そんなことを思っているわけではないです。

ただ、私は作家として、演出家として、演劇に携わる人の気持ちを大事にしなくては、と思ったというのも正直な気持ちです。ギリギリまで粘って、やっぱり入れられませんでしたとなり、最悪の場合、お客様ありで考えていた予算組みの公演を配信に変えられず、発表することなく公演がなくなる。もしくは出るはずだった人数を減らして別のもの、なんてことになったら、私が出演者だったら悲しくて悲しくて仕方がないと思ったから、5月で決められる最善の選択を取りました。この座組みでやりたかったからです。

さあ、無観客で配信と決まったからには、普通にやるのなんて面白くも何ともありませんよね?
ならば完全にリモートでお稽古をして、公演前夜にみんなが初対面して、ゲネプロだけやって、初日から配信するのが面白いのではないかと。それってもう半分はドキュメンタリーですよね。そんな演劇観たことないな、と胸躍り出しました。

そして、さらに本番後のいわゆるダメ出し部分まで配信して、我々が普段どのように作品をブラッシュアップさせているかをそのまんま観せてしまえと思いました。ただの面白だけでこうしてるわけではないんです。

普段の演劇の稽古でどれだけ俳優がすごいことをしているのかを知って欲しいのです。演出家の頭だけで完成する演劇なんて存在しないし、優秀な俳優であればあるほど、どれだけ稽古の時間が豊かなものかを皆さんに知っていただきたいと思ったからです。

今回出演してくれる、伊藤万理華さん、藤松祥子さん、小日向星一さん、安川まりさん、踊り子のrikoさんは私が近年出会った俳優の中で自分の本をこの人たちに託したいと最も思えた五人です。そこに音楽で大森靖子さんが加わってくれました。

「1回くらい生で歌いに行きたい。」と大森さんが言ってくれたことで、11月7日のみ大森さんが生出演してくれます。こんなことが叶ったのもこの公演形態だったからです。

自分でもこんな企画よくやるなあと思っています。説明されても何をやるのか全然よくわからないよって人もたくさんいると思います。いろんなところで説明して行くので、期待していてまず初日のチケットを買っておいてください。撮影は今回も二宮ユーキさんに託しました。面白くなる保証しかないです。

最後になりましたが、この公演で私の劇団としての活動は1年間お休みに入ります。次に劇団作品を自分の中から出すには1年間必要だなとじっくり考えて決めたことです。劇団活動を楽しみにしてくれている方々には本当にごめんなさいの気持ちでいっぱいなんですが、1年劇団公演やらないのって実はそんなに珍しいことじゃないので。私が今までやりすぎだっただけなので、そこちょっと大目に見てもらえたら。

2020年はいろんなことがありすぎて私は気持ちがぐっちゃぐっちゃなので、今できるすべてをこの公演に注ぎ、一回ゆっくり整理させてください。劇団を続けるためのポジティブな時間なので、わかってもらえたら嬉しい!今伝えたいことは作品に込めます。ファンでいてくれている方々の「えー!?劇団1年休み!?」の気持ちは、11月4日の初日から吹き飛ばすので、チケット買って待ってて欲しい!

当記事はSPICEの提供記事です。

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