Nintendo Switchだけじゃない…家電量販店の「意外なコロナ特需」

日刊SPA!

―[家電屋さんのトリセツ]―

皆さん、こんにちは。関東の某家電量販店に、十数年間務めている店員のスズキです。黒物から白物まで、ジャンルを問わずさまざまな商品の販売に携わり、店長も務めたことがある私が、日々の生活に役立つ家電の情報をお届けしていきます。

前回は「家電量販店が独自に行っている有料保証サービスは必要か?」をテーマにお伝えしましたが、今回はいつもと少し趣旨を変えて、「新型コロナによって家電量販店の現場はどう変化したか?」について、皆さんにお話したいと思います。

◆リモートワーク需要によりネット注目が急増

ご存じの通り、長引くコロナの影響で、観光・宿泊や外食など、多くの業界が苦境に立たされています。家電量販店も店舗に足を運んでくれる方は大きく減りました。最近は少しずつ客足も回復してきましたが、声をかけられるのを嫌がる方は多いと感じています。

お客さまの動向を様子見する機会が増えて、現場では歯がゆい思いをしていますが、ネットでの注文が増えていて、幸いにも売り上げは非常に好調です。ここ数か月は前年比150%ほどで推移しています。

冷蔵庫や洗濯機といった搬入や設置をするときに人と接する大型家電は買い替えをしばらく待つ動きがあり、全体的に不調ですが、リモートワークの推進に伴い、新たな売れ筋が生まれてくれました。これまでは一部の人しか興味がなかったWebカメラやマイクといった商品の需要が多く伸びていて、いまだに品薄の状態が続いているようです。

◆たこ焼き機、かき氷機…巣ごもり需要が大幅拡大

また、巣ごもり需要も売り上げに大きく貢献してくれました。普段は大きな売り上げにつながることのにないたこ焼き器やかき氷機、流しそうめん機が飛ぶように売れたのは今年の消費の象徴的な出来事だったかと思います。特にたこ焼き器は人気でしたね。私が販売員を始めて以降、こんなに売れることがなかったので驚きでした……。

Nintendo Switchを中心にゲームの売り上げも上々です。3月に発売された『あつまれ どうぶつの森』は、ゲームはもちろん、関連商品の『どうぶつの森amiiboカード』もよく売れています。Nintendo Switch本体の品薄も続いていて、任天堂の人気の高さを改めて実感しました。フィットネス目的で購入されているお客さまで多いようで、これも今年の世相を反映したコロナ需要のひとつといえるのかもしれません。

とはいえ、一刻も早くコロナが収束し、1人でも多くのお客さまが安心して店舗に足を運んでくれるようになる日を、いち販売員として心待ちにしています。

―[家電屋さんのトリセツ]―

【家電量販店のスズキ】

関東近郊の家電量販店で10年以上働く現役販売員。黒物から白物までジャンルを問わずさまざまな売り場を担当。実績が認められて大型店の店長を務めた経験もあるが、接客のほうが性に合うため、本部に直訴し現場復帰を果たす

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