谷水力、恐怖の霊的体験も暴露 舞台『真夜中のオカルト公務員』インタビュー

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「妖怪や天使や悪魔とかって見たことある?」

そんな問いにあなたならどう答えるだろうか。日常と隣り合わせの怪異たちに対処する部署の職員たちの物語で、原作はたもつ葉子による「真夜中のオカルト公務員」(コミックNewTypeで連載中)。2019年4月にTVアニメで放送された人気作だ。

今回、舞台『弱虫ペダル』(真波山岳役)、『あんさんぶるスターズ! On Stage』(衣更真緒役)、舞台『刀剣乱舞』慈伝 日日の葉よ散るらむ(南泉一文字役)などに出演する、谷水力の主演で2020年10月より舞台化される。

彼の身に起きた奇妙な霊体験とともに、久しぶりとなる舞台作品に出演することへの想いを聞いた。

オカルト的な存在は信じている方です――


ーーこの作品がどんな物語であるかと、演じられるキャラクターについて簡単にご紹介お願いします。

僕が演じるのは宮古 新(みやこ あらた)というキャラクターで、彼が採用されたのは新宿区役所の「夜間地域交流課」という部署。それまではオカルト的なものを信じていませんでしたが、家系的に特別な力を持っていて、視えるようになってから人ならざるもの(アナザー)とのコミュニケーションを通して問題を解決していくという作品です。原作を読ませていただいたとき、すごくワクワクしました。僕は今まで霊的なものを視たことがなく生きてきたのもありますが、アナザーと会話できるっていう能力はちょっと中二病心のようなものをくすぐられます。
谷水力
谷水力

ーー現実にある新宿や飯田橋などの場所が舞台になっていますね。

そうですね、新宿御苑だったり都庁だったり。「聖地巡礼」じゃないですが、色々落ち着いたら行ってみようかななんて! 区役所も行きやすいところなのでいいなと思います。​

ーー新宿は谷水さんにとって縁のある場所なんでしょうか。

少し前までは友達とご飯を食べるときによく行っていました。 劇場も新宿FACE(新宿区歌舞伎町)なので、まさに! って感じです。​

ーー新は「妖怪や天使や悪魔とかって見たことある?」と聞かれますが、谷水さんはオカルトを信じていたり、興味がありますか? 何かオカルトっぽい経験をしたことは……?

僕は信じている方です。小学校の頃に毎日一緒に登校するくらい仲が良かった子が、ある日一日中ずっと泣いていて、理由を聞いたら「急に霊的なものが視えるようになった」と言っていて。次の日から霊媒師さんからもらったというお札を持ち歩くようになっていて、さすがにこれは嘘じゃないなって。そこから信じるようになりましたね。

ーー霊に何かされてしまったんでしょうか……?

昨日まで見えなかったものが視えるようになって驚いただろうし、その子が言うには結構周りにうじゃうじゃいるらしいんですが、霊の方も視えていることがわかって自分の方に寄ってくるそうなんです。それがすごく怖かったって。それとその友人がすごい遠いところを見ていて「煙じゃないんだけど煙みたいな、あのモヤ見えない?」って言われたこともあります。実際に見に行ったら鳥の死体が落ちててビックリ! 純粋にすごいなってちょっとワクワクしちゃいました。
谷水力
谷水力

ーー怪談話が怖いのに聞きたくなってしまうのと似てますね。

その友達が言うには、僕にもその資質があるらしいです。視えるわけではありませんが、ちょっと「感じる」くらいはある気が……しなくもないことが……あったりなかったり(笑)。そういえば疲れてたのかもしれないんですが、上京したころの家で1週間くらい金縛りにあったことがあるんです。どこからかトコトコ歩く人の足音が聞こえてきて、すごく怖くて! 金縛りなので動けないし何もできない。その足音が日に日に近づいてきて、とうとう背中くらいまで近くまで来て……あまりにもヤバい! って思ったので、いろんな人に相談しました。「ハサミを枕の下に入れるといいらしい」ということを聞いたので実践した結果、次の日から金縛りがなくなりました。不思議な経験でした。そうですね、はっきりは視たことがないんですが、視てみたい気もしますし、視たくない気もします……。

ーーアナザーを舞台でどう表現するのかも気になりますね。

そうですね。この作品にはアナザーがいてこその作品、そしてこの作品の大きな特色だと思うので、その特色を生かして心に残る舞台を作っていければと思います。

ーー原作を読んだ際に好きだなって思ったキャラクターは?

ウェウェコヨトル(琥珀)ですね。彼のちょっと人懐っこいところは僕のすごく好きな雰囲気です!

早乙女太一、小澤廉……目指す座長の姿


ーー共演者の方々について教えてください。同僚である榊京一役の磯野大さんとは舞台『刀剣乱舞』でご一緒されてました。

大くんとは同じシーンも当時多かったので、久々の共演がすごく楽しみです! おそらく今回もいっぱい絡むことになるでしょうし、話し合いながらできたらいいなと思います。ウェウェコヨトル(琥珀)役の釣本南くんは、舞台での共演はないですが、一緒にフットサルの大会に出たことがあります。すごくキーパーが上手いんです! この舞台でもキーパーのように僕らを受け止める活躍をしてくれることでしょう(笑)。新と同じ職場の姫塚セオ役はとまんくんです。共演はまだないですが、昔ご挨拶させていただいたことがあって、ご一緒できるのが楽しみです。それと、実は結構初めましての方がほとんどで。比較的年齢の近い方が多いので、早く仲を深められるといいなと思います。新しい出会いをして、そこで新しく生まれるものを早く味わいたいですね。​
谷水力
谷水力

ーー今回は2度目の主演となる舞台ですが、「座長」として目指すもの、座長の在り方など考えていることはありますか。

座長っていろんな在り方があって、背中で見せてくれる人、ちょっと天然でみんながついていきたくなる人、たくさんあると思います。僕はまだお芝居が上手いというわけではないのですが、ついてきていただけるように努力したいです。でも座長だからというよりは新のようにたくさんコミュニケーションをとって早く仲良くなって、みんなが切磋琢磨しあえる座組になればと思います。

ーー印象に残っている座長さんはいますか。

たくさんいますが、以前共演した方で特に印象に残っているのが早乙女太一さんです。初めから全部台本が頭に入っているし、言われたこともすぐ表現できる方です。そんなに「俺がひっぱっていくぞ!」という雰囲気ではないんですが、最初からもう全部できているのを見て、カンパニー自体もすごく引き締まっていました。共演が多い小澤廉くんもすごく努力家です。でも彼の持つキャラクター性というか、くだけた感じが周りの空気を柔らかくしてしまうところはすごくうらやましいなと思いつつ、尊敬しています。自分にないものを持っている人を見るととてもうらやましくなります。

自粛期間、ますます舞台への気持ちが強くなりました


ーー長い自粛期間がありました。演劇業界でもつらい時期だったと思いますが、逆に何か得たものがあれば教えてください。

仕事も外出も少なくなり、人と会う機会も極端に減っていろいろ考えるようになっていました。今後のビジョンや将来、このままでいいのかなって現実的な面で悩みました。この自粛中、自分にできることがないかと考えてもなかなか行動に移れない自分もいて、すごくそれがじれったくて不甲斐ないなと思いました。よかったと言えば、自分を見つめ直す時間が作れたことですね。家では専ら映画を見たり、筋トレをして過ごしてました。
谷水力
谷水力

ーー筋トレで「筋肉」を得たと(笑)。

でも買い物に行く時くらいしか外に出られなかったので、逆に少し太ってしまいました(笑)。まずい!

ーーTwitterでは手洗いチャレンジや自撮りリレーなどに積極的に参加されていましたね。いろんな舞台が中止・延期になる中、俳優さんたちのそのようなつながりを見て少し元気をもらえたような気がします。

本当ですか!? よかったです。時間があったので、ちょっと動画編集をがんばってみよう! と思ってアプリを探して挑戦してみました。やってみると案外楽しかったです♪ 前にバトンを繋げてくれた方の動画を見て、これは面白そうだ! って。いろんな方がそういう活動に参加していましたが、家にいる時間が多いからこそできることがあるというか。ファンの方々とお会いする機会も極端に減ってしまった時期だったので、このようなタグでみんなと繋がることができたのはすごく良い機会でした。

ーー舞台や撮影、配信などたくさん活動されていますが、谷水さんが一番好きなことは何ですか?

舞台ですね! 3~4か月くらい全く舞台に立てていない状態で、ますます舞台への気持ちが強くなりました。ステージに立ってお芝居をしているときのことを思うと、やっぱり戻りたいなって思いますし、舞台ならではの景色――お客さまがたくさん入ってくださっている様子、毎日変わるお芝居に対する反応、そのリアクションを受け取るっていう楽しさが舞台にはあって。そして公演を走り切り、千秋楽が終わって拍手をいただいたときの感動は、一度味わってしまうと! 早く以前のように舞台ができるようになればと思っています。

ーー役者さんにとっても、ファンにとっても待ちに待った舞台ですね!

そうですね! もう本当に! 頑張ります!!

ーー公演に向けてメッセージをお願いします。

僕自身、座長として舞台に立たせていただくのは2回目です。役者としての経験もまだ浅いですが、その分誰よりも努力をし、そしてみんなで一丸となってこの作品を作っていきたいと思っています。オカルトという不思議で素敵な魅力をもつこの原作のファンの方々もたくさん来てくださると思います。みなさまが大好きな「真夜中のオカルト公務員」という作品の空気感をそのまま再現して、あの世界を体感、共感していただけるような舞台にしたいです。ぜひ観に来てください!
谷水力
谷水力

取材・文=松本裕美 写真=池上夢貢

当記事はSPICEの提供記事です。

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