仕事で「コスパ」を意識する上で大切なこと



「コスパ」と略して言われることが多い、コストパフォーマンス。

仕事で「もっとコストパフォーマンス意識してよ!」と、指導の現場で使われることも多い表現です。もし、あなたがこんな指示を受けた経験があるなら……。この記事は読んで損はないですよ。

少しだけあなたのビジネスシーンにおけるコスパ向上に役立てるかと思います。

■コストパフォーマンスの意味とは?

実は「コストパフォーマンス」は和製英語で、ムリヤリ英語表記をするなら cost performance (費用・成果)となります。日本語での意味は「費用対効果」で、かけた費用に対して効果がどれくらい出ているかを表すものです。

「コストパフォーマンスがいい」は、費用に対して、成果が大きかったことを意味します。

英語圏では意味が通じませんので、英会話の場面では Great value for money. (成果に比べて安い価格設定だ)/ It is cost efficient. (コスト効率がいい)といった表現を使います。

逆にコストパフォーマンスが悪いとは、かけた費用に対して、成果が思うように出ないことを表します。日本語だと「骨折り損のくたびれ儲け」や「無駄骨を折る」といった表現が、類義語になるでしょう。

■「コストパフォーマンスが高い」とは?

では「コストパフォーマンスが高い」とは、具体的にどういった事例を指すのでしょうか。具体例と共に、言葉の使い方を見ていきましょう。

◇コストパフォーマンスが高いケース

例えば、こんな事例は「コストパフォーマンスが高い」といえます。

☆ケース1:人件費を下げて同じ成果を出した

あなたは5人でプロジェクトをまとめる必要があった。しかし、5人のうち4人は未経験のスタッフだった。

あなたが工夫して初心者向けマニュアルを作った結果、5人で通常通りの成果が出せた。

この時、会社は経験者より安い人件費で未経験の人を雇い、さらに同等の成果を出せたため、あなたは「コストパフォーマンスが高い仕事をした」と褒められた。

☆ケース2:費用を抑えて同じ成果を出した

あなたは、複数のイベントを運営することになった。

これまではイベントごとに印刷物や設営用の飾りを手配していたが、あなたは「サイズを現場で調整できる飾りにすれば、何種類も発注する必要がなくなり、1つ当たりの単価が下がるかも」と気付き、同じ飾りを大量発注することで費用を下げた。

そのため、同じ成果でもコストが下がり「コストパフォーマンスが高い」と評価された。

◇コストパフォーマンスが低いケース

逆に、こういったケースが「コストパフォーマンスが低い」といわれる事例です。

☆ケース1:無駄な作業で残業代が増えた

あなたは、社内の飲み会を手配している。

参加者全員へ一気に場所や時間を連絡すれば簡単に集まれるものを、社員から問い合わせがある都度ごとに場所・時間を連絡していた。そのため残業時間が増えてしまった。

上司から「あのね、残業代もタダじゃないんだ。君はもう少しコストパフォーマンスを意識して行動しようか」とお叱りを受けてしまった。

☆ケース2:本来いらないはずの費用を発生させた

あなたは、ある仕事のために資材を手配した。

「後でいいや」と手配をギリギリまで放っておいたら、手配するときに特急料金がかかって割高になった。

そのため、予算管理の担当者から「コストパフォーマンスをもっと考慮してください」と指導が入った。

■コストパフォーマンスを意識する上で大切なこと

では、コストパフォーマンスを意識するにはどうしたらいいでしょうか。

ここまでをまとめると、「コストパフォーマンスが高い・低い」とは、かかった費用をどれだけ無駄にしなかったかで表せます。大事なのは、単純な材料費だけが「コスト」に計上されているわけではない点。

会社では、人が働くにも人件費がかかります。自宅なら「お弁当を毎日作って家計に貢献」とか「自宅菜園で野菜を節約」といった考えでも構いませんが、会社では人件費も考えてコスト(費用)を下げねばならないのです。

■コストパフォーマンスを意識すると変わること、見えてくること

コストパフォーマンスを意識すると、視野が広がって仕事が進めやすくなります。具体的なケースを見ていきましょう。

◇「こだわりの限界」を決められて、労働時間が減る

これまであなたは「自分が頑張って時間を掛けること」「こだわり抜くこと」をいいことだと思ってきませんでしたか? 確かに、これらは仕事の完成度に関係します。しかし、無制限にこだわり続けると、コストパフォーマンスが下がってしまうのです。

コストパフォーマンスを意識すると「ここまではこだわりたい。でも、ここから先はコストパフォーマンスが下がってしまう」と”こだわりの限界点”を決められます。

そうすれば、あなたも「なんで褒められもしないこと、ここまで頑張ったんだろう」と燃え尽きることもなく、早く帰れます。

◇全体の完成度を意識できる

コストパフォーマンスは、いわば全体を見渡す視野。どうしても細かい完成度を上げると、「全体的にどう変わるのか」を見失いがちです。

「この部分って、あっても無くても変わらないよな。だったらそんなに頑張らなくてもいいかも」と、全体から見た「こだわりポイント」を計算できます。

結果、細部へこだわった時よりも全体的に高い成果を出しやすくなるのです。

◇仕事の改善策や効率的な方法を思いつける

コストパフォーマンスを意識すると、逆に「コストパフォーマンスが低い」分野に目がいくようになります。例えば、昔からそうだから……という理由だけで続いている手書きの日報を、オンラインで提出できるようにするとか。

また、たまった作業の順序を決めるとき、コストパフォーマンスが高い順に終わらせることで「とりあえず業務が全体では破綻しないように整える」といった考え方ができます。

コストパフォーマンスを意識して、楽しく仕事しよう

こんな風に、コストパフォーマンスを意識することで仕事は大きく変わるもの。コストパフォーマンスが上がれば、早く仕事が終わり、早く帰れて、社内で評価されやすくなります。

ぜひコストパフォーマンスを意識して、仕事を進めてみてください。

なお、上司がコストパフォーマンスより「こだわり」重視の場合は、ここまでの文章を全部忘れて上司の異動を祈ってください……ご愁傷様っす!

(トイアンナ)

※画像はイメージです

当記事はマイナビウーマンの提供記事です。

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