大坂なおみ選手、全米オープン制覇で7つのマスクを全て着用 「有言実行」に称賛の声

米時間12日、ニューヨークで行われた全米オープン女子シングルス決勝で大坂なおみ選手が見事優勝を果たした。試合ごとに“Black Lives Matter(BLM)”をサポートするマスクを着用し、無言ながらも力強いメッセージを届けてきた大坂選手には、世界中から称賛の声が寄せられている。

米時間12日、ニューヨークの「アーサー・アッシュ・スタジアム」にて全米オープン女子シングルス決勝が行われた。新型コロナウイルスの影響により会場はほぼ空席だったが、この日は恋人で米出身のラッパー、コーデー(YBNコーデーから改名)が見守るなか、大坂なおみ選手はベラルーシのヴィクトリア・アザレンカ選手を相手に逆転勝ちを決め、自身2度目となる全米オープン制覇を達成した。

大坂選手は全米オープン開幕初日、黒地に白い文字で「BREONNA TAYLOR」とロゴが入ったマスクを着用しメディアの注目を集めたが、のちのインタビューで“Black Lives Matter”(BLM)サポートの一環であること、そして警察の暴力と人種差別によって不当な死に至らしめられた犠牲者の名前が入ったマスクをあと6つ用意していることを明かしていた。

「(犠牲者の名前を挙げるとき)7つのマスクをもってしても足りないという事実は、本当に嘆かわしいことです。私は決勝まで勝ち進んで、用意したすべてのマスクを皆さんに見てもらいたい。」

と1つ1つのマスクに込めた思いを吐露していた大坂選手。その後、12日の決勝戦まで勝ち進み、用意した7枚のマスクをすべて着用する機会を自ら勝ち取った。

「BREONNA TAYLOR」のマスクを皮切りに、2日の2回戦では、昨年9月に極度の貧血症のため体を冷やさぬようスキーマスクを着用し歩いていたところを逮捕され、そのまま還らぬ人となったコロラド州のイライジャ・マクレインさんのマスク「ELIJAH MCCLAIN」を着用。3回戦では今年2月にジョギング中に元警察官の白人親子に猟銃で射殺されたジョージア州のアーマウド・アーベリーさん、4回戦では2012年に住宅街を歩いていたところ自警団員と口論になり、その後胸を撃たれ死亡したフロリダ州のトレイボン・マーティンさんの名前が刻まれたマスク「AHMAUD ARBERY」「TRAYVON MARTIN」をそれぞれ着用した。

さらに準々決勝では今年5月に白人警察官に膝で首を押さえつけられ死亡したミネソタ州のジョージ・フロイドさん「GEORGE FLOYD」、準決勝では2016年に車を運転中に「ブレーキライトが故障している」と停車を求められた後、警官によって射殺されたミネソタ州のフィランド・キャスティルさん「PHILANDO CASTILE」、そして12日に行われた決勝戦では2014年に「公園で銃を手にした不審な男がいる」「銃はおそらくレプリカだ」と通報され、駆けつけた警官に射殺された12歳の少年タミル・ライスさん「TAMIR RICE」の名前が入ったマスクを付けて登場した。

大坂選手は大会初日、

「もし皆さんの中にブレオナ・テイラーさんの身に起こった悲劇を知らない人がいたとしたら、その人達がマスクを見てグーグル検索をしてくれたりするかもしれません。」

「私にとって(名前入りマスクの着用は)人々の認識を高めるための行動です。彼らのストーリーを知れば、人々の関心はより高まっていくと思うのです。」

と自身がマスクを着用することの意義を語っていたが、そんな謙虚ながらもブレることのない信念と全7試合に勝利したこのたびの快挙には、世界中のファンから次のようなメッセージが多数寄せられている。

「本当におめでとう!!」

「有言実行とはまさにあなたのことよ!」

「新世代のリーダー誕生だ」

「黒人の声を広め、そして差別や人種的不正義にスポットライトを当ててくれてありがとう」

「あなたは清新な息吹のような人。優しさとその謙虚な姿勢に感謝します。世界に必要なのは、まさにあなたのような人だわ」

「13日間、7枚のマスク、1つのメッセージ:Black Lives Matter 大坂なおみ 全米オープンチャンピオン 2018&2020、あなたに敬意を表します」

画像は『大坂なおみ 2020年9月12日付Instagram「this is crazy.」』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 c.emma)

当記事はテックインサイトの提供記事です。

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