行定勲監督、大倉忠義と成田凌との『窮鼠はチーズの夢を見る』撮影裏話を語る

しらべぇ

2020/9/14 05:15

((C)︎『活弁シネマ倶楽部』)
コロナ禍の影響を受けて公開延期となっていた映画『窮鼠はチーズの夢を見る』が、9月11日よりついに公開した。

この新作を引っ提げ、「映画を語る」配信番組『活弁シネマ倶楽部』に、行定勲監督が満を持して登場。映画評論家の森直人氏、映画ソムリエの東紗友美氏とともに、大盛り上がりのトークを展開させている。

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■水城せとな氏の漫画作品が原作


本作は、水城せとな氏による漫画作品『窮鼠はチーズの夢を見る』『俎上の鯉は二度跳ねる』を原作としたもの。人を好きになることの喜びや痛みをどこまでも純粋に描き、細やかな心理描写が圧倒的な共感を呼んでいる作品だ。

主人公の大伴恭一役を大倉忠義、そして彼に想いを寄せる今ヶ瀬渉役を成田凌が演じている。どうしようもなく惹かれてしまう葛藤や強い嫉妬心…それらの複雑な感情を、彼らが時に繊細に、時に大胆に演じ、行定監督がその姿を美しくスクリーンに焼き付けている。


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■原作ファンの東氏も大絶賛

((C)︎『活弁シネマ倶楽部』)
この原作の大ファンだという東氏は、「行定さんが映画化すると知ったとき、今年の生きる意味になったと思いました。でも、とても期待してしまう反面…」と、ファンであるがゆえの不安もあったよう。

しかし、「原作にある丁寧な愛の描かれ方が、映画にも感じられました。期待を包み込んでくれる仕上がりでしたし、いま思い出しても胸がいっぱいになってしまいます」と大絶賛だ。

■大倉と成田に関して


大倉と成田に関して行定監督は、「この作品に関しては、役者として“コントロールの効くふたり”でした。撮影も早かったですね。準備期間にふたりが習得してきたものが現場に出ました」と語っている。

さらに「本作は“BL”でも“LGBTQ”の作品でもありません。その話をふたりにしました。デリケートな話も、男同士だとしやすかったですね」と続ける。

■「胸を張ってラブストーリーだと言えます」

((C)︎『活弁シネマ倶楽部』)
「セクシャリティうんぬんではなく、僕らって子供時代はより男同士で親密なコミュニケー ションを取っていましたよね」とも。

そして「この原作のすごいところは、性差や、(相手が)一番だとか二番だとか関係なく、“恋愛”を描いているところです。だから、そこに向かう映画を目指しました。その説得力を生み出すことができれば、明確なラブストーリーになるなと。いままで何本もラブストーリーを作ってきましたが、この映画は胸を張ってラブストーリーだと言えます」と述べている。

■森氏は『オルフェ』の引用に注目


「こういう良い恋愛映画のパターンなんですけど、作品について話をしていると、自分の話になってきますよね。鏡になっているというか。それをこの映画にすごく感じました」と語る森氏。

劇中でジャン・コクトーの『オルフェ』(1950)が引用されていることについて、「商業映画を手がける上で、作家的な監督の名前を挟み込むこの感覚が、すごく行定さんらしいなと。あと、この『窮鼠はチーズの夢を見る』という作品を一曲のポップソングとして捉えたときに、歌詞のフレーズとして『オルフェ』というものが出てくるような按配がすごく好きです」と述べている。

ちなみにこの『オルフェ』の引用の理由については、本映像の本編にて監督自身が語っている。

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(文/しらべぇ編集部・音無 まりも

当記事はしらべぇの提供記事です。

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