日清のラーメンデリバリーサービス「RAMEN EX」を利用してみたら、震えるほど先進的だった



最近、よくラーメンのネットデリバリーを頼んでいる。ラーメンを愛する筆者にとって、パソコンやスマートフォンを少し操作するだけで自宅に美味しいラーメンが届くというのは、人類が進化の極致に至ったことを感じさせる事態である。快適具合も幸福度もこの上ない。

しかし、違った。実のところ、人類の進化はまだ終わっていなかった。というのも、先日2020年5月11日に、あの日清食品が「RAMEN EX」なるデリバリーサービスを開始したのだが……最近になって試みにこれを利用してみた結果、べらぼうな先進性を見せつけられたのである。

改めて説明しておこう。「RAMEN EX」とは、日清食品が有名店と共同開発したラーメンを、「Uber Eats」ならびに「出前館」と連携して配達するサービスだ。出前ラーメンが抱える「麺が伸びる」「スープが冷める」といった課題を解決することを理念としている。

届いたラーメンは電子レンジで温めて食べる形式で、レンジ調理自体はラーメンデリバリー界隈では珍しいことではないのだが、そのラーメンに日清食品がインスタントラーメンで培ってきた技術が用いられているというから神妙に注目せざるを得ない。

そういうわけで実物と相まみえるべく注文ページを開くと、「一風堂」「すみれ」「ますたに」「無鉄砲」などの錚々(そうそう)たるラーメン店とのコラボメニューが並んでいた。ちなみに配達エリアは東京・大阪・博多の一部となっている。詳しくは公式HPを参照してほしい。

さて、魅力が溢れこぼれるラインナップから今回筆者が選んだラーメンは、「一風堂」の「博多とんこつラーメン(1080円)」だ。「RAMEN EX」の麺とスープはそれ専用に新しく開発されたものとのことなので、存分に期待が持てる。

作り方は前述の通りシンプルだ。フタを外して具材の載った中皿を取り出し、麺とスープの入った丼にフタを被せて温め、そののち具材を投入すれば完成……なのだが。

実際に温める直前まで進んだところで、強烈な違和感が芽生えた。ラーメンデリバリーユーザーの小麦色の脳細胞が激しく反応した。今までの経験からして、麺とスープは別々の容器に入っているのが普通のはずだ。何故なら麺がスープを吸って伸びてしまうからである。

しかし、この商品においては麺とスープが1つの容器に同居している。よく見れば、麺とスープが薄い膜というかシートのようなもので区切られている。まさかこのシートがレンジの熱で溶けるというのか。そして麺とスープが一体化するというのか。そんな未来がありうるのか。

と思っていたら、ものの見事に一体化されてしまったので摩訶不思議すぎて絶句してしまった。これが「一風堂」限定の仕様だとしても、筆者はすでにこの時点で「RAMEN EX」の凄みに当てられていた。

動揺の尾を引きずりながら麺をかき混ぜ、具材を入れてラーメンが完成した。それでもなお動揺したまま麺をすすると、さらなる衝撃が待ち受けていた。

一言で言うなら、あまりにも出来立てなのである。つるつるとした細麺はほんの少し噛むだけでプツリと裂けるくらいに歯切れ良く、豚骨スープの旨味は舌の上でめざましく鮮やかに弾け、ひりつくほど熱い喉越しとともに胃の腑に染み渡る。

本当に実店舗で食べているかのような臨場感が、全身を瞬く間に駆け巡った。美味しい。麺が、スープが、躍動している。掛け値なしにここまで新鮮なデリバリーラーメンは初めて食べた。自信を持って高らかに断言できる。

この感覚。未知の技術をまざまざと見せつけられた感覚。初めてICカードを使って駅の改札を通った時や、初めて羽のない扇風機を見た時にも同じ感覚を覚えた。心が震える。先進的と表すほかない。

気付けば夢中になって丼に食らいつき、みずみずしいラーメンのつやめく味わいを、しずく一滴まで堪能していた。人類の歩みが極限まで来ていると決めつけていた自分は、とうの昔に消え失せていた。

こちらが何気なく日々を過ごしているあいだに、技術は刻々と積み重なり、限界を更新し続けているのだ。この場合、「日清月歩」とでも言うべきか。「RAMEN EX」……エキスパートたちが紡ぎだす新たなエクストリームが、そこにはあった。

参照元:日清食品「RAMEN EX」公式HP
Report:西本大紀
Photo:Rocketnews24.

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