伊勢谷友介はヤバい奴が似合う、狂気を感じる作品5選

女子SPA!

2020/9/10 08:44

 8日の夕方、大麻取締法違反の疑いで逮捕された俳優の伊勢谷友介容疑者。

9月5日に最終回が放送されたドラマ『未満警察 ミッドナイトランナー』(日本テレビ系列)では警察学校の教官役を演じ、最終回で逮捕される展開が話題になりましたが、これまでも「犯人」や「ヤバいヤツ」を演じることが多くありました。

そうした演技仕事のイメージから、SNSなどでは「また逮捕?」と誤解しているらしきつぶやきも結構見られました。

そこで、数多くの出演映画・ドラマの中から狂気を感じる役を、『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』などの著書があるドラマライター・田幸和歌子さんが選出しました。(以下、田幸さんの寄稿)

◆ドラマ『ボイス 110緊急指令室』殺人鬼「カチカチ野郎」本郷雫

2019年7月期ドラマ『ボイス 110緊急指令室』(日本テレビ系列)では唐沢寿明演じる樋口の妻や真木よう子演じるひかりの父を殺害した、フード姿+顎をずらしてカチカチ鳴らす殺人鬼「カチカチ野郎」を演じていました。

「恐怖」や「怯え」などの感情が欠落したサイコパスを演じさせたら右に出る者がいないほどのハマり方。

真木よう子の滑舌が悪かったり、細部にはツッコミどころも多々あった作品をそんなことが気にならないほどに最初から最後まで「恐怖」で支配していたのが忘れられません。

数々の名演技を披露してきた彼ですが、あまり強烈に恐怖が刻み込まれてしまったために『ボイス』以降はその姿を見るたび「あ、カチカチ野郎」と呟いてしまった人も多いのではないでしょうか。

◆映画『あしたのジョー』ライバル力石徹

こちらも序盤はツッコミどころが多いのですが、中盤くらいからグイグイ引きこまれてしまいました。その牽引力(けんいんりょく)は、まさしく力石徹を演じた伊勢谷友介の力量によるもの。

限界まで削ぎ落し、鍛え上げ、磨き上げ、剥き出しの感性そのものになっていた減量シーン。肉体のヤバさが何よりの説得力を醸し出していて、それだけでも観る価値アリ。

誰もが知る力石のラストシーンは、知っているはずなのにやっぱり叫びそうになります。

主演の山P(矢吹丈役)も意外なほど良かったのですが、2020年にジョーと力石がこんなことになってしまうとは……。

◆大河ドラマ『龍馬伝』高杉晋作

『銀魂』の堂本剛演じる高杉晋作も最強に儚げで美しかったですが、大河ドラマ『龍馬伝』(NHK)の伊勢谷友介の色男ぶりは、何度も脳内で反復してしまうほどの危険さ。

三味線片手に都都逸(どどいつ)を口ずさみ、人知れず血を吐くところを龍馬に見られてしまい、「運命です」と語る諦念の滲(にじ)む美しくも儚いほほえみ。

また、亡くなる直前、龍馬と歩いた浜辺を一人で歩きつつ、志半ばで先立つ悔しさ、寂しさから慟哭するシーン。美しい顔を歪めて涙と鼻水まみれになる様は、涙なしには見られませんでした。

◆映画『翔んで埼玉』執事・阿久津翔

原作そのものが非常に面白い中で映画オリジナルキャラながら原作キャラたちに決して負けていない濃厚かつ圧の強い顔面力で暴れまくる伊勢谷友介。

挙句、一番の見どころとも言われているGACKTとの長く濃厚なキスシーンで話題までさらってしまいました。

盛大に笑わせながらも下品にならないところが伊勢谷のすごいところです。

◆映画『ハチミツとクローバー』天才・森田忍

水彩画のような淡くフワフワした世界観の作品で、1人異質な存在として浮きまくり、不穏な空気をまき散らす天才・森田忍を演じているのが伊勢谷友介でした。

羽海野チカによる原作マンガにおいても非常に重要な役柄で、森田を誰が演じるかで作品の成否が左右されると思っていたのですが、期待をはるかに上回る表現力を見せています。

だらしないロン毛+彫刻のような端正な顔立ちで、奔放で、ペンキでグチャグチャに汚し、暴れまくり、狂気を見せたかと思えば繊細さをのぞかせます。

不可解な言動がたまらなく魅力的な原作の森田とはちょっと異なり、イケメン+ナルシスト過ぎる感はありますが、ファンタジー感溢れる蒼井優との並びの異質なのにしっくりくる感じは大正解。本人が東京藝術大学美術学部出身というルーツもあり、天才美大生が素と同化している感もありました。

<文/田幸和歌子>

【田幸和歌子】

ライター。特にドラマに詳しく、著書に『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』『Hey!Say!JUMP 9つのトビラが開くとき』など

当記事は女子SPA!の提供記事です。

あなたにおすすめ

ランキング

ランキングをもっとよむ

注目ニュース

注目記事をもっとよむ

あなたにおすすめ