斎藤佑樹の引退報道で振り返る、豊作だった“ハンカチ世代”の選手たち

日刊SPA!

2020/9/9 08:50

 8月27日発売の「週刊文春」で“ハンカチ王子”こと北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手が今シーズン限りで引退する、という報道がなされた(本人は否定)。あの輝きを放った夏の甲子園から今年で14年。かつては“ハンカチ世代”と言われ、1988年生まれ世代の頂点に輝いていただけに現在の没落ぶりには目を覆いたくなるほどだ。

いやむしろ、斎藤以外のハンカチ世代の活躍ぶりのほうが今や目覚ましいというか。田中将大(ニューヨーク・ヤンキース)、前田健太(ミネソタ・ツインズ)、そして坂本勇人(読売ジャイアンツ)などがその筆頭だろう。だが、この3人以外にも、実はハンカチ世代だったという実力派はまだいる。そんな選手たちを紹介しよう。

◆柳田悠岐(福岡ソフトバンクホークス・外野手)

2人目は“ギータ”こと福岡ソフトバンクの柳田悠岐だ。’10年のドラフト会議で福岡ソフトバンクから2位指名で入団した柳田は’15年のシーズンで日本プロ野球史上初となる首位打者とトリプルスリーを同時達成し、パ・リーグMVPも受賞、一躍ブレイクした。

その後も’18年に2度目の首位打者を獲得。さらにベストナインとゴールデングラブ賞にも各4回ずつ輝くなど、今やパ・リーグのみならず、日本球界を代表する左の強打者である。

ただ、昨季は開幕して1か月経たないうちにケガで長期離脱し、結局は38試合の出場に終わってしまった。今季はその汚名返上とばかりに打率、打点、本塁打の主要打撃三部門すべてでつねに上位にランクイン。また、通算1000本安打(プロ野球史上306人目)も達成した。912試合目での達成は球団史上4番目の速さであった。

◆秋山翔吾(シンシナティ・レッズ・外野手)

3人目は現役バリバリのメジャーリーガーである。今シーズンからシンシナティ・レッズの一員となった秋山翔吾だ。’10年のドラフト3位で埼玉西武ライオンズに入団。俊足好打の外野手として早くから頭角を現した。なかでも’15年のシーズンでは日本プロ野球におけるシーズン最多安打記録216本を打ち立て、ブレイク。

その後も’17年に首位打者を、’17~’19年にかけては最多安打のタイトルを獲得するなど、球界きってのヒットメーカーとして君臨した。また昨年は自身初となる5年連続のフルイニング出場を果たし、日本プロ野球界では歴代単独2位、パ・リーグでは新記録となる739試合という記録を打ち立てている。

昨シーズンオフには海外FA権を行使してのメジャー挑戦を表明し、シンシナティ・レッズに入団。メジャー初出場は開幕戦での代打であった。ここで秋山は見事にセンター前にタイムリーヒットを放ち、メジャー初打席初安打初打点を記録している。

ただ、現在はメジャーの壁にぶち当たっており、苦しい打席が続いている。それでも日本が誇るヒットメーカーのここからの巻き返しに期待したい。

◆大野雄大(中日ドラゴンズ・投手)

セ・リーグからは投手2名をご紹介したい。まずは昨年、自身初のタイトルとなる最優秀防御率を獲得し、史上81人目となるノーヒットノーランも達成した中日ドラゴンズの大野雄大だ。今年7月31日に国内FA権を獲得しており、このオフのFA戦線の超目玉選手でもある。大野は’10年のドラフト会議で中日から1位指名されて入団。将来の左腕エースと期待された。

そこから1軍のローテーション投手として定着したのはプロ3年目の’13年である。以後、7シーズンで54勝を挙げるも、負け数も57と3つ負け越している状態である。二ケタ勝利は3度あるのだが、その3回でも勝ち越しわずか3つととにかく貯金を作れない投手なのだ。

特に’18年は開幕ローテーション入りを逃し、シーズンでの先発はわずか6試合。未勝利に終わったほどだ。ただ、今シーズンは球団タイ記録となる5戦連続完投勝利を飾るなど、9月1日現在で5勝3敗、防御率2.34と安定している。このままの活躍が続けば、シーズン終了後の動向が騒がしくなりそうだ。

ほかには’16年に最優秀防御率を獲得した石川歩、昨シーズンオフでFA戦線の目玉となった福田秀平(ともに千葉ロッテ)、’17年の首位打者である宮崎敏郎(横浜DeNA)。意外とハンカチ世代だったことを忘れていたファンも多いのでは? <文/上杉純也>

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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