「ナギサさん」でも話題の家事代行。頼んで“アガった”人たちの声

女子SPA!

2020/9/8 15:45

 放送当初から話題を呼び、2020年9月1日に最終回を迎えたドラマ『わたナギ』こと『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)。製薬会社のMRとしてバリバリ働く主人公・メイ(多部未華子)が、家事全般を完璧にこなす家政“夫”のナギサさん(大森南朋)に家事サポートをお願いして以降、生活や気持ちに前向きな変化が現れていくというストーリーでした。

最近でこそよく耳にするようになった家事代行ですが、利用するとなるとハードルは高めですよね。ですが実際に家事代行サービスをお願いした経験者たちに話を聞くと、「もっと早く頼めばよかった」「精神的な安心感がすごい」といった声が多く聞こえてきました。

今回は、家事代行サービスを利用した5人の女性たちの「気持ちの変化」に焦点を当て、生の声を紹介します。

◆「大掃除が何年もできていなかった」一人暮らし女性

最初に紹介するのは、まさに『わたナギ』のメイのような一人暮らしの女性。建設業界で働く翔子さん(仮名、30代・女性)は日々の仕事が忙しく、家のことに手がまわりきらなかったそうです。

「一人住まいなので、掃除は最低限のことだけしておけばいいかなと思い、全く時間をかけていませんでした。窓とかコンロとか、手間がかかる掃除は全部後回しにしたまま、大掃除までずっと放置です。で、いざ大掃除をしようとしてもテレビとかスマホの誘惑に負けて全然作業が進まないという状態でした」

最低限の掃除だけしていた翔子さんでしたが、気付けば数年間大掃除をしていなかったことに気づき、重い腰をあげたといいます。

「さすがにまずいなと思い……。友達に手伝ってもらう方法もあるのかもしれませんが、掃除をするためだけに友達を呼ぶのも失礼だし、ここは思いきってプロにお願いしようと決めました。家の中を他人に見られることに抵抗はありましたが、面倒な掃除を一緒に手伝ってもらえればいいかなと思ったんです」

◆掃除が完璧でなくても「私、ダメじゃないんだ」と思えた

そして翔子さんは、2時間のお試し家事代行サービスに申し込みます。

「実際に、来てくれた家政婦さんの第一声が『こんなきれいなお家なのに……。ありがとうございます』だったんですけど、この一言にものすごく心が救われました。それまでは、掃除ができない自分をダメだと思っていたんですけど、『あ、私ダメじゃないんだ』と思ったんです」

その後、家政婦さんはキッチンの排水溝や五徳等をピカピカにしてくれたそうで、その間に翔子さんは、今までやろうと思ってできなかった洋服の断捨離やゴミ捨てを決行。家政婦さんがいることで、怠けることなく自分の掃除もはかどったそうです。

「気になっていたコンロ・窓まわりも綺麗にしてもらって、残り時間が10分くらいになっていたのですが、『まだ時間があるので、他に気になるところをおっしゃってください』と申し出てくださり、トイレの掃除までお願いしました。1回だけのお試し予定だったんですけど、次回もお願いする予定です」と、翔子さんは熱く語ります。

◆家事は、他人にお願いしてもいい!

「家事代行サービスをお願いする前は、『家事を他人にお願いする=家事ができないダメな私』って勝手に思ってました。けど、実際にお願いしてみたら、家政婦さんと一緒に家のことをやることで掃除もできましたし、そもそも別に家事ができなくてもダメじゃないじゃん、って思うようになりました。平日働いて、土日はゆっくりしたいから家事代行を頼むとか、もっといろんな理由でサービスを利用するのもいいんじゃないかと思っています」

家事代行を実際にお願いしたことで、自分自身や家事に対する考え方そのものも変化したようです。

◆汚い部屋を他人に見せる勇気

様々な“家の用事”をオンラインで依頼できるサービス「くらしのマーケット」の小田さんによると、整理整頓や料理が苦手な人から、身動きの取りづらい妊娠・子育て中の人、怪我の療養中の人など様々な人が家事代行などのサービスを利用しているそうです。

「『いつかやらなければ……』と思いながら手を付けられていなかった方々からは『ストレスが解消された』『気持ちが明るくなった』という喜びのお声をいただいています。汚いと思っている部屋を他人に見せることに抵抗があるという方もいらっしゃるかとは思いますが、ぜひ勇気を振り絞って一度利用してみていただきたいと思っています」と小田さん。

たしかに散らかった部屋を他人に見せるのは勇気がいりますが、考えてみたら相手はプロ。多少の散らかりで引いたりしません……よね、きっと!

◆他人だからこその距離感で、産後のメンタルも安定

現在2人の子どもを育てている美智さん(仮名、30代・女性)は、2人目を出産後に、産後の家事や育児をサポートしてもらう産褥(じょく)サービスを利用。平日の昼に2時間ヘルパーさんに来てもらい、夕飯の作り置きや洗濯物干し、昼食の準備、沐浴の介助をお願いしていたそうです。

「産後は私の母親に来てもらう予定だったのですが来られなくなってしまい、退院してすぐに、市が運営している産褥サービスを3週間利用しました。実母だとお互い遠慮がないから、ぶつかってしまうこともありますが、ヘルパーさんはプロとしてお願いしたことを手際よくやってくださり、本当に助かりました」

産後は女性ホルモンの関係で気持ちが不安定になりがちな時期ですが、他人ゆえにヘルパーさんとの関係はうまくいったようです。

「さすがに堂々と横になることはできなかったですが、座ってゆっくりと食事も食べられたし、赤ん坊の入浴も1人じゃ大変だったので、家のことを手伝ってもらえて相当心強かったです。ヘルパーさんは話し相手にもなってくれて、気持ちの面でもとても助かりました」

◆散らかっていても「頑張ってるね」と肯定してくれた

同じく子育て中の藍さん(30代・女性)は、共働きで仕事をしながら定期的に家事代行をお願いしている一人です。藍さんはいつも家事代行の人がくる日が待ち遠しいと言います。

「子どもが赤ちゃんのとき、家政婦さんがとても可愛がってくれて、母親のような存在でした。キッチンが散らかっていても『頑張ってるね』と肯定してくれて、その言葉に救われています」

さらに家政婦さんが来るようになり、毎日の家事にも変化が起きたようです。

「家政婦さんが定期的に来てくれることで、家のことを自分で最後までやりきらなくていいんだと気持ちに余裕が出ました。無理なく毎日の掃除ができて、綺麗が保てることが最高です」

家事代行をお願いすることで、生活にメリハリも出ているようです。子育ても家事も毎日するけれど、一人で“やりきらなくていい”安心感が、心にゆとりをもたらしていることがわかります。

◆家事・育児・仕事を1人でやるには、24時間じゃ足りない

1歳2ヶ月の赤ちゃんを育てている典子さん(仮名、30代・女性)は、産後に家事代行サービスを利用するようになりました。

「子育てをしつつもフルタイムで勤務をしていて、夫は他界しており母子家庭なので家事育児の全てを一人でこなさなくてはいけません。限られた時間の中、いつも離乳食だけはなんとか栄養バランスや食べやすさを考えて作っているんですが、自分の食事はかなり適当。どうにか栄養は摂るけど、味は二の次! もはやエサ同然……」

家のことも後回しになり、育休明けから少しずつ部屋も荒れ始めていたという典子さん。思いきって家事代行サービスを利用したきっかけは、先輩のアドバイスでした。

「24時間という限られた時間のなかで、子どもとの時間を削らずにちゃんとした生活をするためには、家事をアウトソーシングするしかないんじゃない? と、ある先輩に言われて。『そっか、私も使って良いんだ』と思ったんです。まずは家政婦さんに食事作りをお願いしました」

◆たった2時間の依頼で、半月分の食事を支えてもらった

結果、典子さんの想像以上のものを家政婦さんは作ってくれたそうです。

「依頼した2時間で、私の大好物の肉料理と栄養バランスを配慮した主菜・副菜をたくさん作ってくれました。本当においしくてありがたかったです」

典子さんは、作ってもらった食材を冷凍保存し、2週間ほどかけて食べたそうです。

「作らなくても、食べるものが一品あるだけで、気持ちの余裕が全然違います。栄養のあるものをちゃんと食べることで、気持ちも整いました」

このことに感動した典子さんは、後回しになっていた家の整理も家事代行サービスでお願いすることにしたと言います。

「引っ越しをしてから荷ほどきが面倒で、段ボールを入れっぱなしにしていた“開かずのクローゼット”を、整理収納アドバイザーの女性に整理してもらいました。会話しながらあっという間に整理整頓が進み、たった90分で片付きました」

「いつかやらなきゃ」と頭の片隅に何か月も引っかかっていたタスクが片付いたことで、これまた精神的な余裕につながったそうです。

◆子どもが部屋を汚してもイライラしなくなった

ヨーロッパ在住で、双子の兄弟と0歳の赤ちゃんを育てている杏里さん(仮名、20代・女性)は、週に1回、家政婦さんにお掃除に来てもらっています。「お願いしている日の前日・当日・翌日の3日は掃除をしなくても良いルールにしているので、すごくラクです!」とのこと。

「依頼することで子どもとの時間ができるのもすごくありがたいですし、子どもたちが食べ物をこぼしたり床を汚したりしても、『明日、サービスが来てくれるからいっか』って、イライラしないで余裕な気持ちでいられるのもいいです。家政婦さんは話し相手にもなってくれるし、掃除のアドバイスもくれて本当に助かっています」

◆家族とのケンカの種を減らす「転ばぬ先の杖」にも

まだまだ依頼するハードルを高く感じる家事代行サービスですが、思いきってプロにお願いすることで、思わぬ効用があるようです。また、サービスをお願いすることで時間や気持ちの余裕を保って、家族とのケンカの種を減らすという「転ばぬ先の杖」としての利用もいいかもしれません。

もちろん家政婦/夫やヘルパーとの相性もありますので、みんながみんな今回の紹介した例のように上手くいくとは限りません。依頼前にはぜひ、値段以外の口コミや評判などもじっくり調べることを忘れないようにしましょう。

<取材・文/瀧戸詠未、女子SPA!編集部>

【瀧戸詠未】

ライター/編集者。趣味は食べ歩き・飲み歩き。

当記事は女子SPA!の提供記事です。

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