神保町グランドバトル優勝の9番街レトロ 人生初の1位に「まじエグいっす」


芸歴7年目以下の若手芸人がオーディションライブでネタを披露する「神保町よしもと漫才劇場」。劇場のランキング上位を決める8月の「グランドバトル」で、悲願の1位に輝いたのは「9番街レトロ」(京極風斗、なかむらしゅん)でした。白熱したバトルの様子と、優勝した9番街レトロのインタビューをお届けします。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

神保町よしもと漫才劇場のランキングシステムでは、芸人たちが「S」「A」「B」「C」の4クラスのピラミッドに振り分られています。「グランドバトル」は、劇場で開かれるライブバトルを勝ち上がった上位者で争われる決勝戦で、優勝すれば最上位のSクラスに。ソロライブや企画ライブが開催できる“劇場の顔”になれるチャンスとあって、予選から熱いバトルが繰り広げられています。

今回、371組が予選に参加したなかで、8月29日(土)の「グランドバトル」に勝ち上がったのはわずか9組。1位を獲得した9番街レトロは、令和ロマン、ネイチャーバーガーに続いて、神保町劇場3組目の「Sクラス」入りを果たしました。

芸人の“もうひとつの顔”は高校教師


熾烈な予選&準決勝を経て、この日の決勝に勝ち上がったのは、9番街レトロのほか、スマイラーズ(畠山達也、丸山徳仁)、ラタタッタ(古谷敦宏、渡辺翔也)、ぼる塾(あんり、きりやはるか、田辺智加)、放課後ハートビート(松下シュート、HIWA)、更級第3小節(もののあはれ北川、御緑洋士)、プール(高橋大志、小海正紀)、ザ・シーツ(瀬尾健太朗、北中こぞう)、ナイチンゲールダンス(中野なかるてぃん、ヤス)の9組。MCはボーイフレンド(黒沼誠、宮川英二)が務めました。

トップバッターのスマイラーズが「あだ名」を題材にした漫才で観客を沸かせば、劇場だけでなくテレビでも活躍中のぼる塾は、はるかが恋話やダイエットなどの話題を振りまき、あんりが冷静にツッコミ。そこに田辺も話に入ってきて……という鉄板ネタを披露。会場を爆笑の渦に巻き込みました。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

全組ネタ終了後には、観客と作家による投票が行われて集計タイムへ。その間、新型コロナウイルス感染防止の観点から、コンビの代表者1人がMCボーイフレンドとトークを繰り広げる時間となりました。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

更級第3小節・北川(写真左)とラタタッタ・古谷(写真右)が登場すると、MCのボーイフレンド・黒沼は、北川を見て「お笑いというより公認会計士の顔をしている」と指摘。すると北川は、非常勤で高校教師をしていることを告白し、MCの2人を驚かせました。

ところが、週4日で「現代文」を受け持っているという授業風景を再現すると、芸人らしからぬ“厳しい態度”で生徒に接していることが発覚。すかさず、「臨時だろ! 慣れすぎだって!」とツッコミが入ります。「教室で立っている僕は、お笑いの僕じゃないから。(生徒たちを)締めなきゃ!」と言う北川ですが、「人気ねーだろ!」と野次を飛ばされると、「陰で“どんぐり”って呼ばれている!」と嘆いて会場を笑いに包みました。

いよいよ結果発表。3位はぼる塾、2位は「父兄参観」を題材にした漫才を披露したナイチンゲールダンス、そして、京極がなかむらに誕生日プレゼントを用意した……というところから始まる漫才を熱演した9番街レトロが1位に。代表者として登壇したぼる塾・はるか、ナイチンゲールダンス・中野は、悔しさを吐露。次回1位を狙うことを約束していました。

そして9番街レトロの2人が呼び込まれると、“ソーシャルディスタンス”で楽屋にいたなかむらは、階段を駆け下りてステージへ。京極が「うれしいです!」と素直に喜びを露わにする一方で、なかむらは「なんでこんなしんどい思いせなアカンの!?」とクレームを出して笑いを誘いました。

結成から「1年半」で結果


イベント終了後、ラフマガ編集部は9番街レトロに単独インタビューを実施。3度目の挑戦でようやくSクラス入りを果たした彼らの思いを聞きました。

――1位獲得おめでとうございます。いまの心境を聞かせてください。

京極   ほんまによかったです。「グランドバトル」は負けた悔しさよりも、「またあれやらなアカン」っていうしんどさが先にくるので、(優勝したことで)解放された喜びはデカいです。

なかむら いままで人生の中で、なんだかんだ1位になったことないんですよ。ちゃんと1位になれたんで、マジでエグいっすね!

――もともと大阪で別々のコンビとして活動していた先輩(京極)、後輩(なかむら)。その2人が上京し、結成して1年半ほどで、ひとつ結果を出せました。

京極   いちばん低いラインですけど、成し得たことかなって思います。

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

――先に令和ロマンとネイチャーバーガーがSクラス入りを果たしましたが、そのときはどんな気持ちでしたか。

京極   両組とも僕の後輩なんで、めちゃめちゃ(悔しさが)ありました。ただ、僕の心の言い訳で、「両組とも年上やし」というのはあって。悔しさを紛らわせるために、「アイツらのほうが長く生きているやん」って納得していました(笑)。そろそろ言い訳きかなくなってきてたんで、獲れてよかったです。

なかむら 僕の場合、令和ロマンは後輩でネイチャーバーガーは同期なんですけど、(ネイチャーの)笹本はやてはいちばん仲がよかったんで、なんか気まずかったです。笹本も気を遣ってくれて、そういう話もあんまりしなかったんで。

気になる若手芸人の給料公開


――新型コロナの自粛期間があって「グランドバトル」も中断。8月から再開されたわけですが、この空いた期間はどうでしたか。

なかむら 僕らのYouTubeチャンネルがあるんですけど、自粛期間もお互いに遠隔で撮影するとか、頑張って続けていまして。チャンネルがあるからこそ2人で連絡もとって、(撮影中に)できたノリをネタに入れたりしたので、さりげなく漫才もパワーアップしたのかもしれませんね。

――YouTubeでは、2人の給料公開など“攻めた”内容の動画をアップしていますが、初めて観る人にオススメ動画があったら教えてください。

京極   それこそ若手芸人の給料公開は、僕らのじゃなくても誰でも気になる観たいものだと思います。

なかむら (今後は)神保町の劇場で上のクラスに入った芸人のリアルな金額が出るというか。

京極   めっちゃアカンでもない、頭ひとつ抜けているでもない、リアルな給料ですから見てほしいですね。

――今回、初めて2人のことを知った人もいるかと思います。お互いの魅力を教えてください。

京極   なかむらは諦めないというか、スベり終わらないというか(笑)……なんとかして終わろうとします。

なかむら (宝塚出身の女優)真矢ミキ先生がおっしゃっていた「諦めないで」という言葉を芯に受けて生きてきたので(笑)。

京極   “先生”っておまえ宝塚の人なん?

出典: ラフ&ピース ニュースマガジン

――京極さんについてはどうですか?

なかむら 第一印象が悪くて、嫌われ入りして、それからだんだんみんなと仲良くなるんで、最初さえ乗り切れば……。

京極   それいいところなん?

なかむら 最低ラインのいいところですけどね。

京極   なにそれ?

ギャラなしでもやりたいライブとは!?


――晴れてSクラスになって、やってみたい主催ライブを教えてください。

京極   「できる」「できない」は別として、大阪の芸人と何かやりたいですね。あとSクラスがもう1組決まったら4組で何かやりたいですし、まとめて推してもらえたら嬉しいです。なかむらはずっとあたためてきたライブのアイデアがあんねんな。

なかむら 僕がやりたいのは、押したら「チーン」って鳴る“呼び出しベル”をお客さまに持ってもらって、それで審査してもらうライブです。舞台上で芸人がやることなすことに、「さすがに面白くないな」と思ったときに鳴らしてもらうっていう。

京極   その呼び鈴の代金は僕たちが負担するつもりなので、ほぼギャラなし。ヘタしたらマイナス。

なかむら マイナスでもいいのでやりたいです! おもんなすぎて「チーン」が鳴り響くところ見てみたいです!

京極   鳴らないのがベストですけど、スベっても思い出に残るライブってあんまりないと思うんでね。

――スベって心を削られるよりも、呼び鈴の音が聞きたいと。

なかむら いや、削られるのを「チーン」で癒してほしいという感じです(笑)

9番街レトロのYouTubeチャンネルはこちらから。

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