崎山つばさの「読奏劇」はさながら映画の仕上がりに『太宰治 著/走れメロス』配信レポート

エンタステージ


015257.jpg

「Dream Stage(ドリームステージ)-読奏劇-」の第3弾、崎山つばさの朗読「太宰治 著/走れメロス」が配信された。運命的な流れで本企画へ参加することとなった崎山の「読奏劇」は、“「朗読」を楽曲の「Music Video」のように届ける”という本企画の枠を飛び越えていくような超大作と言える仕上がりとなった。その模様の一部を紹介する。

015257_2.jpg

ちょうど別の配信番組の中で、『走れメロス』のタイトルを出しながら「教科書に載っているような作品を演劇にしたい」と語っていた崎山。時を同じくして、本企画を練りながら「『走れメロス』をラインナップに入れたい」「それを読むのは崎山つばさしかいない」というイメージが“降りて”きていた本企画のプロデューサー。双方の思いがすでに走り出す中、本作の制作が始まった。

015257_13.jpg

作品づくりに対するイメージのセッションは、撮影が始まるずっと前から始まっていた。崎山からは「作者の太宰治が、自分の作品をつらつらと読む」という作りにしたらどうか、そして、それを表現するために「着物を着たい」という提案と希望が寄せられていたという。監督の鎌田哲生(ミュージカル『刀剣乱舞』/「勝利の凱歌」「鼓動」などのMV ディレクター)はそれを採用し、今回の撮影コンセプトの中心に打ち立てた。

古い建物の、書斎のような場所。スタンドライトの明かりの下、崎山が静かに本を開く。高らかに鳴り響くファンファーレ。「メロスは激怒した――」おなじみの一文で、物語が走り始める。

015257_4.jpg

この「読奏劇」では、映像にテロップを流し、読み手の声と目に入る文字の両方で視聴者にアプローチしてきた。が、今回はあえてテロップなし。崎山の表現のみですべてを形にしていく。

読むスピード、声色、間などを使い分けながら、ストーリーテラーとして、それぞれの登場人物として、物語を動かしていく崎山。気になるのは撮影時に別撮りしていた部分。「朗読」ではなく、崎山が「メロス」や「暴君ディオニス」「友人セリヌンティウス」を演じ分ける部分と、外ロケを行った部分は、崎山が意図した読み人・太宰の脳内イメージを観ているような印象の仕上がりに。ラスト10分は、BGMと崎山の加速するパッションが絡み合い、「読奏劇」らしさを余すことなく放っていた。

015257_5.jpg

015257_7.jpg

子どもの頃に読んだ時には気づかなかったが、この『走れメロス』、よくよく読み解いていくと美しい友情の物語ではなく、そこに行き着くまでの過程が実に人間くさく描かれている(崎山は実況のようだと表現していた)。さらに、客観的だった語り手がいつしか「走れ!メロス」とメロス自身と同一化しはじめる。それを、太宰を想起させる姿の崎山が読むことで・・・“教科書”ではなく、太宰治という文豪が遺した「作品」としての顔が際立って感じられた。

015257_9.jpg

本編の終了直後には、本企画のプロデューサーと共に崎山が、スタジオトークで本作を振り返った。作品選びや提案について、改めて自身の言葉で語ってくれた崎山。実際の現場では、完成形の「絵」を想像はできたものの「どうなるんだろう?」と探りながら、監督に身を委ねていたそう。配信中にチャットを通して届く視聴者の感想に「皆さん、暴君が良かったんですね?」などとコメントしながら、その反応を楽しんでいた。

015257_10.jpg

配信では、撮って出しのメイキング映像も公開された。撮影風景を見ながら「これは”暴君ディオ山“ですね、こっちは“メロ山”です」と解説を加えていく崎山。独特なユーモアセンスが光る副音声も必聴だ。このほか、視聴者からの質問などにも、崎山は「今に残る名著たちを、現代の形できちんと届ける」ことにこだわった自身の考えなどを丁寧に語っていった。

015257_12.jpg

015257_14.jpg

この「読奏劇」では、配信後にグッズの販売も行っている。用意したのは、「5枚組ポストカードセット」2種、「B2リバーシブルポスター」の3種類。取扱はアスマート、予約は9月30日(水)まで。なお、ポストカードには特殊な仕掛けがあるらしい(詳細は後日発表とのこと)。

購入予約ページ:https://www.asmart.jp/Form/Product/ProductList.aspx?shop=0&cat=500569

015257_3.jpg

次回配信は、橋本祥平による朗読「ヴィルヌーヴ 著/美女と野獣(原題:ラ・ベルとラ・ベート『美し姫と怪獣』)」。実は、収録日が一緒だった崎山と橋本だったのだが、実は現場で爆笑の出来事が・・・これについてはまた別の機会に。

015257_6.jpg

本作のアーカイブは、11月30日(月)まで観ることができる。こんな風に観てほしいと、様々な「#ハッシュタグ」を提案していた崎山。「今に蘇る『走れメロス』を体験していただいて、“メロ山”にメロメロしてもらえたらと思います(笑)」と、最後までユーモアを忘れないコメントで自身の「読奏劇」を締めくくった。

次回、『Dream Stage -読奏劇-』の生配信は、9月5日(⼟)21:00から。アーカイブ配信を含む詳細は、以下のとおり。

◆『Dream Stage -読奏劇-』

【#3】アーカイブ配信(11月30日まで)
崎⼭つばさ
朗読「太宰治 著/走れメロス」
https://ima-ticket.com/event/119

次回!【#4】9月5日(土)21:00~
橋本祥平
朗読「ヴィルヌーヴ 著/美女と野獣(原題:ラ・ベルとラ・ベート『美し姫と怪獣』)」
https://ima-ticket.com/event/120

<シリーズ作品>

【#1】アーカイブ配信(11月30日まで)
太⽥基裕
朗読「シャルル・ペロー 著/眠れる森の美女(原題:眠る森のお姫さま)」
https://ima-ticket.com/event/117

【#2】アーカイブ配信(11月30日まで)
⼤平峻也
朗読「小泉八雲 著/雪女」
https://ima-ticket.com/event/118

※以降順次出演者・配信⽇・朗読作品を発表予定!

【公式Twitter】@dreamline_inc
【公式サイト】https://dreamline.link/dream_stage
【チケット】イマチケ https://ima-ticket.com/dreamstage

(取材・文・画像作成/エンタステージ編集部 1号)

当記事はエンタステージの提供記事です。

あなたにおすすめ

ランキング

ランキングをもっとよむ

注目ニュース

注目記事をもっとよむ

あなたにおすすめ