日産復活のカギは電気自動車じゃない!じゃあ何なの?

日刊SPA!

―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―

今年発表した2020年3月期決算で6712億円の最終赤字を計上するなど、日産が大ピンチ(前の期は3191億円の黒字)。それこそ、カルロス・ゴーンが「日産リバイバルプラン」で大リストラをしたときぐらいの大赤字であります。庶民には難しいことはわかりませんが、日産大好きカーマニアとして、どうすれば日産が復活できるのかを勝手に話し合ってみました!

永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi

池之平昌信(流し撮り職人)=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

◆売れ筋の小型SUV、キックスで失地回復? このままで終われない、日産のいいところは…

最近ネット上では、カーマニアによる日産叩きがすさまじい。日産の悪口を書いておけばオッケーという雰囲気である。しかし、日産はそんなにダメだろうか? なんかいいところもあるんじゃないか?

そこで今回は、「日産のいいところを探す座談会」を開催してみた。

担当K:日産のいいところと言えば、やっぱり『西部警察』でしょう!

職人:ミー・ツーです!

担当K:初めて覚えた日産車は、スカイラインとフェアレディZで、それを知ったのが『西部警察』。団長のZ、カッコよかったなあ……。

職人:240Zは、スピードメーターが240㎞まで刻んであったんですよ! 衝撃でした……。

永福:そ、そんな昔の話じゃなく、今の日産のいいところを挙げてよ!

担当K:それもZとGT-Rじゃないですか。売れてないですけど。

永福:「今後、日産はスポーツモデルを大事にする」って、新社長が宣言したのはよかったよね。新型Zはスカイライン400RのV6ターボを積んでリボーンするらしいし。

担当K:それはイイですね。Zへの熱い思いが復活しそうです!

職人:昔のL型エンジンは丈夫で壊れにくかった……。

永福:昔の話はもうヤメ! 日本を代表する自動車メーカーなんだから、親身になって、もっともっと明るい材料を探そう!

担当K:今の日産に、明るい材料って他にあります?

永福:新しい軽自動車はいいデキだったよ!

担当K:うーん、興味ないですねえ。

永福:ほかだと、EV(電気自動車)のリーフは完全にテスラに周回遅れにされたし、新型EVのアリアもどうかな……。

担当K:今のままではテスラにはかなわないでしょう。だって日産のEVは、バッテリーの寿命がテスラに比べて短いから。

職人:えっ!? リーフはEV販売台数世界一じゃないんですか?

永福:もうテスラの4分の1くらいになっちゃってるよ!

職人:いつのまに……。

永福:となると、やっぱりeパワーなんだよ!

担当K:eパワーは、あの強力な回生ブレーキがイヤなんですけど……。

永福:それがウリじゃないか! ブレーキ踏まなくても、アクセルだけで街中をほぼ走れるっていうワンペダルドライブが!!

担当K:運転者はともかく、助手席や後席に乗ってると、減速のたびにイラッとするんですよね……。

永福:いや、あれは一般ドライバーにもウケまくったし、運転してて楽しい。カーマニアにも刺さる部分はある! ただ、従来のノートやセレナのeパワーは、アクセルを深く踏み込んだとき、発電機の役割のエンジンがブイーンって唸って、それがアクセルとシンクロしないのがイマイチだったよね。

担当K:そうなんですよ。モーターで走っているときは静かで快適なのに、発電時のエンジン音がウザくて。

永福:でもキックスのeパワーは、それを感じないでしょ?

担当K:あっ、そう言えば!

永福:エンジン回転を低く抑えてるし、遮音もすごくよくなったから、ほとんどEVみたいな感覚でスーッっと走れるようになった。

担当K:確かに! ほかの車種のeパワーよりも快適でした。

永福:日産は、自動運転につながるプロパイロットの技術も高い。それも搭載しているキックスは、総合的に見て、かなりいいクルマだよ。

担当K:これで失地回復できます?

永福:いや、キックスeパワーは、日本とタイでしか売らないんだ……。

担当K:ええ~~っ! どうして!?

永福:だって欧米では、ハイブリッドはお呼びじゃないもん。でも中国では来年からハイブリッド優遇税制が始まるから、可能性はあるかも。

担当K:そこに賭けますか……。

職人:シルビアはいつ復活するんですかねえ……。

永福:永久にないよ!

【結論!】

経済紙は相変わらず日産の将来はEVにかかっているという論調だが、もうムリじゃないか? 個人的にはeパワーしかないと思っております! キックスは国内で販売好調! この勢いが海外にも広がるとイイネ!

―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―

【清水草一】

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中。清水草一.com

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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