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有名作家が教える、いい物語を書くための3つの方法

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物語には構造があります。いかなる物語でも、その構造を理解し、強化すれば、より効果的なものにできます。これは、どんな長さの物語にも当てはまります。National Novel Writing Month(全国小説執筆月間)で5万ワードの物語を書くのであれ、パーティーで披露する小話に磨きをかけるのであれ、自分を含め何かを売り込むためのストーリーをつくるのであれ、この法則は変わりません。ヘミングウェイの有名な、わずか6語からなる小説、「売ります:赤ちゃんの靴、未使用」にさえ、同じことが言えます。

以下に、物語構造に関する3つのガイドを紹介します。良い物語をつくるためのテンプレートはこれだけではありませんが、あなたが小説、演劇、映画、テレビなどで目にする物語はのほとんどは、この3つの構造で説明できます。物語を書く前に、これらのテンプレートについて学んでおけば、リライトの時間を大幅に省くことができるでしょう。

1. ダン・ハーモンのストーリー・サークル


シットコム・ドラマ『コミ・カレ!!(Community)』とアニメ『リック・アンド・モーティ(Rick and Morty)』を手掛けてショーランナーになる前、ダン・ハーモン(Dan Harmon)は『Laser Fart』というWebドラマを制作していました。レーザー光線を放つことができるスーパーヒーローの物語です。Laser Fartは、その強固な物語構造のおかげで、驚くほどの人気を獲得しました。

ハーモンは、クリエイターに向けたエッセイの中で、自分が用いた物語構造について語り、それを「ストーリー・サークル」と呼びました。ハーモンのエッセイはChannel 101 Wikiで読むことができます。

ハーモンは物語には以下の8つのステージがあると言っています。
  1. キャラクターはコンフォートゾーンにいるが、
  2. 何かを手に入れたいと思い立つ
  3. そして、不慣れな状況のなかに入っていく
  4. 状況に適応し、
  5. 欲しかったものを手に入れるが、
  6. そのために大きな代償を払う
  7. 最後に、元の慣れ親しんだ状況に戻ってくるが、
  8. キャラクターは変化を遂げている

作家のAlex Crumb氏が図式化したダンハーモンのストーリーサークル
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Image: Ghost Little Blog

この構造を使って、キャラクターに行動を起こさせ、ストーリーが展開するようにします。構造がキャラクターに障害を与え、その障害がキャラクターを最終的なゴールへと導いていきます。

キャラクターが行動を起こすと世界が何かを返します。それに対してまたキャラクターは何かをします。世界はまた何かを返します。それがテニスの試合のように最後まで続いていきます。シェークスピアの劇作を調べてみてください。ヒーローや悪役が何をして、それがどんな障害を呼び込むのか、そして、その障害がキャラクターの行動にどんな影響を与えるのかを見てください。

あるいは、コメディードラマによくあるように、冒頭でキャラクターのコンフォートゾーンを壊し、彼、彼女がそれを取り戻そうとする過程を描くこともできます(ハーモンが、テレビドラマにストーリーサークルを適用する方法を説明している)。

あなたが物語を書く時に、この8つのステージすべてを含める必要はありません。その場合、読み手は書かれなかったステージを頭のなかで想像することになります。たとえば、先ほど紹介したヘミングウェイの6語の小説は、最後のステージだけが描かれています。願いが叶わなかった夫婦が悲痛に耐えている様子がしのばれます。また、有名な短編小説『The Lady, or the Tiger?(女か虎か?)』は、さあこれからどうなる? という緊迫した場面で物語が終わります。どちらの物語も、欠けているステージを読み手に想像させるようにつくられています。

多くの物語では、キャラクターそれぞれが独自のストーリーサークルを持っています。『コミ・カレ!!』は、それぞれのキャラクターのストーリーサークルが緻密に構想されており、各人のサークル全体をさまざまなシーンを使って描いています。

キャラクターのストーリーサークルが、この通りの順番で描かれるとはかぎりません。多くのミステリー小説は、主人公である探偵のサークルを最初から最後まで順番に描きながら、第2のサークルが紐解かれていく構造を持っています。犯人のサークルです。この第2のサークルはたいてい、最後のステージからはじまり、探偵が犯人の動機や手法を解明していくに従い、最初のステージへとさかのぼっていきます。

ストーリーサークルについて詳しく知りたい人は、Wiredのハーマンのプロフィールか、こちらのページをご覧ください。

2. ジョーゼフ・キャンベルの英雄の旅


ハーマンのストーリーサークルは、ジョーゼフ・キャンベル(Joseph Campbell)の、より複雑な物語構造を持つ「英雄の旅」からインスピレーションを受けています。英雄の旅についてはキャンベルの『千の顔を持つ英雄』で詳しく述べられています。とはいえ、キャンベルは学者であり、小説家ではありません。その物語構造もより記述的なものになります。また、取捨選択可能な物語要素も含まれます。
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Image: The Writer’s Journey

キャンベルの物語の分析は、学術的に見れば議論の余地が残るものかもしれません。しかし、神話の物語構造を解説するガイドとして見るならば、汲み尽くせないほど豊かなインスピレーションの泉となります。

あなたが壮大な物語を書こうとしているなら、キャンベルの英雄の旅をそのまま適用してもいいでしょう。スター・ウォーズやロード・オブ・ザ・リングといった物語は、古い神話を元にして、新しい神話を作り上げています(ジョージ・ルーカス自身、キャンベルから影響を受けたと語っている)。レーザーソードやモンスターといった奇抜な設定も、物語が馴染みのある物語構造に沿っているがゆえに、容易に受け入れることができるのです。

また、壮大な物語とは言えないような、ポストモダンな物語や、日常を描くような物語においても、「天命の拒絶」や「土壇場での危機」といったステージを挿入することで、ストーリーに山場や冒険の要素を付け加えることができます。コメディを書こうとしているなら、これらのステージをわざと誇張して描き、人間が予定調和な物語を求める生き物であることを風刺するのもよいでしょう。

3. カート・ヴォネガットのストーリー・シェイプ


物語は物理学ではありません。すなわち、構造の捉え方はたった1つである必要はありません。カート・ヴォネガット(Kurt Vonnegut)は、その却下された修士論文のなかで、キャラクターの幸、不幸にもとずいて、物語の構造を図式化しています。
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Image: David Yang/HBR

これは、物語をステージ設定ではなく、感情の軌跡によって分類したおもしろいアプローチです。ヴォネガットは自身の図式について「5分間トーク」で解説しています。

デザイナーのMaya Eilamさんが、ヴォネガットのストーリーシェイプに、現代、古典の物語をもとにいくつかのパターンを追加し、発展させています。また、ヴォネガットのストーリーシェイプは古代の神話にも当てはまります。これらのシェイプは、キャンベルの単一神話よりも柔軟であり、ヒントをもらいやすいかもしれません。自分の書きたい物語のリズムがストーリーサークルにうまく当てはまらず、リズム自体には問題がないと思う時は、ヴォネガットのストーリーシェイプを適用してみてください。キャラクターに十分な試練を与えていますか? 十分なカタルシスを与えていますか? グラフが平らになっていたり、カーブが中途半端なところで終わっているなら、それはなぜでしょう? 正当な理由があってそうしていますか?

とはいえ、無理にこうしたガイドに従おうとする必要はありません。もし、あなたの物語が”間違った”方向に強く引っ張られていると感じるなら、それはきっと間違いに偽装した「正しい」方向なのです。コメディ作品は物語構造をわざと壊し、ポストモダン小説は典型的な物語構造を拒絶します。それでもなお、物語を創作する最善の方法は、こうした構造を理解することであるとは言えるでしょう。

Image: Ghost Little Blog, The Writer’s Journey, Harvard Business Review

Source: Wikipedia, Channel 101 Wiki, Ghost Little Blog, east of the web, Wired, Patrick Echo, Amazon, The Writer’s Journey, Harvard Business Review, Maya Eilam Art & Design

Nick Douglas - Lifehacker US[原文

外部リンク(ライフハッカー[日本版])

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