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どんなに才能があろうと“生かし方”を知らなければ、それは無いのと同じー『マネーの拳』に学ぶビジネス格言

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『プロフェッショナルサラリーマン(プレジデント社、小学館文庫)』や『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」(日本経済新聞出版社)』等のベストセラー著者である俣野成敏さんに、ビジネスの視点で名作マンガを解説いただくコーナー。三田紀房先生の『マネーの拳』、第4回目をご紹介します。
『マネーの拳』から学ぶ!【本日の一言】

こんにちは。俣野成敏です。

ここでは、私がオススメする名作マンガの一コマを取り上げます。これによって名作の理解を深め、明日のビジネスに生かしていただくことが目的です。マンガを読むことによって気分転換をはかりながら、同時にビジネスセンスも磨くことができる。名作マンガは、まさに一石二鳥のスグレモノなのです。

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(C)三田紀房/コルク

【本日の一言】

「商売というのは、100%才能だ」
(『マネーの拳』第1巻 Round.1より)

地元・秋田の高校を中退した花岡拳(はなおかけん)は、友だちの木村ノブオとともに上京。花岡は、偶然始めたボクシングによって才能が開花し、世界チャンピオンにまで上り詰めます。

その後、ボクシングを引退した花岡は、タレント活動をしながら居酒屋を開業しますが、経営は思うようにいきません。そんな時に知り合ったのが、通信教育業界の成功者・塚原為之介会長でした。花岡は会長の教えを受けながら、ビジネスの世界でも頂点を目指すべく、新しいビジネスをスタートさせますが…。
才能があっても、やり方を間違えれば失敗する

経営している居酒屋がうまくいっていない花岡は、次にオープンさせる焼肉屋で巻き返しを図ろうと考えていました。ところが、塚原会長から「そのお店は必ず失敗する」と宣告されてしまいます。

落胆を隠しきれない花岡に対して、会長は「君には商売の才能がある。それを開花させれば成功も夢ではない」と告げます。「大事なのは、やり方を間違わないことだ」と。

花岡に見どころがあると感じた会長は、さらに花岡を試すために、度肝を抜くような提案を仕掛けるのでした。
数字は分母によって意味が変わる

現在、複数の事業を行なっている私の経験からお話させていただくと、会長の言葉には頷けるものがあります。ただし、ストーリーを面白くするために、詳しい説明を省いているようにも思います。もともと、才能という言葉は「センス」と置き換えることができますが、センスとは経験に裏打ちされたものです。ということは、理論上では「正しい経験さえ積めば、非凡の域に到達することは可能」ということになります。

会長の言葉の真意を捉えるためには、「同じ100%であっても、分母が違えば数字の意味も変わる」ということを理解する必要があるでしょう。たとえば1%というのは100人に1人という意味ですが、分母が「無作為に選んだ100人の中の1人」なのか、それとも「精鋭を100人集めたうちの1人」なのかで、まったく意味が異なります。

私は、会長が言っているのは「精鋭の中の1人」のことだと解釈しています。塚原会長の言葉は、日本人全体を分母にした場合、実際には0.1%もしくは0.001%に相当する話をしているのであって、私自身は「普通の成功であれば、誰にでも手が届く」と考えています。
「トップ1%に入る道」とは?

成功するためにはもちろん、正しい努力が欠かせません。実際、無作為に選んだ100人の中の1位になるくらいのレベル感であれば、やり方さえ間違わなければ誰にでも到達できると思っています。それをトップ1%と表現するなら、ここがプロフェッショナルの入り口です。

私は、そのためには3つの要素があると思っているのですが、そのバランスと共に以下に解説します。

(1) 正しく学ぶ・・・50%
良い師匠につく、良い教材を選ぶ、強い相手の胸を借りるといったことです。「すでに成功している人から学ぶ」ことです。ちょうど『マネーの拳』で言うところの、主人公・花岡が塚原会長から商売について学ぶように、です。正しい師匠を持てば、特別な才能がなくても1%の成功に到達できるスピードが速まります。

(2) 正しい努力をする・・・40%
この段階までは努力がモノを言います。どれくらいの時間数をかければどこまで行けるかが計算しやすい段階でもあるので、最初の動機付けが重要になってきます。「正しい努力」とは、「教えられたことを教えられた通りに実践すること」です。人が何か新しいことを学ぼうとした時に、たいていは自らの思い込みや過去の蓄積などが邪魔をして、なかなか学びを取り入れることができないものです。自分では言われた通りにやっているつもりなのに、実際には曲解していることも少なくありません。他人から学ぶというのは、実は思っているよりもずっと難しいのです。

「正しい期間」に関しては、目安の一つに「1万時間の法則」があります。「どんなことでも1万時間やり続ければモノになる」という法則のことですが、だいたい1日9時間やり続けた場合で、約3年かかります。
(3) 時流が良い・・・10%
「時の運」と置き換えても良いでしょう。トップ1%より上の段階まで行くと運の割合が高くなりますが、プロフェッショナルの入り口にあるこの段階までは10%程度と考えておいて(1)と(2)に注力しましょう。
自分の価値を突出させる2つの方法

私のオススメとは、まずは何かの分野でトップ1%を目指すことです。先に挙げた 正しい師匠と正しい努力さえ間違わなければ、成功の入場チケットは手に入ります。その先には、2つの道が考えられます。それは「その道で努力を続け、トップ0.1%を目指す」か「もう一つ、別の分野でトップ1%を目指す」こと。この2つの道です。

0.1%に入るためには、上記3つのバランスが変わってきますので、一筋縄ではいかないでしょう。それに対して、最初にトップ1%に入る方法を身につけたなら、もう一つの分野でトップ1%に入ることはそれほど難しいことではありません。トップ1%の分野を2つ持つことができれば、それらを掛け合わせることで自分の希少価値も増します。どちらにしても大切なのは、まずは「トップ1%を目指すこと」です。なぜなら、目指さずしてトップ1%に自然に入れることなどないからです。

俣野成敏(またの・なるとし)

大学卒業後、シチズン時計(株)入社。リストラと同時に公募された社内ベンチャー制度で一念発起。31歳でアウトレット流通を社内起業。年商14億円企業に育てる。33歳でグループ約130社の現役最年少の役員に抜擢され、さらに40歳で本社召還、史上最年少の上級顧問に就任。『プロフェッショナルサラリーマン』(プレジデント社)と『一流の人はなぜそこまで、◯◯にこだわるのか?』(クロスメディア・パブリッシング)のシリーズが共に12万部を超えるベストセラーに。近著では『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』が13刷となっている。著作累計は35万部超。2012年に独立後は、ビジネスオーナーや投資家としての活動の傍ら、私塾『プロ研』を創設。マネースクール等を主宰する。メディア掲載実績多数。『ZUU online』『MONEY VOICE』『リクナビNEXTジャーナル』等のオンラインメディアにも寄稿している。『まぐまぐ大賞2016』で1位(MONEY VOICE賞)を受賞。一般社団法人日本IFP協会金融教育顧問。

俣野成敏 公式サイト

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