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THE BOHEMIANS 10年間の悲喜こもごもと、最新型のバンドの現在地

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THE BOHEMIANSの8枚目のアルバム『DELICIOUS』が完成した。今年2017年で現メンバーとなってから10周年を迎え、紆余曲折を経ながらも自らが信じるロックンロールを鳴らし、歩み続けてきた彼らが辿りついた現在地。「『DELICIOUS』には楽しさしかない」と断言するメンバー5人に、これまでの悲喜こもごもを振り返ってもらいつつ、最新型のTHE BOHEMIANSを詰め込んだ会心作『DELICIOUS』についてたっぷり訊いた。


――THE BOHEMIANSは2017年に、現メンバーになって10周年を迎えたわけだけど、この10年、THE BOHEMIANSというバンドを振り返ってみてどう?

平田ぱんだ(Vo):エンジンかかるの遅いんで、間に合わせで作ってきたような、本当はあんまり聞きたくないような質問からしてみて下さい。

一同:へ!?

――あははは。じゃあ、そこまで興味ないけど、みんなの最近のマイブームは(笑)?

平田:最近、カップ焼きそばに侵されてます! カップ焼きそば中毒なんですよ。毎日やめなくちゃって思ってるんですけど、やめられないんです。銘柄は日清の「ソース焼そばからしマヨネーズ付き」。粉ソースでチープな味がして美味いんですよ。

千葉オライリー(と無法の世界)(Dr):粉ソースなんだ。

平田:そう。粉ソースじゃないと、俺、嫌なの。液体ソースで許すのは明星「一平ちゃん夜店の焼そば」だけ。

星川ドントレットミーダウン(Ba):日清は粉なの?

平田:いや、そういうわけではない。

本間ドミノ(Key):ひとメーカー1種類じゃないからね。いろんな焼きそば出してるから。

星川:あ、そうなの? そっか、日清は「UFO」もあったね。

――冒頭から焼きそばの話とは……。で、ぱんだはエンジンかかった?

平田:まだっす。徐々に上げていって、最後マックスになって、感動! っていう感じがいいかと。

――他のメンバー4人はもうエンジンかかってるから、そろそろ本題に行きたいんだけど。

平田:みんなエンジンかかってるの? やっぱりコイツ等とは気が合わない(笑)。

――あははは。そんな気が合ないメンバーと10年もバンド続けているんだから、気が合ないとは言わないんじゃない?

平田:いや、仕方なくですから(笑)。

千葉:あははは。仕方なく(笑)。

星川:仕方ないっていう言い方もあるかもしれない(笑)。

本間:行くも地獄、引くも地獄(笑)。

――喧嘩ってないの? この10年。

平田:喧嘩したら終わりっすね。

星川:どっちかって言ったら、喧嘩したら終わりなタイプですね。

本間:大声で喚き散らすみたいな喧嘩はしたことないですね。みんなそういう性格じゃないというか。

平田:すべてにおいて食い違ってるんですけど、しゃぁないんで。

星川:それぞれやりたいことがあって、その中で5人でできる事を一緒にやってるって感じですね。

――なるほどね。今回のアルバム『DELICIOUS』でもそうだけど、作詞作曲が全部各メンバー1人で完結されているでしょ? デビュー当時はそうではなかったよね?

平田:もともとは、作詞作曲を1人で完結させるっていうスタイルだったんですけど、メジャーに行って、売れなくちゃダメとか、そういうしがらみみたいなものができ始めて、いろんなことを考えるようになって、曲を作る人と歌詞を書く人と別れたりしてた時期があって。でも、何周かして、またもとの自分達のスタイルに戻ったというか。だから、いますごく自然体なんです。

――そうなんだね。メジャー時代にそんな葛藤があったのは、いま初めて聞くね。

平田:ぶっちゃけ、メジャー時代の後半2枚のアルバムは、楽しくはなかった。4枚目の『BOHEMIANS FOR LIFE』は、本当にそんな気持ちの葛藤が強かった。当時はそんな気持ちの葛藤を表に出す事は一切しなかったけど。

――でも、やりたくない音楽をやっていたわけではないでしょ? 本人たちが全然やりたくない音楽であったとしたら、すごく悲しいというか。正直なところ、私はデビューのタイミングでTHE BOHEMIANSの音と出逢い、“最高のロックンロールバンドに出逢えた!”って思ったし、1曲1曲に大きく心を動かされたからね。いま、それが偽りであり、まったくやりたくない音楽だったと言われたら、それはすごくショックだし、悲しい。でも、あの頃、周りがみんなでTHE BOHEMIANSを売ろうと考えていて、5人もそこに向けてすごく頑張っていた。私達媒体の人間も、THE BOHEMIANSの音と5人の人間性も含めたところで本当にいいと思ったから応援したいと思った。それは5人が放つ音が純粋に良かったからで、デビューから出逢って、過去作も聴いてみたくなって遡って、やっぱり最高に良かった。メジャーに行ったことで音が変わったとは思わなかったし、あの頃の曲はあの頃の曲で最高のロックンロールだと思ったし、THE BOHEMIANSにしかないロックンロールを感じていたから。そのTHE BOHEMIANSらしいロックンロールは、変わらず『DELICIOUS』の中に在る。だから、あの頃の音のすべてが偽りだったとは思えない。いろいろな制限があって楽しくないと感じていたことや、メジャーというシーンでのしがらみを感じていた窮屈さや葛藤の中で生まれていた曲だと言うなら、納得がいくし、むしろ、その葛藤の中で生まれてきた曲なのだと聞けば、尚更愛しい。根っこの部分が変わっていないと思えるから、だからこそ愛おしい。でも、“まったく自分達がやりたくない音楽だった”と言われると、悲しいかな。

平田:やってた音楽に嘘はないです。その頃の自分達の音を否定してるわけではないし。そこで出逢ってくれて、その頃の音を好きだと言ってくれたことに関しては、純粋に嬉しいし、その頃の音を楽しんでくれてるのも嬉しい。ただ、魂は売ってた。でも、魂なんていくらだって売る。魂を売っても、やりたい事は変わらないし、現に変わってないから。だから、売れるためなら、魂なんていくらでも売るって思ってた。でも、“こうしなくちゃいけない”とか、“そのために何かを変えていく”とか、そういうのがすごく嫌で。楽しくなかった。
THE BOHEMIANS/平田ぱんだ(Vo) 撮影=大塚秀美
THE BOHEMIANS/平田ぱんだ(Vo) 撮影=大塚秀美

魂を売ってもやりたい事は変わらないし、現に変わってない。今回『DELICIOUS』というタイトルを付けたのは、今が楽しくて仕方ないから。(平田)


――いままで音を鳴らすことが楽しいことでしかなかったのに、そこが苦しみに変わってしまった部分があったんだろうね。

平田:うん。まさに、いま居る場所は、そういうストレスは一切ない。だから、『DELICIOUS』には楽しさしかない。

――スピーカーから聴こえてくるTHE BOHEMIANSのサウンドと歌に、昔もあの頃も変わりはなかったけど、大きく違っていたのは、気持ちだったんだね。あの頃にそれを知っていたら、私はどう思っただろう? そんな葛藤を知らずに、純粋に受けとめていたから、すごく聴いていて楽しかった。でも、その頃にその葛藤を聞いていたら、きっと聴こえ方が違っていたのかもしれない。純粋に楽しめなかったかもしれない。でも、こうしていま、過去の話としてその葛藤を聴くと、その頃の曲がいままで以上に愛おしいけどね。その葛藤があってこその音でもあったと思うから。そう思うと、今の『DELICIOUS』の音は、10年という歳月が生んだTHE BOHEMIANSの音だと、改めて感じるよね。

平田:うん。あの頃から4年経って、今回『DELICIOUS』(※現在の所属レーベル名と同じ)というタイトルを付けたのは、今が楽しくて仕方ないから。そこにはポジティブな想いしかない。

――その話を聞けたことで、『DELICIOUS』がより立体的に感じるよ。すごくマニアックなロックンロールもあったし、THE BOHEMIANSにしか出せない心を締め付けられるロックンロールが共存しているからね、『DELICIOUS』は。

平田:うん。俺たち、大学の頃に出逢って、一緒にバンドやるようになったから、大学って4年でしょ。『BOHEMIANS FOR LIFE』も4枚目のアルバムでしょ。そんで、今回の『DELICIOUS』も移籍して4枚目のアルバムなんですよ。だから、4年周期だなと思って。なんか、バンドストーリー的な意味も込めて、THE BOHEMIANSは4周期で進んでいこうかなと。

――オリンピックみたいだね。

平田:そうっすね! オリンピックだ!

本間:あの頃を否定するわけではなく、すごく感謝はしているんです。

平田:そう。すごく感謝はしてる。そことはまた別というか。センスとか方向性の違いって、そことはまた別なものだから。

星川:すごく期待してくれてたのは分かったしね。本当に感謝はしてる。でも、生き急いでる感じがすごくしたなって思う、あの頃。空回ってたなって。

本間:いまが自分達にとってすごくいい環境だから、そこと比べると、っていう感じもあると思うんですよね。

千葉:現にあの頃の曲、自分達的にも大好きなんですよ。

平田:そう。あの頃の曲と歌は本当に好き。本当にあの頃の音楽はいまも好き。

星川:音楽と感情はきっと切り離せてたのかもしれないですね。

THE BOHEMIANS/ピートりょう(Gt) 撮影=大塚秀美
THE BOHEMIANS/ピートりょう(Gt) 撮影=大塚秀美

“俺っぽさ”が売れなかった理由なんでしょうね。本当に。本当にそう思いますよ。嘘でもなんでもなく。(りょう)


――りょうくん、随分おとなしくギター弾いてるけど(笑)。

ビートりょう(Gt):そうなんですよ! このギター新しく買ったんです!

平田:最近買ったから嬉しくて、ずっと自慢してるんですよ。片時も離さない。

りょう:そう。最近ずっと持ってます。靴みたいなもんです。このギターも僕です。僕の一部です! マイブームです!

千葉:おっ! 素晴しい! 話が繋がって戻ってる!

りょう:(静かにどや顔)。

――ビートりょう的にこの10年を振り返るとどう?

りょう:俺はずっと楽しかったですよ。

平田:嘘をつけーっ! 一番葛藤があったじゃないか! 一番辞めるとか言ってたじゃないかーー!

本間:あはははは。

星川:たしかに、“辞めたい問題”はあったね。

平田:3度も辞めたいって言ってたじゃないか!

千葉:3度もあったの!?

りょう:ふふ(静かに笑う)。

――でも、そこまでの葛藤があったのに、10年ずっと続けてこれてるっていうのは、やっぱり音楽なんだよね。5人はロックンロールで繋がってるってことなんだろうね。すごく純粋。

平田:俺たち、売れてたら解散してましたね、きっと。

星川:まだ売れちゃダメだったのかもなって思うかも、本当に。たしかに、あの頃に売れてたら、いまはなかったのかなって。なんか、すごくくだらないんですけど、あの頃は、“髭生やしちゃダメ”みたいな空気感出されてましたからね。そういうのも、ちょっと窮屈ではあって。

――そっかそっか。でも、ロックンロールは親父がやってこそ、深みと渋みが増すと思うしね。生き急ぐ必要はないと思う。

平田:分かってますねぇ~。ほんと、そこなんですよ! 早く歳取りたいっすもん。最近、鏡見てちょっと老けてきたりしてると嬉しいんですよ! “あ、ここにシワできた!”と思って!

――あははは。でも、10代20代に作った曲を、渋みが増してからやるって、すごく素敵だよね。それこそ聴こえ方がまた変わるし、愛おしさが増すと思う。そんな未来のTHE BOHEMIANSに会いたいよ。

平田:これからっすよ。本当にそう思います。これからが楽しみで仕方ないんですよ!

――そうだね。今回の『DELICIOUS』を聴いて、改めて思ったことがあった。みんなそれぞれの個性を感じるロックンロールで、やっぱり最高だったけど、胸が締め付けられるような初々しさを宿す“THE BOHEMIANSロックンロール”は、ビートりょうが作っているんだなって、感じた。

本間:本当にそのとおりだと思います。

星川:本当にそう思う。今回は僕以外、全員が曲を作っていて、中でもりょうくんが1番曲を書いているんだけど、PVになってる「ロミオ」とか、本当にりょうくんはTHE BOHEMIANSのロックンロールだと思うからね。これこそがTHE BOHEMIANSだって言える曲を作るなって思う。俺もりょうくんの作るTHE BOHEMIANSの曲、すごく好きなんです。

りょう:おぉ、ありがとう。


――「ロミオ」「ポーラ」「0.1」「君はギター」「今夜キャバーンクラブで」が今回りょうくんの楽曲だけど、「ロミオ」と「ポーラ」は特にTHE BOHEMIANSのロックンロールだと感じるよね。

千葉:「ロミオ」と「ポーラ」はビートりょうそのもの、THE BOHEMIANSのロックンロールそのものだと思いますね、本当に。

星川:「0.1」とかは、いままでのTHE BOHEMIANSにはなかった曲だなって思った。

――そうだね。たしかに、こういう雰囲気の曲はあんまりなかったかもね。推し曲の「ロミオ」は、サイケデリックな雰囲気の隠し味が最高だよね。ビートりょう的に、今回「ロミオ」でPVを作ったことについてはどう?

りょう:個人的にこういう雰囲気の曲はすごく好きなんですけど、THE BOHEMIANSとして、「ロミオ」みたいな新境地のバラード曲を推し曲にしたっていうのが新しいのかなと思いますね。PV自体もすごく新しい感じだと思うし。

――「ポーラ」もだけど、泣きそうになるメロというか、掴まれる感覚がビートりょうだよね。

本間:分かります。本当にそういうとこ、りょうくんですよね。

りょう:いやぁ。その俺っぽさが売れなかった理由なんでしょうね。本当に。本当にそう思いますよ。嘘でもなんでもなく。

一同:(爆笑)。

平田:違うよ! 何言ってんだよ!

りょう:その俺っぽさを、上手く活かせなかったコイツらのせいだと思います!

平田:!!!!? すみません! 僕のせいです!

一同:(爆笑)。

千葉:ひっくり返された(笑)。

一同:(爆笑)。

――面白い(笑)。

りょう:いままで、バランス的にちょっと俺色が多かったから、移籍してから極力そういうのを無くす方向できていたんです。けど、今回のアルバムで久しぶりにやってみたんですよ。実際にライブでやることを考えたら、ここまで演歌な印象にしなくても良かったかな? って思ってますね。ここ一週間くらい。「ロミオ」「ポーラ」は特に思うかな。

――いや、そこがいいんだよ。

平田:そう思う。すごくバランスいいと思う。やっぱり、THE BOHEMIANSのアルバムには、こういうビートりょう曲が3曲入ってなくちゃなって思っているんですよ。今回で言うと、「ロミオ」「ポーラ」「君はギター」。こういう、みんなが好きって思える曲が必ず3曲欲しい。それ以外は、そういう要素じゃないもので構成したい。2曲でもダメ、1曲でもダメ、絶対3曲欲しい。それ以外は、ガッツンガッツンのロックンロールがやりたい! っていうのが俺の希望。
THE BOHEMIANS/本間ドミノ(Key) 撮影=大塚秀美
THE BOHEMIANS/本間ドミノ(Key) 撮影=大塚秀美

僕が一番平田くんにリクエストを出すんですよ。完璧にリクエストに応えてくれるんで。(本間)


――なるほどね。「ロミオ」と「ポーラ」の歌詞で気になったところがあるんだけど、「ロミオ」には<最終列車>、「ポーラ」には<始発列車>が出てくるんだけど、そこの繋がりはあるの?

りょう:うんうん。そこは否定しないですけど、繋がってるということはないですね。でも、そういう繋がりみたいなのって、アルバムが出来上がった後に気付くことがこれまでもあって。作っていたときのモードが出るから、そういう統一感みたいなのが出たりするんですよね。なんか、自然に出るんです。

――ロマンティストだなって思うし、同時にすごく現実的だなって感じるところもある。

りょう:性格が悪いんですよね、俺。「ポーラ」とか、分かる人には分かると思うな。

一同:(一斉に歌詞を読み返す)。

千葉:そういう目で見ちゃおう(必死で歌詞を読み返す)。

りょう:あ、ごめん。そうでもないかもね。

一同:(爆笑)。

りょう:でも、「ポーラ」は自分の中で作詞作曲がわりと上手くいったなって感じていて。サビで転調するんですよ。元のキーがあって、サビで転調して、また元のキーに戻るんですけど、そのとき、ちょっと気持ち悪い感じがするんですよ。イメージとしては、Aメロは現実の話、サビが夢の中、そして、夢が覚める感じ、と続いて、最後の大サビは、サビのキーのまま行くんです、転調したまま。夢の中で夢を見ていたっていう、夢のキーで転調したままで終っていく感じが上手くできたなって思うんですよね。

――最後の大サビの<夢の中で夢を見ていたい>という歌詞とメロがすごく合っていて、本当に最後の最後にギュッと掴まれる感覚があるからね。

平田:俺は今回すごく「ポーラ」推しだったんですけど、「ポーラ」と「ロミオ」は、4月にリリースした、1人1曲作ったミニアルバム『FIVE SOUL ROLL EP +1』のときに、りょうくんが持って来たんですよ。でも、もったいないからアルバムに入れようって言って、取っておいたんです。ビートりょうが、“「おぉ!スザンナ」や「THE ROBELETS」や「恋はスウィンギン・イン・ザ・レイン」とかで培った自分の作曲理論とかの集大成だ!”って言うから、4年周期2回目のピリオドは、ビートりょうの最先端推しでいきたいなと思ってたんですけど、ウチのプロデューサーの山中さわお氏が、“THE BOHEMIANSはロックバンドとして売りたい”ということで、「ポーラ」はすごくいい曲だけど、もうちょっとロックナンバーでいくぞ! って二転三転した結果、“「ロミオ」を推したら新しい扉が開ける! 俺を信じろ”って言うんで、信じたんです。

りょう:最初、平田くんの「Mr. Grace Wednesday」もPV候補曲だったんだけどね。

星川:新しいお客さんが「ロミオ」を聴いて入ってくれることを信じたというかね。

平田:俺たちもロックバンドでありたいから、ライブで盛り上がる曲がいいから、俺たちだけだったら、「ロミオ」をリード曲にはしなかったなって。俺だったら「ポーラ」だなと。

――そうなんだね。“ロックバンドとして”という言葉を借りるなら、「Mr. Grace Wednesday」とか「I am slow starter」をリードにしそうな感じがするけど。

平田:そこはサイドPVな感じというか。俺個人としては、「I am slow starter」をサイドPVで作りたかったんですけど、さわおさんに言ったら“ん~”って首をかしげられて。

本間:あはははは。そうだったんだ(笑)。可哀相に(笑)。

――音楽って好みもあるからね(笑)。でも、山中さわおさんは、ぱんだが尊敬する人でもあるし、俯瞰した目でTHE BOHEMIANSを見てくれてるから、そこは信用できるんだよね。

平田:うんうん。そう。でも、「I am slow starter」は、ライブの定番にしていこうかなと。ファンが拒否反応を示しても、何回もやろうと思って。

――「I am slow starter」はちょっとカントリーな匂いもするところがすごくいい。ライブでは必須曲になると思うな。「Mr. Grace Wednesday」は、200%平田ぱんだのロックンロールだと思ったしね。これこそ、ぱんだにしか歌えない曲だと思うけど。歌詞も、句読点の無い感じというか。まさに、そここそも平田ぱんだ。

星川:なんかね、個人的に「Mr. Grace Wednesday」はラップっぽい感じを受けるというか。平田くんの中にあるものがすごく出て来たなって思ったんですよね。

平田:遠慮なく出してる感じ。いままでは、THE BOHEMIANSではこういうことはやっちゃダメだと思ってたとこがあったから。もっとラップになっていくと思う。ラッパーになりたいから。

星川:ヒップホップのラッパーじゃなくてね(笑)。
THE BOHEMIANS/星川ドントレットミーダウン(Ba) 撮影=大塚秀美
THE BOHEMIANS/星川ドントレットミーダウン(Ba) 撮影=大塚秀美

昔はイギリスをすごく意識していたりしたけど、いまはそこまで意識しなくなった。THE BOHEMIANSらしい部分もありながら、いろんな大陸に行けてる感じがしてる。(星川)


――ドミノ先生の「too many people understand, too many people misunderstand」は、ちょっとニューウェイヴの匂いのするロックンロールだと感じたんだけど。

本間:この曲を作ったとき、70年代と90年代のパワーポップをよく聴いていたのもあって、そのテイストが色濃く出たのかなって思うんですけどね。

星川:でも、たしかに、80年代前半のニューウェイヴの感じはするよね。

――そうだよね。THE BOHEMIANSらしさに寄せてはいるんだけど、またそことは違った毛並みを感じるというか。でも、サビの広がりは、すごくTHE BOHEMIANSな開け具合だと感じた。ぱんだの声色も、ちょっとテクノっぽい感じの質感を感じたりもしたしね。

本間:声色は想像どうりでしたね。もともといろんな声色を持っている人なんですけど、この曲にはこういう歌い方で、こういう声色で歌ってくるだろうなって思っていたので。僕が一番平田くんにリクエストを出すんですよ。

平田:本間ドミノだけうるせぇっす。

本間:そうなんですよ(笑)。でも、完璧にリクエストに応えてくれるんで。

平田:でも、この曲は何回歌っても歌いづらい。自分が書くときの譜割りと全然違うから、すごく歌いづらい。

――まぁ、だからこそ新しいものが生まれるんだろうしね。「I'm waiting for the band」もドミノ先生の曲だけど、この曲には特に、歌詞の言い回しとか、すごくぱんだを意識しているワード使いではあると感じたけどね。

星川:たしかに。それはありますよね。

本間:「I'm waiting for the band」はポジション的に、アルバム『THIS IS POP』(2012年4月発売)に入っている「シーナ・イズ・ア・シーナ」みたいな曲が、いまのTHE BOHEMIANSの中に欲しくて作ったんです。

――すごく分かる。「I'm waiting for the band」は、THE BOHEMIANSが持ってる“らしい”ポップさがある1曲だからね。

平田:この曲はね、サビが英語だから嫌だ。これからは、どんなに簡単な英語でも英語禁止にしようと思ってる。

一同:(爆笑)。

平田:サザンオールスターズのような英語の使い方だったらOKしてあげてもいい。やっぱり日本人は日本語だ。どうしたって無理しているように聞こえちゃうからね。だって、喋れないんだもん。THE BAWDIESみたいにできてたらいいんだけど、俺はできないから。

星川:でも、そこも含め「I'm waiting for the band」はいい意味でフックになってるよね。

平田:“ぱんだが最も頑張っている曲”って書いといて下さい。

千葉:あははは。最も頑張ったんだね(笑)。

星川:たしかに、この曲は俺、頑張っても歌えないもんなぁ。

平田:歌えないっしょ。そう。頑張ったんだよ、俺。
THE BOHEMIANS 撮影=大塚秀美
THE BOHEMIANS 撮影=大塚秀美

――あははは。千葉くんの「見える女」は、いろんなテイストを器用に作る千葉くんならではのロックンロールだね。まず、珍しいタイトルだなと。

千葉:そうなんですよ。実は、タイトルだけ、THE BOHEMIANSに加入したときから自分の中にあったんです。まさしく10年前に、“「見える女」っていうタイトルの曲を作るぞ!”って思ってて、ずっと作れてなかったんで、今回作ってみたんです。

平田:これは、ヤバイ薬をやってる女の人の歌? だって、幻覚が見えてるんでしょ? 要するに。

千葉:まぁ、見えないはずのものが見えるんだけど。俺的には、幽霊だと思ってたんだけどね。果てしなく構想を練り続けて、やっと今回ピタッとハマったんです。この曲自体は、「見える女」のために作った曲じゃなくて、このアルバムの曲作り期間にできた曲だったんですよ。最初はもっとロックっぽいイメージの曲で、テンポももっと速かったんですけど、あんまりしっくりこなくて、ここに至りました。

――メインとなってメロを鍵盤が弾く間奏のフレーズが最高にカッコイイよね。

千葉:間奏のピアノ最高ですよね!

本間:あれはね、千葉くんのリクエストに応えたんです。弾き散らかしたくなるところを、敢えて単音を両手で弾いてくれっていう要望だったんです。

――ぱんだの歌い方は、ちょっとシャンソンっぽいよね。

平田:僕には合ってましたね、この曲。歌詞も合ってた。俺ね、女の人の歌を歌いたいタイプなんですよ。

千葉:「私の家」とかそうだもんね。

平田:そう。俺、女か柴犬に生まれたかったんで。

――柴犬!?

平田:そう、柴犬。大好き。非常に強い憧れがあって、そこに。男に生まれてしまって、非常に残念で。

――じゃぁ、“平田ぱんだ”じゃなくて“平田柴犬”にすれば良かったのに。

平田:語呂悪いじゃないっすか。

一同:そこ語呂大事なんだ(笑)。

平田:ぱんだならなんとかなれるかなと。

――ぱんだは相当人気者だし、可愛い対象だと思うけど。

平田:柴犬のが全然可愛いっすよ!

星川:ぱんだはクマだからね(笑)。でも、本当に、コード感的にもシャンソンっぽいですもんね。ちょっと歌謡テイストな雰囲気もあるし。

平田:最初ね、そっちに寄せて歌ったら「洋楽っぽく歌って」って千葉くんに言われたんですよ。

千葉:そう。そこまで歌謡曲っぽくしたくはなかったから、そことは切り離そうと思って、平田くんにいろいろと試してもらったんだけど、やっぱりレトロっぽい感じは出していった方がいいなっていうところに落ち着いて。

――癖のあるレトロ感がこのアルバムの中の変化球になってるね。ギターも相当カッコイイ。

りょう:ギターも千葉くんのリクエストに近づけましたね。

星川:今回のアルバムで、音的に変化として感じたのは、昔はイギリスをすごく意識していたりしたんですけど、いまはそこまで意識しなくなったというか。すごくTHE BOHEMIANSらしい部分もありながら、いろんな大陸に行けてる感じがしてるというか。

本間:いろんな大陸にね(笑)。

平田:そうだね。今後の大陸はどのあたりに行ってみたい?

星川:俺はね、アメリカの下の方とか行ってみたいんだよね。キューバとか。

本間:ブラジルとか? 西インド諸島か。となるとレゲエか。

千葉:ジャマイカとかだね。

星川:でも、まだそこまで行くのは早いかな(笑)。
THE BOHEMIANS/千葉オライリー(と無法の世界)(Dr) 撮影=大塚秀美
THE BOHEMIANS/千葉オライリー(と無法の世界)(Dr) 撮影=大塚秀美

2017年同様に楽しく頑張れたらいいなと思ってます。個人的には、2018年はバイクの免許を取ろうかなと。(千葉)


――徐々にね(笑)。2018年にはこのアルバムを引っさげてのツアーも控えてますが。

平田:2018年は凄まじい気合いを感じてますね。ライブは本当にどんどん良くなってきてるんで。ライブを観ないでバンドを知った気になっちゃダメ。バンドはライブを見なくちゃ!

星川:今回は、アルバムが12月6日発売で、ツアーが1月末から始まるので、準備期間は充分にあるから。しっかりと準備して挑めるので、楽しみにしていてもらえたらなと思います。

本間:ワンマンツアー前に対バンツアーがあるので、流れとしてはバッチリですね。2018年は演者として上手くなりたいですね。基本的なとこを頑張って、バンドを底上げしていきたいなと。

平田:2018年はより塊になってぶつかっていこうと思います!

千葉:2017年同様に楽しく頑張れたらいいなと思ってますね。個人的なことなんですけど、2018年はバイクの免許を取ろうかなと。

りょう:マジで!? ねぇねぇ、免許取るのっていくらするの?

千葉:10万くらいみたい。

りょう:マジで!? いいね! 俺も行きたいんだけど。

本間:じゃあ一緒に行けば?

千葉:あ、そうだよ! 紹介するとちょっと安くなんだよ!

りょう:あ、それいいね! 2018年はもっとカッコよくなって、もっとカッコイイバンドになっていきます!

取材・文=武市尚子 撮影=大塚秀美
LINE LIVE情報 LINE LIVE生配信 「ザ・ボヘミアンズ アルバム発売記念!あなたの質問に答えます!」 12月6日(水)20:00~ THE BOHEMIANSが現メンバーでの活動10周年を経て完成した8枚目となるオリジナルアルバム、『DELICIOUS』の発売を記念して、発売日に生配信!メンバー5人でニューアルバムの事や、今年1年のことを振り返ってのスペシャルトークをお楽しみに! さらに、メンバーが皆さまからの質問にもお答えします。 視聴URL:https://live.line.me/channels/762/upcoming/6364518

リリース情報
アルバム『DELICIOUS』 THE BOHEMIANS
THE BOHEMIANS
2017年12月6日(水)発売
QECD-10006(BUMP-072) ¥2,500(税込)
<収録曲>
01. Mr. Grace Wednesday
02. I am slow starter
03. I'm waiting for the band
04. ロミオ
05. ポーラ
06. 見える女
07. too many people understand, too many people misunderstand
08. 0.1
09. 君はギター
10. 今夜キャバーンクラブで

<アルバム購入オリジナル特典情報>
◎タワーレコード 特典(オンライン含む):2018年カレンダー
◎応援店特典:ボグマグネット
*応援店の店舗詳細はオフィシャルHP(http://the-bohemians.jp)に掲載 <インストア情報>
・2017年12月17日(日)20:30~
タワーレコード新宿店 7Fイベントスペース
出演:THE BOHEMIANS(メンバー全員)
内容:ミニライブ & サイン会
※観覧フリー
・2018年1月21日(日) 15:00~
タワーレコード難波店 5Fイベントスペース
出演:Vo.平田ぱんだ/Gt.ビートりょう
内容:ミニライブ & サイン会
※観覧フリー
・2018年1月22日(月) 18:30~
タワーレコード名古屋パルコ店 西館1階イベントスペース
出演:Vo.平田ぱんだ/Gt.ビートりょう
内容:ミニライブ & サイン会
※観覧フリー
・2018年1月27日(土) 17:00~
タワーレコード札幌ピヴォ店 店内イベントスペース
出演:THE BOHEMIANS(メンバー全員)
内容:ミニライブ & サイン会
※観覧フリー

ライブ情報
Winter Delicious Long Tour 2018(ワンマンツアー)
1月28日 (日) 札幌COLONY open 17:30 / start 18:00
2月03日 (土) 仙台FLYING SON open 17:30 / start 18:00
2月04日 (日) 新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE open 17:30 / start 18:00
2月09日 (金) 名古屋CLUB UPSET open 18:30 / start 19:00
2月11日 (日) 福岡the voodoo lounge open 17:30 / start 18:00
2月12日 (月・祝) 岡山PEPPERLAND open 17:30 / start 18:00
2月18日 (日) 心斎橋 KING COBRA open 17:30 / start 18:00
2月23日 (金) 下北沢 GARDEN open 18:30 / start 19:00

<チケット>
オールスタンディング・整理番号付 前売り¥3,240 当日¥3,780(税込/ドリンク代別)
一般発売日:2017年12月10日(日) Looking for friends tour 2017
12月22日(金)渋谷 WWW open 18:30 / start 19:00
w/ビレッジマンズストア

<チケット> 一般発売中 前売り¥3,240 当日¥3,780(税込/ドリンク代別)
 

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