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いよいよ師走!初冬も終わりに近づき、橘の実が黄色く色づく頃。七十二候「橘始黄」

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七十二候は第六十候「橘始黄(たちばなはじめてきばむ)」に入りました。木々が葉を落としていく中で、緑の葉を茂らせ黄色く明るい実をつけるのが柑橘類。身近なところでは夏みかんが次第に黄色くなっているのではないでしょうか。第六十候にある黄色くなる橘の実とはどんな実でしょうか? 橘は日本に古くから野生していた柑橘です。種類としては私たちが親しんでいるみかんや柚と同じミカン科ミカン属ですが、果物としては酸味が強く食用にならないそうです。私たちが黄色く色づくのを楽しみに見ているのは食べられるもの。柚やダイダイといったところでしょう。でも橘には古くからのエピソードがあるんですよ。



橘にこめた不老不死の願いと、命を賭けて報いる愛の物語


日本書紀によると、垂仁天皇の命によって常世の国、不老不死の理想郷へ遣わされた田道間守(たじまもり)が10年かけて探し持ち帰ったのが橘の実でした。橘の実は古くから「非時香実(トキジクノカクノコノミ)」といわれ、その葉が枯れることなく常に生い茂ることから長寿のおめでたい樹として大切にされていたといわれます。京都御所の紫宸殿前にも階段を背に見ると右近の橘、左近の桜として植えられています。3月の雛飾りもこれにならったのでしょう、私たちも身近に感じることができますね。
垂仁天皇の次の景行天皇の時代に活躍した日本武尊(やまとたけるのみこと)のお話には愛がありますよ。尊は九州の熊襲征伐に続き東国の蝦夷征伐に出かけますが、相模の国から房総半島に渡ろうとする時、海神の怒りを買い暴風雨になったということです。そのとき后である弟橘媛(おとたちばなひめ)が自ら入水し海神の怒りを鎮め、尊は無事に房総に渡り東征を続けることができました。弟橘媛を深く愛していた尊は御陵をつくり、媛を祀るために櫛を納め、橘の木を植えたということです。現在の千葉県茂原市にある橘樹(たちばな)神社の縁起になっています。
寒くなる頃にも緑を絶やさず明るく色づく実をつける橘の木は、古くから命をつなぐ吉祥のしるしと考えられてきたことがわかります。



冬に欠かせないこの明るい黄色!健康のもとかもしれません


柚やダイダイがあるだけで、台所がなんだか明るくなりませんか? そうです、色とともに香りも大きな要素ですね。柑橘系の香りといえば「爽やか」「フレッシュ」といった開放的な気分が感じられます。暗くなりがちな冬に柚やダイダイを見ると心がホッとしたりしませんか。他にもスダチ、かぼすなど冬になるとそれぞれの地で特産の柑橘類が豊富にでてきます。皮をむいてそのまま食べるみかん類とは違って酸味が強い柑橘類を「香酸柑橘(こうさんかんきつ)」といいます。ほかにもレモンやライム、また沖縄のシークワーサーもそうです。絞ってお酒に加えたり、甘味を加えてジュースにしたり、またお菓子の香りづけにも利用されます。
この酸っぱい果物はそのままではちょっと食べにくいですが、カリウムやビタミンC、クエン酸が豊富なので、疲労回復や食欲増進に効果があります。だからこそ冬の食卓には欠かせない存在なんです。それはやっぱり鍋料理! 冬の鍋に欠かせないポン酢の材料でもあります。身体を温める鍋をかこみ、お好みの柑橘で作ったポン酢で冬の健康を守るというのは昔の人の生きる知恵、伝えていきたいですね。



おめでたいから瑞祥の意味を込めて飾ります


お正月飾りによく見かけるのが「橙(ダイダイ)」です。
橙のたゞひと色を飾りけり 原 石鼎
新年を迎える清々しい心が感じられます。黄色というよりオレンジ色でしょうか。ダイダイは寒くなるとオレンジ色に色づきますが、春になると再び緑色に戻ります。実が熟して落ちてしまうということがあまりないということです。しっかりと木につき長く保っていることは縁起がよいとされ、「代々家が絶えることなく繁栄しますように」という願いが込められるようになったということです。新年を祝う飾りに明るい色のダイダイはうってつけといえますね。
寒さが深まるこの時に八百屋さんで柚やダイダイを見かけたら、手にとって見て下さい。爽やかな香りに慌ただしい師走を乗り切る元気が貰えるかもしれません。あったかい飲み物にしてくつろぐのも素敵な過ごし方です。飾るもよし、香りを楽しむのもよし、アイディアはあなた次第! この時期に色づく柑橘類と冬を楽しんでみてはいかがでしょうか。



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