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超展開「民衆の敵」権力のダークサイドに堕ちた篠原涼子がいきなり市長就任(一週飛ばしたかと思った!)

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ド素人市議だったはずの篠原涼子が、いきなり市長になっちゃった!

唐突な展開で視聴者をザワつかせた月9ドラマ『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』。オープニングから市長だったから、1話飛ばしちゃったのかと思ったよ。第6話の視聴率は6.5%。

佐藤智子、市長選に立候補!
「世の中なんて変わらない。変えられない。でも変えてほしい。そんな思いが高まると、時に、人はカリスマを求める」

汚職疑惑に端を発した、あおば市の市長選挙が行われることになった。現職の河原田市長(余貴美子)に対抗すべく、最大会派のドン・犬崎(古田新太)は新人議員の佐藤智子(篠原)を擁立しようとする。フレッシュなイメージの智子なら無党派層の支持が得られやすいと考えたのだろう。無論、当選した後は背後で操ろうという魂胆だ。

しかし、無知な智子でも、それぐらいのことは承知の上。心配する新聞記者の和美(石田ゆり子)に断ったと告げる。「私、あんなおっさんに利用されたくないもん!」。

智子は市議として市民からの陳情を解決しようとしていた。しかし、新人市議の力ではいかんともしがたく、役所も相手にしてくれない。

そこで犬崎は、市会議員の前田(大澄賢也)を市長候補として擁立し、泥仕合の中傷合戦を繰り広げるとともに、智子に福祉課長の富田(渡辺いっけい)を紹介して陳情を次々と解決できるように仕向けていく。富田の協力で、智子の福祉政策もどんどん実現していった。このあたりから智子の意識が変わっていく。自分のやりたいこと、つまり人々を幸せにするためには、力が必要だ。力とは何か? 権力だ。そしてついに智子は市長選に立候補することを決意する。しかも、無所属で。

「権力……権力が欲しいよ」
すべては犬崎が描いた絵だった。中傷合戦を繰り広げる河原田と前田に市民は嫌気がさしていた。そこにフレッシュで福祉政策を前面に打ち出す“無所属”の智子が立候補すれば、無党派層は雪崩を打つ。

独断で立候補を決めた智子に、夫の公平(田中圭)は激怒する。「そもそもさ、家族のために市議になったんじゃなかったっけ?」と言われて、返答に窮する智子。一方、犬崎が描いた絵に気づいた和美は忠告しようとするが、智子は平然と言い放つ。

「私のこと利用するぐらい、別にいいじゃん。私だってさ、犬崎のこと、利用することで、やれることたくさんあるんだから」

犬崎はそんなに甘くないと言う和美だが、智子は聞く耳を持たない。

「政治の毒を飲む覚悟はできてるの?」
「毒だって、薬になるときだってあるよ」
「権力が欲しくなった?」
「いいことする権力だって、ある」

一人で泣いている子どもに大人が声をかけても怪しまれない世の中にしたい。孤独を抱えて苦しんでいる人を助けられるような世の中にしたい。智子の願いは何もおかしいことはない。そのために彼女が必要だと感じたのが権力だ。

藤堂(高橋一生)との会話での智子の言葉はストレートきわまりない。

「権力……権力が欲しいよ」
「直球で来ましたね」
「だってさ、世の中捨てたもんじゃないんだよ。みんな、いい人なんだよ。そんな人たちが幸せになる。そのためには、やっぱり権力なんだよ。毒を飲んでも、権力が欲しい!」

このあたりで智子は、かなり視聴者からの共感を得にくい人物になっている。最初、智子は目の前の人である家族を幸せにするために(金目的で)市議になった。その後、ド素人の正論をもって目の前の課題を解決し、議員たちの不正を糺すと思っていた視聴者も多かったのではないだろうか。しかし、智子は権力というダークサイドに堕ちた。権力志向の篠原涼子ほど厄介なものはない。

市長選に出馬する智子の演説は、基本的に市議選に出たときとそれほど変わりはない。しかし、彼女は嘘をついていた。無所属から出馬しているが、背後には犬崎がいるからだ。そして市長選はあっさり決着がつく。「風が吹いた」のだ。智子は圧勝し、市長の座につく。しかし、当然のように市政を取り仕切るのは犬崎派だった。

『スミス都へ行く』と『民衆の敵』
ここまでのストーリーは、フランク・キャプラ監督、ジェームズ・スチュアート主演の名作『スミス都へ行く』(39年)と非常によく似ている。


田舎のボーイスカウトのリーダーだったスミスという男が、上院議員の急死にともなって後継者として抜擢される。彼を抜擢したのは、ダム開発で不正を行っている新聞社の経営者・テイラーと、彼の手先の州知事だ。理想は高いが、政治に無知で頭も悪いスミスは傀儡にぴったり。ワシントンの上院で活動しようとするスミスだが、テイラーの指示通り動くだけで、誰もが能無しの傀儡だと嘲笑う。しかし、スミスは自分で法案を書き上げ、不正にも気づいて、テイラーや議会と対決することになる。

智子は完全にスミスだ。そう考えると、とてもわかりやすい。第7話ではダム建設ならぬ「ニューポート開発」に焦点が当たる。きっと最後に智子はスミスのように立ち上がり、犬崎らと対決するのだろう(何らかの不正も暴くと思う)。しかし、そうなると『民衆の敵』というタイトルは何を意味しているのだろう?

『民衆の敵』は、『人形の家』などで知られるノルウェーの作家、イプセンの小説のタイトル。小さな街で、町長らが隠蔽する真実を叫んだ主人公が、最初は人々の支持を得るも、だんだんそれが街の不利益となることがわかってくると人々は手のひらを返す。正義を貫いた主人公が“民衆の敵”にされてしまうのだ。


さすがに『スミス都へ行く』そのままで終わることはないだろう。もう一ひねりも二ひねりも加えているんじゃないだろうか。筆者は、権力のダークサイドに堕ちた篠原涼子がカリスマとなって犬崎以上の独裁政治を行うようになり、“民衆の敵”となる……というストーリーを思い浮かべてしまうのだが、どうか。

はたして民衆の敵は、智子なのか、犬崎なのか、それともまた別の誰かなのか? 最後に藤堂がデリヘル嬢の莉子(今田美桜)に本名を呼ばれたのだが、BGMの切れ方が不穏すぎて藤堂の今後も心配だ。今夜9時から。
(大山くまお)

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