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「深夜の学校」が成す心地よいエロス!大人のおとぎ話映画『青春夜話 Amazing Place』

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映画評論家・秋本鉄次のシネマ道『青春夜話 Amazing Place』


配給/シネ☆マみれ 12月2日より新宿K’s cinemaほか順次公開
監督/切通理作
出演/須森隆文、深琴、飯島大介、阿部智凜、松井理子ほか

これが初メガホンとなる切通理作監督は、評論家として映画専門誌『キネマ旬報』で『ピンク映画時評』を22年も続けており、ボクも面識があるが、物静かなジェントルマン、という印象で、その“ピンク愛”は他の追従を許さない。その初監督作は案の定、いい意味で、少し高尚なピンク映画となった。主演の須森隆文は、塚本晋也監督の『野火』(2014年)などで知られる個性派俳優で、嶋田久作をもっと若くして優しい顔にした感じのルックスも印象的。ヒロインの深琴はセクシー女優出身で、最近は一般映画にも活動を広げている。

冴えない青春時代を過ごし、20代半ばになっても自分の居場所が見つけられない会社員とOLの男女が街で偶然出会い意気投合、飲み屋での会話で母校が同じということが分かる。酔いに任せてラブホへ、と思いきや、男は母校に忍び込もうと提案し、ふたりは乱痴気騒ぎを始める。まるで、自分たちの冴えなかった青春時代に“復讐”するかのように…。

“深夜の学校内”というのは、昼間と違って、どこか淫靡なムードが漂う。教室の勉強机を並べ、その上で初セックスを試みたり、ロッカーから持ち出したセーラー服を彼女に着せてコスプレ・エッチをしたり、教室の机に精液をかけたり、そんな禁断のエロス、フェチ心が実に心地よい一種の“大人のおとぎ話”と言えるだろう。

「青春の終わり」を暗示するラストシーン


学校に復讐するため、落書きしたり、プールや理科室、体育倉庫などを荒らし回る。もしも20代にそういう機会があったなら、ボクもきっと同じことをしていただろう。副題通り、夜の学校は“Amazing Place(驚きの場所)”というわけだ。

単なる甘酸っぱい青春ノスタルジー・エロスだと思ったら大間違い。ラスト、主人公を決して甘やかさない仕打ちが用意されていて、“青春の終わり”を暗示する。学生時代に戻りたいとも、青春を取り戻したいとも決して思わない(もし戻れるなら30代がいい!)ボクとしては我が意を得たりだった。『青春夜話』という題名だが、決して“ヤワ”ではないのだ。

1時間14分という短めの上映時間も、ピンク映画に準じているようで潔い。サクッと見れます。女性にも評判がいい、とのウワサもあります。貴女も“夜の教室”に誘われてはいかがでしょう。


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