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キャスティングが最初に決まったのは犬の役「アホガール」監督&脚本家対談

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7月~9月に放送されたアニメを対象にしたニコニコアンケートで、10代以下から50代以上の全世代で「この夏、いちばん面白かったアニメ」に選ばれたTVアニメ「アホガール」。


玉木慎吾監督と、シリーズ構成&脚本のあおしまたかし氏による対談の後編では、アホな主人公、花畑よしこ以外のメインキャラクターの描写のこだわりから話を聞いていく。
また、11月9日に発売された原作コミック第11巻の特装版に同梱されたDVD(第5話~第8話を収録)の見どころも紹介。
(前編はこちら)

悠木さんと杉田さんの芝居は想定の上をいく
玉木 よしこの幼なじみのあっくん(阿久津 明)はツッコミキャラなので、一見、まともに見えるんですけど、実はまともではない。カッコ良いキャラクターとして描くわけにもいかないですし、けっこう難しいキャラクターでした。この作品は、そういったキャラクターが多いんですよね。本当にまともなのは、クラスメートの(隅野)さやかと、近所の小学生の希ちゃんくらい。
あおしま あっくんは、女の子に対して物理的なツッコミを容赦なく入れるキャラクターで、なかなか新鮮でした。ただ、あまりやり過ぎると嫌われてしまうので、そこはやり過ぎないように気をつけつつ、ツッコミの時にはいろいろなプロレス技を指定してみました。
玉木 シナリオに技名が書いてあったりしましたね。
あおしま 結局、難しくて使えなかった技もあるんですけどね。


玉木 よしこにツッコミを入れるところで引かれてしまったら、作品自体の魅力も半減してしまうので、殴られている絵面などは「あくまでもギャグなんですよ」と分かりやすく見せるようにはしています。それでも、気にする人は気にするかもしれないので、「嫌われませんように……」と祈っていました(笑)。でも、大半の方は、あっくんのツッコミを観てスッキリしてくれたんじゃないかなと思います。そこは、杉田(智和)さんの芝居の力も大きかったですね。杉田さんにやってもらえて良かったと思いました。
あおしま 最強のボケには、最強のツッコミが必要なんだなという感じでしたね。脚本を書く前に2人の芝居を聴いてなくて良かったです。聴いていたら、絶対にお芝居に引っ張られてしまっていたと思うので。
玉木 悠木さんと杉田さんの芝居が毎回のように僕たちの想定よりも上に行っていたので、芝居に負けないように、表情やカメラワークなどを後から調整し直したりもしているんですよ。あと、風紀委員長の妄想の中のあっくんの芝居は、杉田さんのアドリブでモノマネシリーズみたいになっていて。今度は何で来るのかなと、いつも楽しみにしていました。

束縛から解放されたさやかも悪くない
あおしま さやかは、本当に天使で作品の癒し。他のキャラとは違う意味で、いじっちゃいけないキャラだなと思いました。だから、学園祭の打ち上げで酔っ払ったところ(第9話)は楽しかったですね。束縛から解放されたさやかも悪くないなって。
玉木 作品の中で萌えな雰囲気を出すなら、この子という感じで考えていました。個人的に周りのキャラに振り回される女の子が好きなので、一番好きなキャラクターでもあるんです。振り回されたり地味だったりすることの可愛さを見せたいと意識していました。


あおしま 地味ネタはもっと入れたかったんですけど、入れられなかったんですよね。
玉木 そうなんですよね。あと、胸が小さいのを気にしていることも可愛いポイントなので、胸を大きくしようとしていたネタも入れたかったです。原田(彩楓)さんには、とにかく可愛く演じて欲しいとお願いしていたのですが、本当に可愛く演じて頂きました。酔っ払ったところは、いつもと違う芝居でしたが、そこも可愛く演じて頂けたので、ありがたかったです。
あおしま 犬とポメちゃんが出会う回(第8話)で、よしこに対して「思い知ったか」と勝ち誇ったところもすごく可愛かったです。
玉木 あそこも、可愛く言って欲しいというオーダーに見事に応えていただきました。あのカットは原画をやって下さったのもすごく上手い方で、非常に可愛いシーンになったと思います。

主人公すら食われかねない風紀委員長とよしえ
玉木 風紀委員長は、この作品の中でも特にやばいキャラクターなんですけど、第1話で登場した時点では、さやかと同じ振り回されるタイプのキャラクターなのかなと見えるように描いています。
あおしま 少しだけ変な片鱗は見えるけど、まだヒロインぽく見えるようにしていますね。
玉木 そして、2話で一気にやばいところが見えてくる。そういった振り幅の大きい芝居を求められるキャラクターなのですが、上坂(すみれ)さんが非常に上手く演じて下さいました。


あおしま 初登場時の美少女からどんどん変わっていく様を完璧に演じて頂きました(笑)。1話でよしこにいじられて恥ずかしがっているところから、よしこのお母さんのよしえと対決する(第10話)までの変化がすごいですからね。
玉木 振り幅は一番大きなキャラクターですよね。その他にも魅力的なキャラクターは多いですが、起爆剤として特に大きな役割を果たしてくれたのは、よしえだと思っています。初登場の回では普通のお母さんだったのに。実はこの作品で一番やばいのはお母さんだったみたいな。日笠(陽子)さんのお芝居も素晴らしかったですし、よしえが出てくる回のアフレコ現場は、いつも以上にすごく笑いが起こってました。
あおしま 反則なキャラだと思います。よしえと委員長の絡みは、もっと出したかったですよね。
玉木 やりたかったですね。
あおしま でも、この2人を組ませてしまうと、よしこですら食われかねない(笑)。実際、(10話の)2人が対決するエピソードによしこが出てないってことには、ほとんどの人が気づいてないと思うんですよ。
玉木 よしこの出てない、数少ないエピソードです。
あおしま だから、周りからの意見もあって、意識的に出番は減らしました。最初の構成では、委員長はもう少し出番が多かったんですよ。

浪川さんに犬の役をやってもらえたら面白い
あおしま 僕は、犬も書いていて楽しかったですね。さやかと並んで、この作品の良心だと思っていました。
玉木 犬の声はどんな感じになるのか、アフレコが始まるまで、まったく想像できませんでした。実は、キャスティングが最初に決まったのは犬役の浪川(大輔)さんだったんですよね。浪川さんほどの大御所の方に犬の役をやってもらえたら、すごく面白いんじゃないかという悪のり的なところも多少ありました(笑)。犬の声のサンプルボイスを頂いたら、本物の犬のような声でさすがだなと思いましたが、結局、アフレコではキャラっぽくやって頂くことになりました。


あおしま 可愛かったですよね。
玉木 正直、芝居の答えがあるようで無いキャラクターなので、浪川さんも最初は「これで良いのかな?」という感じで、すごく戸惑いながらやっていたのかなと思います。でも、犬は戸惑っているようなシーンも多いので、そこが可愛くはまって良かったです。
あおしま 犬役が浪川さんだと知った時には、驚きましたね。監督も仰ったように、戸惑いながらも懸命な感じが伝わってきて、すごく良かったです。あと、(第11話の)犬が1回だけ喋ったようなシーンも好きなんですよ、あっくんの妹の瑠璃ちゃんに対しての「いつかきっとできるよ」というイケボ。優しさも素晴らしかったです。
玉木 あそこ、実は犬が喋ったのではなく、ナレーションなんですよね(笑)。良い話だから良い感じに終わりたいと思って、浪川さんにナレーションをお願いしたのですが、流れ的に犬が喋ったように見えるので、やっぱりナレーションは外そうかなと迷いもしました。でも、最終的には、そう見えても良いかなと思って入れることにしたんです。

第5話のオープニングには一番自信がある
玉木 僕が個人的に特に気に入ってるのは10話です。自分がコンテをやっているということもありますし、風紀委員長とよしえの対決や、バイクと犬の対決とか攻めているネタが多いので。バイクと犬の対決では、レース漫画的な見せ方をやりたいと思って。原画さんにも上手い方に入って頂けて、良い感じになりました。
あおしま 僕は、お気に入りを挙げるなら、よしこが殴り込みに行った11話ですかね。普通のアクションアニメでも観られないような、すごいアクションシーンが、なぜ「アホガール」で観られるのかと驚きました。監督は、本気出すところを間違えてるんじゃないかなって(笑)。
玉木 あのエピソードは、僕がやりたいと言って入れてもらったエピソードなんです。
あおしま 気合いの入ったバトルで感動しました。あと、気になったのは、毎回変わるオープニングです。
玉木 あれも、僕の方で毎回変えたいとお願いしてやらせてもらいました。
あおしま 毎回変わるから、オープニングもとばせないんですよね。
玉木 曲が早いテンポなので、逆にカット数を減らして緩い映像にしたら面白いかなと思ったんです。ただ、絵が3カットしかないので、それを12話ずっと同じ絵でやるのは、さすがにパンチが弱いかなと思い、毎話数、絵は変えさせて欲しいと提案しました。
あおしま 監督のこだわりはすごいなと思いました。
玉木 ありがとうございます。発売になったばかりの単行本第11巻特装版のDVDには、アニメの第5話~第8話が収録されているのですが、第5話のオープニングは一番自信があるというか、攻めた内容なので、ぜひ観て欲しいですね。悠木さんに立て看板を書いてもらったんですよ。
あおしま 第5話~第8話ということは、水着シーンと入浴シーンも観られますね。まあ、喜んでもらえるかどうかは分からないですけど(笑)。
玉木 たしかに、そうですね(笑)。
あおしま この作品は、頭を空っぽにして、理屈抜きに楽しんでもらえたら良いなと思っていたんです。実際、そういう風に楽しんで頂けたようなので、自分としては、それだけで本望ですね。
玉木 僕も、初めての監督作品で、こんなにも大きな反応を頂けたのは非常に嬉しかったです。ぜひDVD付の単行本も全巻購入して頂き、もう一度見返して頂ければ嬉しいなと思っています。
(丸本大輔)

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